Wixなどで作ったサイトを作り直すとき|移すものと費用

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開業のときに、Wix などのホームページ作成サービスで自分でサイトを作った。事業が育つにつれて、「見た目をきちんとしたい」「採用のページを足したい」「更新の手間を減らしたい」と、制作会社で作り直すことを考え始めた。こうした相談はよくあります。

作り直すときに知っておきたいのは、作成サービスのサイトは、そのまま別の場所へ持ち出せないことが多い、という点です。この記事では、作成サービスで作ったサイトを作り直すときに移すもの、費用のかかる所、見積もりで確かめること、作成サービスを解約する順番をまとめます。ここでは Wix を例にしますが、ほかの作成サービスでも考え方はほぼ同じです。

サイトはそのまま持ち出せないことが多い

Wix のヘルプセンターでは、Wix のサイトは Wix 独自の技術で作られた標準の HTML5 のサイトで、正常に動くには Wix のサーバーで運用する必要があると説明されています。Wix は SaaS(インターネット上で使うサービス)なので、外部のホスティングには対応していない、というのがその理由です。

一方で、同じヘルプでは、Wix で作ったコンテンツはユーザーに帰属するとも説明されています。つまり、サイトの仕組みごと持ち出すことはできないが、自社の文章と写真は自社のものです。作り直すときは、文章と写真を取り出して、新しいサイトに入れ直すことになります。

移すものの一覧

移すもの移し方気をつけること
文章各ページから写し取る古い情報を直すよい機会
写真・画像元のデータを探す。無ければサイトから保存使ってよい写真か。素材写真の条件
ロゴ元のデータを探す作成サービスで作ったロゴの使用の条件
ドメイン移管する、またはつなぎ先を変える名義、移管の制限
メール同じドメインのメールを使っているなら設定を移す切り替えの日に届かない時間を作らない
問い合わせフォーム新しいサイトで作り直す届け先のアドレス、自動の返信
ブログの記事・お知らせ記事ごとに移す。数が多いなら書き出しの機能を確かめる移す記事を選ぶ
ネットショップの商品商品の一覧を書き出す機能を確かめる注文の履歴、お客様の情報の扱い
予約・会員の仕組み新しい仕組みを選び直す登録している人への案内

写真の元のデータが見つからない場合は、サイトに表示されている画像を保存して使うことになりますが、小さく圧縮されていることが多く、新しいサイトでは荒く見えることがあります。作り直しを機に、撮り直しを考えるのも一つの方法です(撮影を頼むときの伝え方)。

ドメインの移し方

作成サービスで使っているアドレスによって、やることが変わります。

今のアドレス作り直すときにすること
独自のドメインを、別の事業者で取っているつなぎ先(DNS の設定)を新しいサーバーに変える
独自のドメインを、作成サービスで取っている別の事業者へ移管する、または作成サービスでつなぎ先を変える
サービスの名前が入ったアドレス新しくドメインを取る。古いアドレスからの転送はできないことが多い

Wix のヘルプでも、別の事業者でドメインを購入・管理し、それを Wix のサイトに接続できると説明されています。はじめから独自のドメインを自社の名義で持っていれば、作り直しの時も同じアドレスを使い続けられます。

.com などのドメインでは、ICANN の移管の方針により、登録や前回の移管から60日以内は、別の事業者への移管を断られることがあります。移管を考えているなら、日程に余裕を持たせます。ドメインの名義の確かめ方はドメインは誰の名義にするべきかで説明しています。

古いページの転送

新しいサイトでページのアドレスが変わる場合は、古いアドレスから新しいアドレスへ転送する設定をします。Google 検索セントラルの「URL の変更を伴うサイト移転」の説明でも、古い URL から新しい URL への恒久的なリダイレクト(301)を設定することが挙げられています。転送が無いと、検索や、ほかのサイトからのリンクで古いアドレスを開いた人が、ページが見つからない表示になります。

同じドメインのまま作り直す場合も、ページのアドレス(ドメインの後ろの部分)が変わるなら転送が要ります。作成サービスのページのアドレスの形は、新しいサイトと違うことが多いので、古いページのアドレスの一覧を作っておきます。

費用のかかる所

作り直しの費用は、新しく作る場合の制作費に、次の作業が加わることがあります。

  • 今のサイトの文章と写真を移す作業
  • ブログの記事や商品の登録を移す作業
  • 古いページのアドレスの一覧を作り、転送を設定する作業
  • ドメインの移管、つなぎ先の変更、メールの設定を移す作業
  • 予約や会員の仕組みを新しく選び、設定する作業

移すページや記事が多いほど、作業が増えます。記事や商品が多い場合は、全部を移すか、よく見られているものだけを移すかを決めると、費用を抑えられます。

見積もりで確かめること

  1. 今のサイトの文章と写真を、制作会社が移すのか、自社で用意するのか
  2. ブログの記事や商品を移す場合、何件まで含むか
  3. 古いページからの転送の設定を含むか
  4. ドメインの移管、つなぎ先の変更、メールの設定を含むか
  5. 新しいサイトを自社で更新できる作りにするか
  6. 切り替えの日程と、作成サービスの契約が切れる日の関係

作り直し全般の進め方はホームページリニューアルの進め方で、費用の相場はホームページ制作の費用の相場で説明しています。

作成サービスを解約する順番

作成サービスは、新しいサイトに切り替えてから解約します。先に解約すると、サイトが消え、文章や写真を取り出せなくなるおそれがあります。

  1. 文章、写真、記事、商品の一覧を取り出して保存する
  2. 新しいサイトを作り、確認用のアドレスで確かめる
  3. ドメインのつなぎ先を新しいサーバーに変える(または移管する)
  4. 新しいサイトが表示され、問い合わせフォームが届くことを確かめる
  5. メールが届くことを確かめる
  6. 古いページからの転送が動くことを確かめる
  7. 作成サービスの有料のプランを解約する

作成サービスでドメインを取っている場合は、有料のプランの解約とドメインの契約が別になっていることがあります。ドメインの更新を止めてしまわないよう、解約の範囲を確かめます。

作り直すか、今のサービスで直すか

作成サービスのサイトでも、写真を撮り直し、文章を整え、ページの構成を見直すだけで、大きく良くなることがあります。作り直すかどうかは、次の点で考えます。

  • 今のサービスでできないこと(機能、デザイン)が、目的のために必要か
  • 社内で更新を続けられる人がいるか
  • 作り直しの費用と、今のサービスの月額を、数年分で比べたときにどうか

判断の仕方はホームページは自作か外注かで説明しています。

Lapisデザインラボのリニューアル・お引っ越しの受け付けの内容は、サービスと料金に載せています。

よくある質問

Wix で作ったサイトを、そのまま別のサーバーに移せますか。

Wix のヘルプセンターでは、Wix のサイトは Wix 独自の技術で作られており、正常に動くには Wix のサーバーで運用する必要があるため、外部のホスティングには対応していないと説明されています。そのため、別の場所へ移すときは、文章と写真を取り出して新しく作り直すことになります。作ったコンテンツ(文章や写真)はユーザーに帰属するとも説明されています。

作り直しても、今のドメイン(アドレス)を使い続けられますか。

独自のドメインを使っていれば、使い続けられます。Wix のヘルプセンターでも、別の事業者でドメインを買って管理し、Wix のサイトに接続することができると説明されています。ドメインを作成サービスで取った場合は、別の事業者へ移す(移管する)か、つなぎ先だけを新しいサーバーに変えます。サービスの名前が入ったアドレスを使っていた場合は、新しいドメインを取ることになります。

作成サービスのサイトを作り直すと、費用はどのくらいかかりますか。

新しく作る場合の制作費に加えて、今のサイトの文章と写真を移す作業、古いページのアドレスから新しいページへの転送の設定、ドメインやメールを移す作業がかかることがあります。ページが多い、ネットショップやブログの記事が多い、という場合は、移す作業が増えます。見積もりでは、どこまでを制作会社が移し、どこからを自社でするかを確かめます。

参考にした資料

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