会社にホームページは要るか|無くて困る場面と最低限のページ

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長年、紹介と付き合いで仕事が回ってきた。ホームページが無くても困ったことは無い。そう考えている経営者は少なくありません。実際、ホームページが無くても事業は続けられます。けれども、気づかないところで取引や応募を逃していることもあります。

この記事では、ホームページを持っていない小さな会社の経営者に向けて、ホームページが無くて困る場面と、無くても困りにくい場合を整理します。作るなら最低限どのページが要るか、SNSや地図の店舗情報だけで足りるかの判断もまとめました。

ホームページが無くて困る場面

場面何が起きるか
新しい取引先に紹介された相手が会社名で調べても何も出ず、実在や事業の中身を確かめられない
求人を出した求職者が会社のことを調べられず、応募をためらう
紹介でお客様が来る「どんな会社か見てから連絡しよう」と思った人が、連絡先を見つけられない
大きな会社と取引を始める取引先の登録の書類で、会社のウェブサイトの記入を求められる
名刺やチラシを渡した詳しいことを知りたい人の行き先が無い

取引先の担当者は、初めての相手と取引を始める前に、会社名で調べることがよくあります。法人であれば、国税庁の法人番号公表サイトで会社名と所在地は確かめられますが、どんな事業をしていて、誰が代表で、どんな実績があるのかまでは分かりません。

無くても困りにくい場合

  • 取引先が決まっていて、新しい取引を増やす予定が無い
  • 採用の予定が無い
  • お客様がほぼ全員、長い付き合いの紹介で、会社名で調べる人がいない
  • 来店が中心で、場所と営業時間さえ伝われば足りる(地図の店舗情報で代わりが利く)

こうした場合は、急いで作る必要はありません。ただし、事業を広げる、採用を始める、代替わりをする、といった変化の前には、準備しておくほうが安心です。

SNSや地図の店舗情報で足りるか

手段得意なこと苦手なこと
地図の店舗情報(Googleビジネスプロフィールなど)場所、営業時間、電話、口コミ事業の詳しい説明、会社概要、採用
SNS日々の様子、新しいお知らせ情報がどんどん流れ、昔の投稿は見つけにくい
ホームページ会社概要、事業の説明、料金、採用、よくある質問を整理して置く作る手間と費用がかかる

Googleビジネスプロフィールには、ビジネスのウェブサイトを載せる欄があります。店舗情報を見た人が「もっと詳しく知りたい」と思ったときの行き先として、ホームページがあると話がつながります。

SNSや地図のサービスは、表示の仕組みや規約を運営する会社が決めます。自分の会社の情報を、自分の決めた形で置いておける場所として、ホームページを1つ持っておく意味があります。

ホームページが無いと言われやすいこと

直接言われることはほとんどありませんが、ホームページが無い会社は、次のように受け取られることがあります。

  • 実在しているのか確かめられない
  • 事業をやめてしまったのではないか
  • 若い人を採用するつもりが無いのではないか
  • 情報を出したくない事情があるのではないか

もちろん、どれも誤解です。けれども、誤解を解く機会が無いまま、連絡が来ずに終わることがあります。

最低限のページ

作るなら、まずは次のページで始めます。

ページ載せること
トップ(または1ページの全体)何の会社か、誰の何を手伝っているか
事業・サービス内容、対応できる地域、料金の目安、流れ
会社概要会社名、所在地、代表者、設立、連絡先、許認可
問い合わせ電話、メール、フォーム。受付の時間
個人情報の扱い問い合わせで受け取る情報の扱い

これで、取引先の確認にも、求職者の下調べにも、紹介のお客様の連絡にも応えられます。扱う事業が少なければ、1ページにまとめる形でも構いません(LPとホームページの違い)。

作るときに気をつけること

  • ドメインは自社の名義で取る:制作会社の名義にすると、後で移すのが大変になります(ドメインは誰の名義にするべきか)
  • 更新する人を決める:何年も前のお知らせがいちばん上に残っていると、かえって「動いていない会社」に見えます
  • 載せる情報は事実だけ:実績や規模を大きく見せる必要はありません。今の事実を分かりやすく書くことが信用につながります

載せる項目をもう少し詳しく決めたい場合は会社のホームページに載せる項目の一覧を参考にしてください。

費用の考え方

最低限のページで作る場合でも、費用は、ページの数、原稿と写真を誰が用意するか、自分で更新できる仕組みにするかで変わります。作った後にも、ドメインとサーバーの費用、保守を頼むならその費用がかかります。相場の考え方はホームページ制作の費用相場で、自分で作るか頼むかの比べ方は自分で作るか、頼むかで説明しています。

作ると決めてから公開までの流れ

小さなホームページでも、次の順で進めると迷いません。

  1. 見てほしい人を決める:取引先か、お客様か、求職者か。いちばん大事な相手を1つ選ぶ
  2. 載せる情報を集める:会社概要の事実、事業の説明、よく聞かれる質問、写真
  3. ドメインを決める:会社名や屋号に近い名前で、自社の名義で取る(会社のドメインの取り方)
  4. 作り方を決める:自分で作るか、制作会社に頼むか
  5. 原稿を書く:会社概要から書き始め、トップページは最後に(ホームページの原稿の書き方)
  6. 公開して知らせる:名刺、メールの署名、地図の店舗情報、求人の媒体にアドレスを載せる

公開した後は、年に一度でも会社概要や料金を見直す日を決めておくと、情報が古いまま残るのを防げます。

代替わりや事業を広げる前に

ホームページの必要を感じるのは、事業が変わるときが多くあります。

  • 代替わり:先代の人脈で回っていた取引を、次の代が引き継ぐとき。新しい代表の考えを伝える場所になります
  • 新しい事業:これまでの取引先とは違うお客様に知ってもらうとき
  • 採用:人を増やすとき。求職者は応募の前に、ほぼ必ず会社のことを調べます

こうした変化の半年ほど前から準備を始めると、慌てずに済みます。

判断のための問い

次の問いに1つでも「はい」があれば、小さなホームページを用意しておく価値があります。

  1. この1年で、新しい取引先や、紹介のお客様が増える見込みがあるか
  2. 採用の予定があるか
  3. 取引先の書類で、会社のウェブサイトの記入を求められたことがあるか
  4. 名刺やチラシを渡した相手に、詳しいことを伝えられる場所が無いと感じたことがあるか
  5. 事業の内容を、電話や口頭で何度も説明しているか

最後の問いは見落とされがちですが、よく聞かれることをホームページにまとめておけば、説明の手間そのものが減ります。

Lapisデザインラボでは、ロゴ・名刺から1ページのウェブページまでを一式で作るブランド一式のプランと、複数ページのホームページの制作(個別のお見積り)をお受けしています。

よくある質問

小さな会社でもホームページは必要ですか。

必ず要るわけではありませんが、取引先や求職者、紹介を受けたお客様が会社名で調べたときに何も出てこないと、実在するのか、どんな会社なのかを確かめられず、不安を持たれやすくなります。新しい取引や採用を考えているなら、会社の基本の情報をまとめた小さなホームページがあると安心です。

SNSや地図の店舗情報があれば、ホームページは要りませんか。

お店への来店が中心で、営業時間や場所が伝われば足りる事業なら、地図の店舗情報とSNSで当面まかなえることもあります。ただし、SNSや地図のサービスは表示の仕組みや規約が運営会社の判断で変わり、載せられる情報の形も決まっています。会社概要や料金、採用の情報を自分の決めた形で載せておける場所として、ホームページを持つ意味があります。

ホームページを作るなら、最低限どのページが要りますか。

会社やお店の概要(名前、所在地、連絡先、代表者)、事業やサービスの説明、問い合わせの方法の3つが最低限です。これに、よくある質問と、個人情報の扱いを書いたページがあると、初めての人にも安心してもらえます。扱う商品が少なければ、1ページにまとめる形でも構いません。

参考にした資料

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