Studio・Wix・WordPressの違い|会社のサイトを作るときの選び方

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会社のホームページを作るとき、最初に決めることのひとつが「どの仕組みで作るか」です。よく名前が挙がるのは、Studio や Wix のようなホームページ作成サービスと、WordPress です。どれも、専門の知識が無くても文章や写真を管理画面から直せる仕組み(CMS:コンテンツ管理システム)ですが、成り立ちが違うため、費用のかかり方や保守の手間、将来の移しやすさが変わります。

この記事では、作成サービスと WordPress の違いを、置き場所・費用・更新・移しやすさ・保守の5つで比べ、会社の規模や更新の体制ごとの選び方をまとめます。各サービスの仕様と料金は2026年10月時点の公式の情報をもとにしていますが、料金や機能は変わるため、決める前に各社の料金ページで確かめてください。特定のサービスの順位をつけるのではなく、自社に合うものを選ぶための物差しを示すことを目的にしています。

いちばんの違いは「借りるか、置くか」

作成サービスと WordPress のいちばん大きな違いは、サイトを置く場所です。

  • 作成サービス(Studio・Wix・Jimdo・ペライチなど):サービスの会社が用意したサーバーの上で、サイトを作って公開します。サーバーの管理や仕組みの更新はサービス側が行います
  • WordPress:無料で配布されているソフトを、自社で借りたサーバー(レンタルサーバーなど)に入れて使います。サーバーとソフトの管理は自社、または保守を頼んだ会社が行います
比べる点作成サービスWordPress
置き場所サービスのサーバーだけ自社で選んだサーバー
主な費用サービスの月額(年額)サーバー代・ドメイン代・保守
更新のしかた画面の見た目を見ながら直す形が多い管理画面から記事やページを編集する
機能の足し方サービスが用意した機能の範囲プラグイン(機能を足す部品)で広げられる
移しやすさ仕組みごとは持ち出せないことが多いサーバーを替えても使い続けられる
保守サービス側が行う本体・テーマ・プラグインの更新が要る

Wix の特徴

2026年10月時点の Wix のヘルプセンターでは、無料でサイトを作って公開できる一方、独自のドメイン(自社のアドレス)の接続や、Wix のブランドの広告を出さないことは、有料のプレミアムプランに含まれると案内されています。同じヘルプでは、プランによってはサイトを通じた支払いの受け付けができないとも書かれているため、ネットで代金を受け取りたい場合は対応するプランを選ぶ必要があります。

Wix のサイトは Wix のサーバーで動かすことが前提で、外部のサーバーへそのまま持ち出すことには対応していません。後で別の仕組みに移すときの考え方は、Wixなどで作ったサイトを作り直すときで説明しています。

Studio の特徴

Studio の料金ページ(2026年10月時点)では、無料のプランと、年払いで月額590円から9,980円までの有料のプランが並び、さらに個別の見積もりの法人向けのプランがあります。料金はサイトごとにかかります。独自のドメインの接続と Studio の表示を消すことは有料のプランで、記事やお知らせを入れる CMS の機能は、公開できる件数がプランごとに決まっています(無料のプランで100件まで、など)。

Studio のヘルプセンターでは、Studio で作ったサイトは Studio のサーバーでのみ公開でき、自社のサーバーでの公開には対応していないと説明されています。お知らせや事例を長く積み上げていく会社は、件数の上限と、将来移すときの扱いを先に確かめておきます。

WordPress の特徴

WordPress は、WordPress.org が GPL(GNU 一般公衆利用許諾書)のバージョン2以降で配布しているオープンソースのソフトで、ソフト自体の利用料はかかりません。見た目はテーマ、機能はプラグインという部品で決まり、部品の数が多いことが特徴です。

その代わり、動かす環境は自社で用意します。2026年10月時点の WordPress.org の推奨環境は、PHP 8.3以上、MySQL 8.0以上または MariaDB 10.11以上、HTTPS への対応です。レンタルサーバーの多くは WordPress を入れる機能を用意していますが、本体・テーマ・プラグインは公開後も更新が出続けるため、誰が更新を見るかを決めておく必要があります。テーマを既製のものにするか一から作るかの違いは、WordPressのテーマとオリジナルデザインの違いで説明しています。

Jimdo・ペライチなど、そのほかの作成サービス

Jimdo の料金ページでは、無料のプランから始めて有料のプランに切り替えられ、有料のプランで独自のドメインを接続できると案内されています。ペライチは、プランごとに公開できるページの数が決まっている作りで、少ないページ数のサイトを前提にしています。いずれも、作成サービスとしての性格(サービスのサーバーの上で作る、独自のドメインは有料のプランで使う)は Wix や Studio と同じです。

費用は「3年分」で比べる

仕組みを比べるとき、初期の費用だけを見ると判断を誤ります。次の項目を3年分で足して比べます。

費用の項目作成サービスWordPress
仕組みの利用料プランの月額×36か月ソフトは無料。有料のテーマやプラグインを使うならその代金
サーバー月額に含まれるレンタルサーバーの代金
ドメイン年ごとの更新料年ごとの更新料
保守月額に含まれる自社の作業時間、または保守契約の月額
制作自作なら自社の時間、頼むなら制作費頼む場合の制作費

自作にかかる時間も費用として数えると、比べやすくなります。その考え方はホームページは自作か外注かで説明しています。作った後には、どの仕組みでも月額やドメインの更新料などが続くので、数年分の合計で比べます。

会社のサイトでの選び方の目安

会社の状況向いている仕組み理由
数ページで足り、社内の人が画面を見ながら直したい作成サービスサーバーや更新の管理が要らない
お知らせ・事例・採用など、記事の種類と量が多いWordPress、または件数に余裕のあるプラン記事の件数の上限と管理のしやすさ
予約・会員・決済などの機能を足していきたいWordPress、または機能を備えた作成サービス必要な機能がプランやプラグインにあるか
将来、保守をほかの会社に移せる形にしたいWordPressサーバーを替えても使い続けられる
制作会社に頼むその会社が引き継ぎまで責任を持てる仕組み公開後の更新と保守の体制で選ぶ

どの仕組みでも、デザインの良し悪しは仕組みより作り手と準備で決まります。仕組みを先に決めるより、「誰が、何を、どのくらいの頻度で更新するか」を先に決めると、選ぶ基準がはっきりします。社内で更新しやすい形の頼み方は、ホームページを自分で更新できるようにするにはにまとめています。

決める前に確かめる7つのこと

  1. 独自のドメインを自社の名義で持てるか:サービスの名前が入ったアドレスのままでは、移すときにアドレスが変わります(ドメインとサーバーは誰の名義にすべきか)
  2. 管理者のアカウントが自社のものか:制作会社に頼む場合も、いちばん強い権限は自社で持ちます
  3. 更新する人と頻度:誰が、月に何回、どのページを直すか
  4. 記事やページの件数の上限:数年後の件数を見込んで、プランの上限に余裕があるか
  5. 必要な機能:問い合わせフォーム、予約、決済、多言語など
  6. 移すときの扱い:仕組みごと移せるか、文章と写真を取り出せるか
  7. 3年分の費用:月額、保守、自社の作業時間の合計

まとめ

  • 作成サービスはサービスのサーバーの上で作る仕組み、WordPress は自社で選んだサーバーに置く仕組み
  • 作成サービスは保守の手間が少ない代わりに、機能と移しやすさがサービスの範囲に決まる
  • WordPress はソフトが無料で広げやすい代わりに、更新と保守を誰かが引き受ける必要がある
  • 費用は3年分で、月額・保守・自社の作業時間を足して比べる
  • 仕組みより先に「誰が何を更新するか」を決めると、選びやすくなる

Lapisデザインラボのホームページの制作の料金はサービスと料金に、公開後の管理・更新の内容は月額サービスにまとめています。

よくある質問

WordPress と Wix のいちばん大きな違いは何ですか。

サイトを置く場所です。Wix はサービスのサーバーの上でサイトを作って公開する仕組みで、Wix のヘルプでは外部のサーバーでの運用には対応していないと説明されています。WordPress は無料で配布されているソフトを、自社で借りたサーバーに入れて使います。そのため WordPress は置き場所を選べる一方、本体・テーマ・プラグインの更新などの保守を自社か保守契約で引き受けることになります。

会社のホームページには、どの仕組みが向いていますか。

数ページで、社内の人が画面を見ながら直したい場合は作成サービスが扱いやすく、お知らせ・事例・採用など記事の種類と量が多い場合や、機能を足していきたい場合、将来ほかの会社に保守を移せる形にしたい場合は WordPress が候補になります。どちらでも、独自のドメインを自社の名義で持つことが前提です。

WordPress はソフトが無料なので、作成サービスより安くなりますか。

ソフトは無料ですが、サーバーとドメインの費用、本体やプラグインの更新、バックアップなどの保守の手間がかかります。作成サービスはこれらが月額に含まれる代わりに、プランの料金がかかります。どちらが安いかは、3年ほどの期間で、月額・保守・自社の作業時間を足して比べると判断しやすくなります。

参考にした資料

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