ホームページに予約機能を付ける方法|予約システムの選び方
電話で予約を受けていると、施術や授業の最中に電話が鳴り、出られないまま予約を逃してしまう。営業時間の外にも予約を受けたい。そう考えたときに出てくるのが、ホームページの予約機能です。
ただ、予約の受け方には、問い合わせフォームで受ける方法から、予約システムのサービスを借りる方法、一から作る方法まで幅があり、費用も大きく違います。この記事では、ホームページから予約を受ける方法を5つに分けて、費用の目安、選ぶときに確かめること、ホームページへのつなぎ方、予約で預かる個人情報の扱いまでまとめます。費用は比較サイトが公表している目安で、各サービスの料金や機能は変わることがあるので、決める前に各社の公式のページで確かめてください。
予約を受ける5つの方法
| 方法 | 中身 | 費用の目安 | 向いている場合 |
|---|---|---|---|
| 問い合わせフォーム | 希望の日時を書いてもらい、折り返して確定する | フォームの制作費のみ | 件数が少ない。日時を相談して決める |
| Googleカレンダーの予約スケジュール | カレンダーの空き時間を予約のページとして公開する | Google のアカウントの範囲(一部の機能は有料のプラン) | 1人で受ける面談や相談 |
| 予約システムのサービスを借りる | 予約の仕組みを月額で借り、予約のページをホームページにつなぐ | 月額 500円ほど〜20万円ほど | 店舗・教室・サロンなど、枠の管理が要る |
| Googleの予約ボタン | Google ビジネスプロフィールに予約のボタンを出す | 対応した提供事業者の料金 | Googleマップから来るお客様が多い |
| 独自の開発 | 自社の業務に合わせて予約の仕組みを作る | 50万円ほど〜500万円ほど | ほかのシステムとつなぐ。特殊な予約の形 |
費用の目安は、比較サイトの PRONIアイミツによるものです。予約システムのサービスについては、月額は500円ほどから20万円ほど、初期費用は1万〜3万円ほどで、初期費用の無いサービスもあるとされています(2026年9月の更新)。開発の費用については、サービスを借りる形で月5,000円ほど、パッケージを導入する形で初期が数万〜100万円ほどと月1万〜5万円ほど、一から作る形で50万〜500万円ほど(簡単なもので50万〜100万円ほど)とされています(2026年6月の更新)。
それぞれの方法の特徴
問い合わせフォーム:今あるホームページにすぐ付けられ、費用もほとんどかかりません。一方、空き枠が画面に出ないので、希望の日時が埋まっていれば別の日を提案し直すことになります。予約が確定したかどうかをお客様が画面で確かめられず、確定の連絡が遅れると不安を与えます。フォームの項目の考え方は問い合わせフォームの項目の決め方にまとめています。
Googleカレンダーの予約スケジュール:Google カレンダーの説明では、個人の Google アカウントか Google Workspace のアカウントで作れ、一部の機能は対象の Workspace のプランか Google One の契約が要るとされています。予約スケジュールはスマートフォンのアプリからは作れず、パソコンのブラウザで作ります。自分の予定と予約の空きを1つのカレンダーで管理できるので、1人で面談や相談を受ける事務所に向いています。スタッフごと、席ごとの枠の管理には向きません。
予約システムのサービス:美容室・整体・教室・飲食店など、業種向けの機能をそろえたサービスが多くあります。空き枠の表示、予約の確定、前日のお知らせのメール、キャンセルの受け付け、スタッフや席ごとの管理などが、借りるだけで使えます。料金は、予約の件数、スタッフの人数、店舗の数、使う機能で変わることが多くあります。
Googleの予約ボタン:Google ビジネスプロフィールの説明では、対応した予約のサービス提供事業者と連携すると、プロフィールに予約のボタンが出ます。提供事業者によっては手数料がかかり、連携してからプロフィールに表示されるまで1週間ほどかかることがあるとされています。対応していない予約のサービスでも、予約のページへのリンクを追加する方法があります。
独自の開発:基幹のシステムや会員の仕組みとつなぎたい場合や、既製のサービスでは扱えない予約の形がある場合の選択肢です。費用が大きく、公開後の保守も続くので、既製のサービスで足りないかを先に確かめます。
選ぶときに確かめること
予約システムのサービスを比べるときは、次の点を確かめます。
- 枠の単位:時間で区切るか、スタッフごとか、席や部屋ごとか。自社の予約の形に合うか
- 確定の仕方:予約した時点で確定するか、店が承認してから確定するか
- お知らせ:予約の確定と前日のお知らせのメールが自動で届くか。電話番号への短いメッセージにも対応するか
- キャンセルの扱い:お客様が自分でキャンセルできるか。何日前まで受けるか
- 事前の支払い:予約のときに代金や予約金を受け取る機能が要るか
- 電話の予約との合わせ方:電話で受けた予約を同じ画面に入れて、重なりを防げるか
- 費用の増え方:予約の件数やスタッフの人数が増えたとき、料金がどう上がるか
- データの持ち出し:やめるときに、予約の履歴やお客様の一覧を取り出せるか
7と8は、始めるときには見落としがちですが、数年使ってから困る点です。無料のプランで始める場合も、上のプランの料金と、やめるときの扱いを先に見ておきます。
ホームページへのつなぎ方
予約の仕組みは、ホームページにつなげて初めて使われます。つなぎ方は主に2つです。
| つなぎ方 | 中身 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 予約のページへのリンク | ボタンを押すと、予約のサービスのページが開く | ページのデザインがホームページと変わるので、店の名前や色をそろえる |
| ページの中に組み込む | ホームページの中に予約の画面を表示する | サービスが組み込みに対応しているか。スマートフォンでの見え方 |
どちらの場合も、予約のボタンは、料金やメニューを読み終えた場所と、ページの上の方の両方に置きます。スマートフォンで見る人が多い業種では、画面の下に予約のボタンを固定して出す作りもよく使われます。
予約のページの見た目と、店のロゴや色をそろえる考え方は美容室・サロンのブランディングで、Googleマップやグルメサイトとの分担は飲食店にホームページは要るかで説明しています。ホームページを作る仕組みによって、予約の画面の組み込みやすさも変わります。仕組みの違いはStudio・Wix・WordPressの違いで比べています。
予約で預かる個人情報の扱い
予約では、お客様の名前・電話番号・メールアドレスなどを預かります。個人情報保護委員会の「個人情報保護法の基本」では、個人情報を扱うときは利用の目的を決め、本人から書面(ウェブの入力のような電磁的な記録を含む)で直接受け取るときは、あらかじめ利用の目的をはっきり示すこととされています。また、扱いを外の会社に任せる場合は、その会社をきちんと監督することが求められています。予約のページの近くに個人情報の扱いの説明を置き、予約システムの会社がデータをどう管理しているかを確かめておきます。
導入の手順
- いまの予約の受け方と件数、困っていることを書き出す
- 予約の形(時間の枠、スタッフ、席)と、要る機能を決める
- 問い合わせフォームで足りるか、サービスを借りるか、開発するかを決める
- サービスを借りるなら、2〜3社の無料の試用や説明の資料で比べる
- キャンセルの決まりと、お知らせの文面を決める
- ホームページに予約のボタンとページをつなぐ
- 社内で何度か予約とキャンセルを試してから公開する
- 電話の予約との重なりが起きていないか、公開後しばらく確かめる
Lapisデザインラボで承るウェブページの制作の範囲は、サービスと料金に載せています。
よくある質問
ホームページに予約機能を付ける費用はどのくらいですか。
やり方で大きく変わります。比較サイトの PRONIアイミツでは、予約システムのサービスを借りる場合の月額は500円ほどから20万円ほどまで幅があり、初期費用は1万〜3万円ほど、無料のものもあるとされています(2026年9月の更新)。自社向けに一から開発する場合は、簡単なもので50万〜100万円ほど、機能が多いと500万円ほどになることもあるとされています(2026年6月の更新)。
問い合わせフォームで予約を受けるのではだめですか。
予約の件数が少なく、日時を相談して決める業種なら、フォームで希望の日時を聞き、折り返して確定する形でも足ります。ただ、空いている枠が画面で分からないので、やり取りの往復が増え、同じ時間に予約が重なるおそれもあります。件数が増えてきたら、空き枠が見えて、その場で確定する仕組みを検討します。
Googleマップから予約を受けることはできますか。
Google の説明では、Google ビジネスプロフィールに対応した予約のサービス提供事業者を使うと、プロフィールに予約のボタンを出せます。提供事業者によっては手数料がかかります。対応していない予約のサービスを使っている場合でも、予約のページへのリンクを載せる方法があります。