ホームページリニューアルの費用相場|作り直しと部分の改修の違い
「そろそろホームページを新しくしたい」と考えたとき、最初に迷うのが、全部を作り直すのか、気になる所だけ直すのかです。どちらを選ぶかで、費用もかかる期間も大きく変わります。
この記事では、ホームページのリニューアルにかかる費用を、全面的な作り直しと一部だけの改修に分けて、公表されている目安で整理します。どちらを選ぶかの判断基準、見積もりが変わる要因、見積もりで確かめることもまとめました。ここでの金額は比較サイトが公表している目安で、実際の金額は依頼の内容と依頼先によって変わります。
リニューアルの費用の目安
比較サイトのPRONIアイミツが、ホームページ制作会社の「リニューアルプラン」の料金を調べた結果では、10万円程度から100万円程度まで幅があり、平均は約31万円とされています。同じ「リニューアル」という言葉でも、デザインだけを直すのか、原稿や写真も作り直すのか、更新の仕組みから入れ替えるのかで、含まれる作業がまったく違うため、この幅になります。
新しく作る場合の規模別の目安(PRONIアイミツ「ホームページ作成費用の相場早見表」)も、リニューアルの予算を考える参考になります。
| 規模 | ページ数の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 小規模 | 1〜10ページ程度 | 5万〜30万円程度 |
| 中規模 | 20ページ前後 | 30万〜70万円程度(内容によっては100万円前後) |
| 大規模 | 50ページ以上 | 数百万〜1,000万円以上 |
全面的な作り直しは、今のサイトと同じ規模で新しく作る場合に近い金額になる場合があり、上の表も目安になります。
作り直しと部分の改修、どちらを選ぶか
まず、今のサイトの何に困っているかを整理すると、選びやすくなります。
| 困りごと | 向いている選択 |
|---|---|
| 一部のページの情報が古い、写真を差し替えたい | 部分の改修 |
| ページを1〜数枚足したい | 部分の改修 |
| デザインが今の事業の内容・雰囲気と合わなくなった | 全面的な作り直し |
| スマートフォンでの表示が崩れる、見にくい | 全面的な作り直し(スマホ対応だけの改修で済む場合もあります) |
| 更新の仕組みが古く、自社で文章を直せない | 全面的な作り直し |
| サイトの構成(メニューやページの並び)自体を変えたい | 全面的な作り直し |
| 会社名や事業内容が変わった | 全面的な作り直し |
今の土台に問題がなく、気になる所が一部だけなら、部分の改修で済む場合があります。土台そのものに不満がある、直したい所が多岐にわたる場合は、部分の改修を積み重ねるより、全面的な作り直しのほうが結果的に安く、仕上がりもそろうことがあります。
部分の改修の費用の目安
ページを数枚足す・直す程度の部分改修なら、ホームページにページを追加する費用で整理した目安が参考になります。公表されている目安では、既にあるデザインの範囲でページを足す・直す場合で1ページ5,000円〜2万円程度、新しい形のページをデザインする場合はこれより高くなります。
デザインの型を変えずに文章や写真だけを直す「更新」は、ホームページの更新代行の料金で扱っている、1回ごと・月額の料金に近い扱いになります。
全面的な作り直しの費用の目安
全面的な作り直しは、今のサイトを撤去して新しく作るのに近い作業になるため、ホームページ制作の費用の相場の規模別の目安がそのまま参考になります。既にある原稿や写真をどこまで使い回せるかで、新規の制作より安くなることもあります。
- 既にある原稿・写真をそのまま使える部分が多い → 新規よりやや安くなることがある
- 原稿・写真も作り直す、撮影やインタビューを依頼する → 新規の制作とほぼ同じ、またはそれ以上になることがある
- CMS(自社で更新できる仕組み)を新しく入れる → その分の費用が加わる
費用が変わる主な要因
- サイトの規模:ページ数が多いほど、デザインと組み立ての作業が増えます
- デザインを一から作るか、型に当てはめるか:オリジナルのデザインは、既製の型より費用がかかります
- 原稿・写真を誰が用意するか:撮影や取材、文章の作成を依頼すると、その分の費用が加わります
- 更新の仕組み(CMS)を入れるか:自社で更新できる仕組みを新しく入れる場合、その分の費用がかかります
- 引っ越しの作業:今のサーバーやドメインをそのまま使うか、移すか。公開後のリダイレクト(古いアドレスから新しいアドレスへの転送)の設定も含まれるか
依頼するときに伝えること
見積もりの依頼では、次の情報をまとめておくと、作業範囲がそろった見積もりをもらいやすくなります。
- リニューアルの理由:古い印象を変えたいのか、特定のページの不満なのか、スマートフォンでの見え方なのか
- 今のサイトでそのまま使いたいもの:気に入っているデザインの要素、残したい原稿や写真
- 直したい範囲:全ページか、一部のページだけか
- 今の仕組み:CMSが入っているか、入っていない場合は導入したいか
- 公開の目標時期:展示会や採用活動など、間に合わせたい予定があるか
理由と範囲があいまいなまま相談すると、制作会社ごとに「リニューアル」の受け止め方が変わり、見積もりの比較が難しくなります。あらかじめ社内で困りごとを言葉にしておくと、部分の改修で済むのか、全面的な作り直しが要るのかも判断しやすくなります。
見積もりで確かめること
- 「リニューアル」に、デザイン・原稿・写真・仕組み(CMS)のどこまでが含まれるか
- 既にある原稿・写真のうち、どこまでをそのまま使うか
- 公開後、検索順位に影響するリダイレクトの設定を行うか
- 公開までの期間と、その間にサイトを更新できない期間があるか
- ドメイン・サーバーの契約は今のまま続けるか、変えるか(ドメインとサーバーは誰の名義にすべきかも参照)
- 公開後の保守・更新の費用は、制作費とは別にいくらかかるか
同じ「リニューアル」という言葉でも、会社によって指す作業の範囲が違います。見積もりを比べるときは、総額だけでなく、何が含まれていて何が含まれていないかをそろえて確かめます。
リニューアルでよくある失敗
- 理由をはっきりさせずに依頼し、後から「やっぱりここも直したい」が増える:追加のたびに費用と期間が延びます。最初に困りごとを一覧にしておくと防げます
- 今のデザインの元データが見つからず、ゼロから作り直すことになる:制作会社を変えている場合に起きることがあります。元データの所在は早めに確認します
- 公開後の検索順位が落ちる:ページのアドレスを変えたのに、古いアドレスから新しいアドレスへの転送(リダイレクト)を設定していないと起きることがあります。見積もりの時点で確認しておきます
- スマートフォンでの見え方を確認せずに公開する:パソコンの画面だけで確認し、公開後にスマホでの崩れに気づくことがあります
まとめ
- リニューアルの費用は、制作会社の「リニューアルプラン」の料金で10万〜100万円程度、平均は約31万円が目安
- 今の土台に問題がなく、気になる所が一部だけなら部分の改修、デザインや仕組み自体に不満があれば全面的な作り直しが向く
- 部分の改修は1ページ5,000円〜2万円程度から、全面的な作り直しは新規制作の規模別の目安に近づく
- 見積もりは、総額だけでなく含まれる作業の範囲をそろえて比べる
よくある質問
ホームページのリニューアルは、いくらくらいかかりますか。
比較サイトのPRONIアイミツが制作会社の「リニューアルプラン」を調べた結果では、10万円程度から100万円程度まで幅があり、平均は約31万円とされています。どこまでを作り直すか(デザインだけか、原稿や写真も作り直すか、仕組みから変えるか)によって金額は大きく変わります。
全部作り直すのと、一部だけ直すのでは、どちらを選べばよいですか。
今のサイトの土台(デザインの仕組みや更新のしやすさ)に問題がなく、古い情報や一部のページだけが気になる場合は、部分の改修で済みます。デザインが今の事業の内容と合わなくなった、スマートフォンでの見え方が良くない、更新の仕組みが古くて自社で直せない、といった場合は、全面的な作り直しを検討します。
部分の改修だけなら、もっと安く済みますか。
済む場合があります。ページを数枚足す・直すだけなら、公表されている目安で1ページ5,000円〜2万円程度とされており、全面的な作り直しよりまとまった金額を抑えられます。ただし、直したいページが多い、デザインの仕組み自体を変えたい場合は、部分の改修でも金額がかさみ、作り直しとの差が小さくなることがあります。