ネットショップの維持費|月額・決済手数料・保守を合わせた年間の目安

/ 更新 / Lapisデザインラボ

ネットショップを開いたあとは、作ったときの初期費用とは別に、毎月・毎年の費用がかかり続けます。「思ったより手元に残らない」と感じる場合、この維持費の合計を見落としていることがあります。

この記事では、ネットショップの維持費を月額料金・決済手数料・保守の3つに分けて、各社の公式の料金ページをもとに整理します。作るときにかかる初期費用はネットショップ制作の費用の相場で扱っているので、ここでは開いた後に続く費用に絞ります。サーバー・ドメインなど、会社のホームページ全般の維持費はホームページの維持費は年間いくらで説明しています。

維持費の3つの内訳

内訳中身
月額料金作成サービス(ASP)やカートシステムの基本料金
決済手数料商品が売れるたびに、売上から差し引かれる手数料
保守・運用商品登録・写真の差し替え、システムの更新、アプリの月額、問い合わせ対応

このほか、独自ドメインを使う場合はドメインの更新料、配送にシステムを使う場合はその月額もかかります。

月額料金と決済手数料の目安(2026年11月時点)

主な作成サービスの公式の料金ページに載っている数字は、次のとおりです。

サービス・プラン月額決済手数料
BASE スタンダード0円決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3%
BASE グロース16,580円(年払い)/19,980円(月払い)2.9%
STORES フリー0円5.5%〜(2026年12月1日から、1注文あたり40円が加わる)
STORES スタンダード3,300円(年契約)/3,960円(月契約)3.6%〜
Shopify Basic4,360円(年払い)/4,850円(月払い)3.55%(Shopifyペイメント・国内カード)
Shopify Grow12,100円(年払い)/13,500円(月払い)3.4%(同上)

BASEでは、PayPay・Amazon Pay・PayPalでの支払いは手数料が上がり、スタンダードで4.6%+40円、グロースで3.9%になります。STORESも、PayPalやあと払いなど一部の決済手段は、フリーで6.5%、スタンダードで4.6%と高めの料率です。Shopifyは、Shopifyペイメント以外の決済サービスを使うと、プランに応じた取引手数料が別にかかります。

売上の規模で見た年間の目安

月額0円のプランと月額のかかるプランは、売上が増えるほど、月額を払うプランのほうが合計で安くなります。BASEの2プランを、1件5,000円の商品で比べると、次のようになります(手数料の計算方法や端数の扱いは各社の規約によります)。

月の売上スタンダード(月額0円)グロース(年払い)
30万円(60件)決済手数料13,200円+サービス利用料9,000円=22,200円月額16,580円+決済手数料8,700円=25,280円
50万円(100件)決済手数料22,000円+サービス利用料15,000円=37,000円月額16,580円+決済手数料14,500円=31,080円
100万円(200件)決済手数料44,000円+サービス利用料30,000円=74,000円月額16,580円+決済手数料29,000円=45,580円

月の売上がおよそ30万〜50万円を超えるあたりから、月額のかかるプランのほうが合計で安くなる傾向が見えます。年間では、この月々の合計を12倍した金額に、ドメインの更新料や保守の費用を足したものが、ネットショップにかかる年間の維持費になります。

保守・運用にかかる費用

月額料金と決済手数料のほかに、次のような作業費がかかります。

  • 商品登録・写真の差し替え:新商品の登録、季節ごとの入れ替え。自社で行うか、依頼するかで費用が変わります
  • アプリ・拡張機能の月額:在庫管理、メール配信、レビュー機能など、1つずつに月額がかかるものもあり、積み重なると固定費になります
  • 独自ドメインの更新料:自社のドメインを使う場合、年間の更新費用がかかります(ドメインとサーバーは誰の名義にすべきかも参照)
  • システムの保守:オープンソースや一からの開発で作った場合、仕組みの更新や不具合対応の費用が別にかかります

作成サービス(ASP)を使う場合は、サービス自体の仕組みの更新はサービスの側で行われる場合があり、そのときに自社で気にするのは主にアプリの数と商品登録の手間です。オープンソースや一からの開発の場合は、ホームページの維持費は年間いくらで説明している保守の費用と同様に、仕組みの更新・データの控えの費用も見込んでおきます。

維持費を見直す手順

  1. 今払っている費用を一覧にする:月額、決済手数料、アプリの月額、ドメインの更新料を書き出す
  2. 使っていないアプリを外す:導入したものの使っていない機能がないか確かめる
  3. 売上の規模に合うプランか確かめる:月額0円のプランのまま売上が伸びている場合、月額のかかるプランに変えたほうが決済手数料の合計が下がることがある
  4. 決済手段ごとの手数料を確かめる:PayPayやAmazon Payなど、手数料の高い決済手段の利用割合が多い場合、標準の決済手段への誘導を検討する

会計上の注意点

ネットショップの決済手数料やASPの月額は、経理の処理でも確認しておきたい項目です。決済手数料は売上から差し引かれて入金される場合があり(STORESの料金ページでは、決済手数料と振込手数料を差し引いた額が振り込まれます)、入金額だけを見ていると、実際の売上高と決済手数料の金額を正しく把握できないことがあります。月々の明細で、売上の総額と手数料の額を分けて記録しておくと、年間の維持費を正確に把握できます。会社のホームページ全体の費用の勘定科目の考え方はホームページ制作費の勘定科目と耐用年数で説明しています。

見積もり・契約前に確かめること

  • 月額のほかに、サービス利用料や決済手数料がいくらかかるか
  • 使う決済手段ごとに手数料の料率が違うか
  • アプリや拡張機能を入れる場合、月額がいくら積み上がるか
  • 独自ドメインを使う場合、更新料は自社の契約になるか
  • 商品登録や写真の差し替えを依頼する場合の、1件・1回あたりの費用

まとめ

  • ネットショップの維持費は、月額料金・決済手数料・保守の3つに分けて考える
  • 月額0円のプランは決済手数料が高め、月額のかかるプランは手数料が低めで、売上の規模でどちらが安いかが変わる
  • アプリの月額やドメインの更新料も積み重なるため、定期的に見直す
  • 作るときの初期費用はネットショップ制作の費用の相場、会社のホームページ全般の維持費はホームページの維持費は年間いくらを参照

Lapisデザインラボへのご相談はお問い合わせから受け付けています。費用の目安は概算のお見積りで出せます。

よくある質問

ネットショップの維持費は、月にいくらくらいかかりますか。

使うサービスで大きく変わります。月額0円のプラン(BASEのスタンダード、STORESのフリーなど)を使えば、月額自体はかかりませんが、売上に応じた決済手数料(BASEのスタンダードは、これに加えてサービス利用料)がかかります。月額のかかるプラン(Shopify Basicで月額4,360円〜など)は、月額は固定でかかる代わりに決済手数料の料率が下がります。これに、ドメインの更新料、使うアプリの月額、保守や商品登録の作業費が加わります。

Shopifyの決済手数料は、どのくらいですか。

2026年11月時点の公式の料金ページでは、Basicプランで国内のカード決済(Shopifyペイメント利用時)が3.55%、Growプランで3.4%です。Shopifyペイメント以外の決済サービスを使う場合は、別に取引手数料がかかります。

月額0円のプランと月額のかかるプランは、どちらが維持費を抑えられますか。

売上の額で変わります。月額0円のプランは決済手数料の料率が高めに、月額のかかるプランは料率が低めに設定されている場合があり(BASE・STORESの料金ページの例)、月の売上が一定額を超えると、月額を払ってでも決済手数料を下げたプランのほうが合計で安くなる分かれ目があります。月額+売上×手数料率の式で、見込みの売上を当てはめて比べます。

参考にした資料

あわせて読みたい

Contact

まずは、どのプランが合うか
ご相談ください。

事業の内容と、いまお使いのロゴや印刷物の状況を伺い、合うプランと日程をお返事します。ご相談は無料です。