美容室・サロンのブランディング|ロゴ・店内・予約ページの統一

/ Lapisデザインラボ

美容室やネイル、まつげ、エステなどのサロンは、お客様が「どの店に任せるか」を、技術と同じくらい雰囲気で選ぶ業種です。店内の内装に力を入れていても、予約サイトの写真、SNSの投稿、ショップカード、ホームページの見た目がばらばらだと、せっかくの世界観が伝わりません。

この記事では、サロンの世界観を、ロゴから店内、ショップカード、予約サイト、ホームページ、SNSまで揃えるための考え方をまとめます。

お客様がサロンを選ぶ流れ

新しいお客様がサロンを選ぶときは、多くの場合、次のような流れをたどります。

  1. 予約サイト、Googleマップ、SNSで、近くのサロンを探す
  2. 写真と料金、口コミを見て、いくつかに絞る
  3. 気になった店のSNSやホームページで、雰囲気とスタッフを確かめる
  4. 予約する
  5. 来店して、店内、接客、技術を体験する
  6. ショップカードやSNSで、次の予約につながる

この流れの中で、お客様は何度も店の見た目に触れます。どこで見ても同じ印象であることが、「この店なら安心」という気持ちにつながります。

世界観を決める

見た目を揃える前に、まず店の世界観を言葉にします。次のことを、オーナーとスタッフで話し合います。

  • どんなお客様に来てほしいか(年代、暮らし方、髪や肌の悩み)
  • 店に来たお客様に、どんな気持ちで帰ってほしいか
  • 店の雰囲気を3つの言葉で言うと何か(上品、ナチュラル、にぎやか、落ち着いた、かわいい、など)
  • 近くの競合のサロンと比べて、何が違うか

この言葉が決まると、ロゴ、色、写真、文章を選ぶときの物差しになります。

ロゴと色の決め方

サロンのロゴは、看板よりも小さく使う場面の方が多くあります。

使う場面大きさ
予約サイト、SNS、Googleマップのアイコン指先ほど
ショップカード、ポイントカード数センチ
商品のシール、紙袋数センチ
看板、窓のシート、店内の壁大きい

小さくしても形が分かること、1色でも使えることが大切です。細い線や小さな飾りを多く使ったロゴは、アイコンではつぶれてしまいます。丸や四角の中に収まるマークの版を作っておくと、アイコンにも使いやすくなります。

色は、店内の内装と揃えます。壁や家具、タオルの色と、ロゴやショップカードの色が近いと、写真に写ったときにも店の印象が揃います。色の決め方はコーポレートカラーの決め方で説明しています。

店内と写真を揃える

サロンの集客では、写真の力がとても大きくなります。予約サイト、SNS、ホームページ、Googleマップに載せる写真は、次のように揃えます。

  • 店内の写真:開店前の整った状態で、光の入る時間に撮る。店の世界観が伝わる角度を決めておく
  • スタイルの写真:背景と光の当て方を揃え、同じ場所で撮る
  • スタッフの写真:同じ背景、同じ雰囲気で撮る。表情が分かるもの
  • 写真の色味:加工の仕方を揃え、店ごとの色味を決めておく

写真の雰囲気が揃うと、SNSの一覧で並んだときにも、ひと目で店の投稿だと分かるようになります。プロのカメラマンに頼む場合の準備はプロのカメラマンに撮影を頼むときの準備で説明しています。

予約サイトとホームページの分担

予約サイト自社のホームページ
役割新しいお客様に見つけてもらい、予約を受ける店の考え方とスタッフを詳しく伝える
見せ方サイトの型の範囲自由に作れる
載せるものメニュー、料金、クーポン、空き状況考え方、スタッフの得意、施術の流れ、アフターケア、求人
費用掲載の料金制作費と保守の費用

ホームページがあると、予約サイトの型では伝えきれない、店のこだわりやスタッフの人柄、施術の後の過ごし方などを載せられます。求人のページを置けば、働きたい人にも店の雰囲気が伝わります。予約はホームページから予約サイトやLINEなどの予約の仕組みへつなぐ形にすると、予約の管理を一つにまとめられます。

どちらに載せる場合も、料金、営業時間、定休日は、予約サイト、ホームページ、Googleマップで食い違わないようにします。Googleのヘルプでは、オーナー確認済みのビジネスプロフィールで、営業時間や連絡先、写真などを編集し、正確さを保てると説明されています。

ショップカードと店内の印刷物

ショップカードは、お客様が次の予約を思い出すきっかけになる大切な紙です。ロゴ、住所、地図、電話番号、予約の方法、SNSの二次元コードを載せます。裏面を次回の予約日を書く欄にするサロンも多くあります。

店内に置くメニュー表、商品の説明、アフターケアの案内も、同じ色と書体で揃えます。紙の質感も、世界観を伝える要素の一つです。上品な店なら手触りのよい厚い紙、ナチュラルな店なら風合いのある紙など、店の雰囲気に合う紙を選びます。紙の選び方は紙と加工の選び方で説明しています。

言葉の揃え方

見た目だけでなく、言葉づかいも揃えます。SNSの投稿、ホームページの文章、予約サイトの紹介文、店内の案内が、同じ話し方になっていると、店の人柄が伝わります。

  • お客様の呼び方(お客様、ゲスト、など)
  • 丁寧さの度合い(です・ます、やわらかい話し言葉)
  • 絵文字や記号を使うか
  • 店の強みを表す決まった言葉

スタッフそれぞれがSNSを書く場合は、この決まりを共有しておきます。

商品や施術の効果を書くときの注意

サロンで化粧品やヘアケアの商品を紹介・販売する場合、その効果の書き方には注意が要ります。医薬品医療機器等法(薬機法)の66条では、何人も、化粧品などの名称、製造方法、効能、効果、性能について、明示的か暗示的かを問わず、虚偽または誇大な記事を広告してはならないと定められています。

また、景品表示法では、商品やサービスの品質などを、実際のものよりも著しく優良であると示す表示(優良誤認表示)が禁じられています。施術の前と後の写真を載せる場合も、同じ条件で撮った実際の写真を使い、加工で効果を大きく見せないようにします。

  • 商品の効果は、メーカーが示している表現の範囲にとどめる
  • 「治る」「必ず」「誰でも」といった言葉を使わない
  • 施術の前後の写真は、加工せず、条件を揃える

個別の表現が問題ないかは、メーカーや専門家に確かめます。

揃えるための順番

  1. 世界観を3つの言葉で決める
  2. ロゴと色、書体を決める
  3. 店内の内装、タオル、備品の色を合わせる
  4. 写真を撮り、色味の決まりを作る
  5. ショップカード、メニュー表、案内を作る
  6. 予約サイト、Googleマップ、SNSのアイコンと写真を揃える
  7. ホームページを作る

開業の前なら、2と3を内装の工事の前に決めておくと、店全体の印象が揃います。すでに営業している店なら、次に刷り直す物から順に揃えていけば十分です。業種ごとの見た目の考え方は業種別・信頼される見た目の定石で、全体の進め方は中小企業のブランディングの進め方で説明しています。

Lapisデザインラボでは、ロゴとショップカードから、販促物、ウェブページまでを揃えるプランを用意しています。内容と料金はサービスと料金に載せています。

よくある質問

美容室のロゴは、どんな点に気をつけて作ればよいですか。

美容室やサロンのロゴは、看板よりも、予約サイトやSNSのアイコン、ショップカード、商品のシールなど、小さく表示される場面が多くあります。小さくしても形が分かること、1色でも使えること、店の雰囲気(上品、ナチュラル、かわいい、男性向け など)と合っていることが大切です。流行の書体や飾りに頼りすぎると、数年で古く見えることもあります。

予約サイトに載せていれば、ホームページは要りませんか。

予約サイトは、新しいお客様に見つけてもらい、予約を受けるのに強い一方、見せ方はサイトの型の範囲になります。ホームページは、店の考え方、スタッフ一人ひとりの得意、料金の考え方、アフターケアなどを、自分の言葉で詳しく載せられる場所です。予約サイトとSNSを入口にし、店を詳しく知りたい人にホームページを見てもらう、という分担がよく見られます。

サロンで売っている化粧品の効果を、ホームページに書くときの注意はありますか。

医薬品医療機器等法(薬機法)の66条では、何人も、化粧品などの効能・効果・性能について、虚偽または誇大な記事を広告してはならないと定められています。サロンが商品を紹介する場合も対象になり得ます。メーカーが示している表現の範囲にとどめ、肌や髪の悩みが治るような書き方は避けます。個別の表現は、メーカーや専門家に確かめてください。

参考にした資料

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