ホームページは自作か外注か|かかる時間と費用の比べ方
「ホームページは、自分で作れば安く済むのでは」。今は、文章と写真を入れるだけでホームページを作れるサービスがいくつもあり、小さな会社やお店でも自分で作れるようになりました。一方で、「作ってみたが時間がかかりすぎた」「見た目が素人っぽくて、結局頼むことになった」という声も聞きます。
自作と外注のどちらが良いかは、会社の状況と、ホームページの目的によって変わります。この記事では、かかるお金だけでなく、作る時間、更新の手間、できること、移しやすさで比べ、それぞれに向いている場合と、自作で失敗しやすい所をまとめます。
5つの点で比べる
| 比べる点 | 自作(作成サービス) | 外注(制作会社など) |
|---|---|---|
| お金 | 無料〜月額数万円程度 | 制作費と、公開後の月額 |
| 作る時間 | 自分の時間がかかる | 打ち合わせと確認の時間が中心 |
| 更新 | 自分でいつでもできる | 自分でできる作りにするか、頼むかを選べる |
| できること | サービスの型の範囲 | 目的に合わせて設計できる |
| 移しやすさ | サービスによっては持ち出しにくい | データを受け取れるかは契約次第 |
比較サイトのPRONIアイミツでは、自作の費用は無料から月額数万円程度が目安とされています。外注の相場はホームページ制作の費用の相場で説明しています。
作る時間も費用に数える
自作の費用を考えるときに見落とされやすいのが、作る時間です。ホームページを作るには、次のような作業があります。
- ページの構成を考える
- 文章を書く
- 写真を撮る、選ぶ、大きさを整える
- サービスの使い方を覚え、ページを組み立てる
- スマートフォンでの見え方を確かめる
- ドメインの設定、問い合わせフォームの設定
数ページのホームページでも、慣れない人が作ると何十時間もかかることがあります。その時間を本業に使っていたら、どれだけの仕事ができたかを考えると、自作が本当に安いのかが見えてきます。
反対に、文章と写真の用意は、外注しても自社でする場面が多い作業です(ホームページの原稿の用意の仕方)。自作と外注の時間の差は、主にページを組み立てる作業と、見せ方を考える作業にあります。
自作に向いている場合
- ページが少ない(数ページで足りる)
- 作ることや、パソコンの作業が苦にならない人が社内にいる
- 文章と写真を自分で用意できる
- 更新を頻繁にしたい(お知らせ、商品、催しの案内など)
- まずは小さく始めて、様子を見たい
- 予算がほとんど無い
開業したばかりのお店で、まずは営業時間と場所と連絡先を載せたい、という場合は、自作で始めるのも一つの方法です。
外注に向いている場合
- 本業が忙しく、作る時間が取れない
- 問い合わせや採用の応募を増やしたいなど、目的のために見せ方を作り込みたい
- 取引先に見られることが多く、信用に関わる
- ページが多い、機能が多い(予約、多言語、採用の応募フォームなど)
- ロゴや会社案内と見た目を揃えたい
- 公開後の管理も任せたい
特に、取引先や求職者に見られることが多い会社では、ホームページの見え方が会社の印象を左右します。自作のホームページが、ほかの会社と見分けがつかない型のままだと、伝えたい強みが伝わりにくくなります。
作成サービスを選ぶときに見る所
自作すると決めたら、作成サービスを選びます。サービスごとに得意なことと料金の形が違うので、次の点で比べます。
- 独自のドメインを使えるか:どのプランから使えるか。今持っているドメインをつなげられるか
- スマートフォンでの見え方:型を選ぶと、スマートフォンでもきれいに表示されるか
- 問い合わせフォーム:送られた内容がどこに届くか。自動の返信を送れるか
- 更新のしやすさ:お知らせや写真の差し替えを、担当者がすぐに覚えられるか
- 料金の形:月払いか年払いか。更新の時に料金が上がらないか
- データの持ち出し:ほかのサービスや制作会社に移すとき、文章と写真を取り出せるか
- 複数人での管理:一人のアカウントではなく、複数人で管理できるか
試しに使える期間があるサービスなら、実際に数ページ作ってみてから決めると、使いやすさと、作るのにかかる時間の感覚がつかめます。
自作したホームページの点検
自作したホームページは、作った人以外の目で確かめる機会が少なくなりがちです。公開の前と、その後も半年に一度ほど、次の点を点検します。
- 会社名、住所、電話番号、営業時間が正しいか
- スマートフォンで全ページを開いて、崩れや読みにくい所が無いか
- 問い合わせフォームから試しに送って、届くか
- 古いお知らせや、終わった催しの案内が残っていないか
- 写真や文章に、使ってよいか分からないものが混ざっていないか
自作で失敗しやすい所
- 無料のプランのまま使う:サービスの名前が入ったアドレスになる、広告が表示される
- スマートフォンでの見え方を確かめない:パソコンではきれいでも、スマートフォンでは文字が小さい、崩れる
- 写真の権利を確かめない:インターネットで見つけた写真を使ってしまう(素材写真の使い方と注意点)
- 問い合わせフォームが届かない:送られたものが迷惑メールの箱に入り、気づかない
- 作った人しか分からない:作った人が辞めると、更新も解約もできなくなる
- 更新が止まる:作った直後は熱心でも、忙しくなって何年も放置される
自作から始めて、後で頼むときに困らない始め方
自作から始める場合も、次のことを守っておくと、後で制作会社に頼むときに困りません。
- 独自のドメインを自社の名義で取る:サービスの名前が入ったアドレスではなく、会社の名前のドメインを使う。作り直した後も、同じアドレスを使い続けられる(会社のドメインの取り方)
- アカウントを会社として管理する:個人のメールアドレスではなく、会社の共通のアドレスで登録する
- 文章と写真の元のデータを取っておく:作り直すときに、そのまま使える
- ロゴと色を決めておく:後から作り直しても、会社の印象が変わらない
- サービスのデータの持ち出しの条件を確かめる:別の場所へ移せるか
自作したサイトを作り直すときに移すものと費用は、Wixなどで作ったサイトを作り直すときで説明しています。
一部だけ頼む方法もある
自作と外注のどちらか一つを選ぶ必要はありません。次のように、一部だけを頼む方法もあります。
| 頼む所 | 自分でやる所 |
|---|---|
| ロゴと色、トップページのデザイン | 下の階層のページ、お知らせの更新 |
| 写真の撮影 | ページの組み立て |
| 最初の組み立て | 公開後の更新 |
| 文章の見直し | 文章の下書き |
たとえば、ロゴと写真だけはプロに頼み、組み立ては自作のサービスで行う、という方法なら、費用を抑えながら見た目の質を上げられます。
迷ったときの決め方
- ホームページの目的を1つに決める(中小企業のホームページの予算の決め方)
- その目的に必要なページと作業を書き出す
- 社内でできる作業と、その時間を見積もる
- 外注の見積もりを1、2社から取る
- 「外注の費用」と「自作の費用+社内の時間」を比べる
比べてみると、思っていたより自作に時間がかかる、または思っていたより外注が高くない、ということがよくあります。
Lapisデザインラボの制作の料金は、ロゴ・名刺から始まるプランをサービスと料金に、ホームページだけを作る場合を個別のお見積りの制作に載せています。
よくある質問
ホームページを自作すると、費用はいくらかかりますか。
比較サイトのPRONIアイミツでは、ホームページの作成サービスなどで自作する場合、無料から月額数万円程度が目安とされています。無料のプランでは、独自のドメインが使えない、広告が表示されるなどの制限があることが多く、会社のホームページとして使うなら有料のプランと独自のドメインを選ぶのが一般的です。お金のほかに、作る時間と、更新を続ける時間がかかります。
自作と外注、どちらを選べばよいですか。
ページが少なく、社内に作って更新する時間と、文章と写真を用意できる人がいるなら、自作から始める方法があります。反対に、本業が忙しく作る時間が取れない、問い合わせや採用などの目的のために見せ方を作り込みたい、機能が多い、という場合は外注が向いています。作る時間も費用として数えて比べると判断しやすくなります。
自作したホームページを、後から制作会社に作り直してもらえますか。
できます。ただし、作成サービスによっては、作ったページをそのまま別の場所へ持ち出せないことがあります。その場合、文章と写真を移して作り直すことになります。独自のドメインを自社の名義で取っておけば、作り直した後も同じアドレスを使い続けられます。