ホームページのお知らせ欄の書き方|載せる話題と更新の頻度
会社のホームページのトップに「お知らせ」や「新着情報」の欄があるのに、何を書けばよいのか分からず、気がつけば最後の更新が何年も前になっている。更新を任された担当者からよく聞く悩みです。お知らせ欄は、読む人にとっては「この会社はいま動いているか」を確かめる場所でもあり、止まったままだと、ほかのページの情報まで古いのではないかと思われます。
この記事では、会社のホームページのお知らせ欄に絞って、載せる話題の一覧と年間の目安、見出しと本文の型、そのまま使える例文、更新の頻度の考え方、古いお知らせの扱いをまとめます。社員向けの社内の連絡の書き方とは別の話で、ここでは取引先、お客様、求職者など、社外の人が読むお知らせを扱います。
お知らせ欄の役割
ホームページの多くのページは、会社概要やサービスの説明のように、一度作ったら長く使う情報です。お知らせ欄は、その時々の出来事を日付つきで知らせる場所で、役割が違います。
| 種類 | 中身 | 読む人 |
|---|---|---|
| お知らせ・新着情報 | 休業、価格の改定、移転、新サービス、採用など、日付のある出来事 | 取引先、お客様、求職者 |
| ブログ・コラム | 仕事の考え方、作業の様子、役立つ知識 | 検討中の人、興味のある人 |
| 事例・実績 | 納めた仕事の紹介 | 依頼を考えている人 |
お知らせに長い読み物を混ぜると、休業日のような大事な連絡が埋もれます。読み物はブログやコラムの欄、納めた仕事は事例のページに分け、お知らせには「読む人が知っておくべき出来事」だけを載せます。
載せる話題(新着情報のネタ)の一覧
「書くことが無い」と感じるときは、次の一覧から、自社で起きている出来事を拾います。
| 話題 | 例 | 主に読む人 |
|---|---|---|
| 営業日・休業 | 年末年始・夏季の休業日、臨時休業、営業時間の変更 | お客様、取引先 |
| 価格・条件の変更 | 価格の改定、送料や支払い方法の変更 | お客様、取引先 |
| 商品・サービス | 新しいサービスの開始、取り扱いの終了 | お客様、取引先 |
| 会社の情報の変更 | 移転、電話番号やメールアドレスの変更、社名の変更 | 取引先 |
| 体制 | 新しい代表や役員、新しい拠点、組織の変更 | 取引先 |
| 採用 | 募集の開始、会社説明会の日程 | 求職者 |
| 外での活動 | 展示会への出展、セミナーの開催、地域の行事への協力 | 取引先、地域の人 |
| 認定・取得 | 資格や認証の取得、許可の更新 | 取引先 |
| 掲載 | 新聞や雑誌、業界誌に取り上げられた | 取引先、求職者 |
| サイトの更新 | 新しいページの追加、事例の追加 | 全員 |
| 注意の呼びかけ | 自社を名乗る不審なメールや電話への注意 | お客様、取引先 |
注意の呼びかけは、自社を名乗るなりすましのメールなどが出回ったときに、真っ先に載せる場所としてお知らせ欄を使います。いつから、どんな文面のものが届いているか、自社からは送っていないこと、届いたらどうしてほしいか(開かない、添付を開かない、問い合わせ先へ知らせる)を書きます。
載せないほうがよいこと
- 社員だけに向けた連絡(社内の行事、手続きの案内など)
- 取引先の名前や写真を、相手の了解なしに出すこと
- まだ決まっていない予定(「〇月ごろ開始予定」が何度も延びると信用を損ねる)
- 個人が特定できる情報(採用の内定者の名前など)
- 中身の無い更新(「サイトを更新しました」だけの1行)
1件の書き方の型
見出しは「何が・いつ」まで
見出しだけを読んで中身が分かるように書きます。一覧では見出しと日付しか見えないことが多いからです。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 重要なお知らせ | 〇月〇日から電話番号が変わります |
| 休業のお知らせ | 年末年始の休業日のお知らせ(〇月〇日〜〇月〇日) |
| 価格について | 〇〇の価格改定のお知らせ(〇〇年〇月〇日のご注文から) |
| 新サービス | 〇〇の受付を〇月〇日から始めます |
本文は5つの順で
本文は、次の順に書くと、短くても必要なことが伝わります。
- 何が起きるか(結論)
- いつから・いつまで
- 誰に関係するか(すべてのお客様か、一部の取引先か)
- 読んだ人にしてほしいこと(連絡先の登録を直してほしい、など)
- 問い合わせ先
あいさつや経緯は短くし、結論を最初の1文で書きます。日付は「来週」「月末」のような書き方を避け、年月日で書きます。お知らせは後から読み返されるので、いつの「来週」なのかが分からなくなるからです。
お知らせの例文
【 】は自社の内容に置き換えます。
休業日のお知らせ
見出し:年末年始の休業日のお知らせ(【〇月〇日】〜【〇月〇日】)
誠に勝手ながら、【〇〇年〇月〇日(〇)】から【〇〇年〇月〇日(〇)】まで、年末年始の休業とさせていただきます。期間中にいただいたお問い合わせには、【〇月〇日(〇)】から順にお返事いたします。お急ぎの方は、【〇月〇日(〇)〇時】までにご連絡ください。
価格改定のお知らせ
見出し:【商品名】の価格改定のお知らせ(【〇〇年〇月〇日】のご注文から)
【〇〇年〇月〇日】のご注文分から、【商品名】の価格を改定いたします。【原材料の仕入れ価格の上昇】により、これまでの価格を保つことが難しくなったためです。改定後の価格は【〇〇円(税込)】です。【〇月〇日】までにいただいたご注文は、これまでの価格でお受けします。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
お客様向けの価格は、税込の総額で書きます。国税庁の案内では、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合は、税込価格の表示が義務付けられていて、表示の媒体は問わないとされています。
移転・連絡先の変更のお知らせ
見出し:本社移転と電話番号の変更のお知らせ(【〇〇年〇月〇日】から)
【〇〇年〇月〇日】から、本社を下記に移転いたします。あわせて電話番号が変わります。お手数ですが、登録されている連絡先の変更をお願いいたします。メールアドレスは変わりません。
新住所:【〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇〇県〇〇市〇〇】/新しい電話番号:【〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇】
移転のときは、お知らせのほかに、会社概要、アクセス、フッターなど、住所が載っている全部のページを直します。直すところの一覧は移転・社名変更のときにホームページで直すところにまとめています。
新しいサービスのお知らせ
見出し:【サービス名】の受付を【〇月〇日】から始めます
【〇月〇日】から、【誰に向けて】の【サービス名】の受付を始めます。【何ができるか、1〜2文】。内容と料金は【サービスのページ】に載せています。ご相談は【問い合わせの方法】からお受けします。
お知らせは短く書き、詳しい中身はサービスのページへ案内します。お知らせの本文だけに詳しい説明を書くと、日がたつと一覧の奥に埋もれて見つからなくなります。
更新の頻度の考え方
お知らせの更新に、決まった回数はありません。頻度よりも大事なのは次の2つです。
- 起きたことを、決まったその時に載せる:休業や価格の改定は、決まった時点で、できれば余裕をもって知らせる
- 何か月も止まって見えない:トップページの一番上が、何年も前のお知らせのままにならないようにする
そのためには、年間の定番の話題を予定に入れておくのが確実です。
| 時期 | 定番の話題の例 |
|---|---|
| 年の初め | 年始の営業開始、新年のあいさつ(短く) |
| 年度の始まり | 新しい体制、新卒の入社、採用の募集 |
| 夏 | 夏季の休業日 |
| 決算期・創業の月 | 周年、新しい取り組み |
| 年の終わり | 年末年始の休業日 |
この予定に、出展や新サービスなどの出来事を足していけば、話題が無くて止まることはなくなります。公開したばかりのサイトで更新の習慣を作るまでの流れはホームページの公開後にやること、更新が止まったサイトが招く困りごとはホームページを放置するとどうなるかで説明しています。
運用の決まりと、古いお知らせの扱い
担当者が替わっても続くように、次のことを決めておきます。
- 書く人と確かめる人:価格や休業など大事なお知らせは、公開前に責任者が見る
- ひな形:見出しと本文の型、よく使う例文を共有の場所に置く
- トップに出す件数:新しいものを3〜5件だけ出し、それ以前は一覧のページへ
- 終わった告知の扱い:記録として一覧には残し、トップからは外れるようにする
- カテゴリ:「お知らせ」「採用」「イベント」など、3〜5つ程度に絞る
自分たちで更新できる作りにするための頼み方はホームページを自分で更新できるようにするにはにまとめています。
公開前のチェックリスト
- 見出しだけで、何が・いつ起きるかが分かる
- 本文の最初の1文に結論を書いた
- 日付を年月日で書いた(「来週」「月末」を使っていない)
- 読んだ人にしてほしいことと、問い合わせ先を書いた
- 価格は税込の総額で書いた
- 取引先の名前や写真は、相手の了解を取った
- 関係するほかのページ(会社概要、料金、アクセスなど)も直した
- トップページに古いお知らせだけが並んでいない
Lapisデザインラボでは、お知らせのページを含むホームページの制作と、公開後のお知らせの掲載の代行(月額のサイト保守・更新)を承っています。内容はサービスと料金とサイト保守・更新をご覧ください。
よくある質問
お知らせは、どのくらいの頻度で更新すればよいですか。
決まった回数はありません。大事なのは、営業日の変更や価格の改定など、読む人に関係のある出来事を、決まったその時に載せることです。そのうえで、年間の定番の話題(休業の案内、新年度の体制など)を予定に入れておくと、何か月も止まって見えることを防げます。
お知らせの見出しは、どう書けばよいですか。
何が、いつ、どうなるのかが、見出しだけで分かるように書きます。「お知らせ」「重要」だけの見出しは、開かないと中身が分かりません。「年末年始の休業日のお知らせ(〇月〇日〜〇月〇日)」のように、対象と日付を入れます。
古いお知らせは消したほうがよいですか。
会社の動きの記録になるので、一覧には残しておくのが一般的です。ただし、終わった休業の案内などがトップページの一番上に残ったままだと、更新が止まっているように見えます。トップページには新しいものを数件だけ出し、古いものは一覧のページで見られるようにします。