ホームページの文章を頼む費用|文字単価・取材の有無と頼み方
ホームページの制作を頼むと、多くの場合「原稿はご用意ください」と言われます。ところが、会社の紹介やサービスの説明を、読む人に伝わる文章にするのは思った以上に時間がかかります。日々の仕事の合間に書こうとして、公開が何か月も遅れることも珍しくありません。そこで考えるのが、文章を書くこと自体を外に頼む方法です。
この記事では、ホームページに載せる会社やサービスの文章を頼む費用を、整えてもらう・資料から書いてもらう・取材して書いてもらうの3つの形に分け、公表されている目安で整理します。料金の決まり方、ページごとの手間の違い、取材を頼むときの費用、頼む先の選び方、用意する資料と依頼文の例までまとめました。
自社で書く場合のテンプレートと書き方はホームページの原稿の書き方とテンプレートで、ブログやコラムの記事を続けて頼む場合の費用は記事作成代行の費用相場で扱っています。ここでは、会社概要やサービス紹介など、ホームページの本体の文章に絞ります。
文章を頼む3つの形
ホームページの文章の頼み方は、大きく3つに分かれます。自社でどこまで用意できるかで選びます。
| 形 | 自社がすること | 頼む側の手間 | 費用の傾向 |
|---|---|---|---|
| 整えてもらう | 下書きや箇条書きを書いて渡す | 中くらい | 低め |
| 資料から書いてもらう | 会社案内や営業資料を渡し、質問に答える | 小さめ | 中くらい |
| 取材して書いてもらう | 取材に答え、書き上がった原稿を確かめる | 最も小さい | 高め |
どの形でも、料金、所在地、許認可、事業の中身といった事実が正しいかを確かめるのは、頼んだ側の仕事です。書き手は、渡された情報と取材で聞いたことをもとに書くので、事実の誤りまでは気づけません。
費用の目安
公表されている目安を並べます。どれも頼む先や中身で幅があり、税込か税抜かも記事によって違うので、相場をつかむための参考として見てください。
| 中身 | 公表されている目安 | 出典 |
|---|---|---|
| ホームページの文章などのコンテンツ費用 | 1記事2万〜10万円、文字単価3〜10円 | バリュードメインの記事 |
| 取材をして書く記事 | 1本1万5,000〜5万円程度 | ランサーズの記事 |
| ブログやコラムの記事 | 文字単価0.8円程度から5円を超えるものまで | ランサーズの記事 |
| 紙の会社案内などの原稿・取材費 | 1ページ1万5,000〜3万円程度 | JPC の記事 |
ホームページの本体の文章は、ブログの記事より短いことが多い一方で、会社の強みを短い言葉にまとめたり、サービスの中身を整理したりと、考える量が多くなります。そのため、文字数よりページごと・取材ごとに見積もられることがよくあります。
料金の決まり方
見積もりの単位は、頼む先によって違います。
- ページ単価:1ページいくら。ホームページの文章では最も多い形
- 文字単価:1文字いくら × 文字数。ブログの記事のように長さがはっきりしているものに向く
- 取材1回いくら:取材の時間と、その後の書き起こし・執筆をまとめた額
- キャッチコピーは別:トップページの大きな見出しの言葉などを、別の項目にすることがある
- 制作費に含む:ホームページの制作の見積もりの中に、原稿の作成の項目として入っている
見積もりを比べるときは、単位をそろえてから比べます。ページ単価の見積もりと文字単価の見積もりは、そのままでは比べられません。
ページごとの手間の違い
同じ1ページでも、ページの種類で手間が変わります。
| ページ | 手間 | 取材が要るか |
|---|---|---|
| トップページ | 大きい。会社の強みを短い言葉にまとめる | 要ることが多い |
| サービスの紹介 | 大きい。対象・中身・料金・流れを整理する | 要ることが多い |
| 代表の挨拶 | 中くらい。考えや経緯を聞き取る | 要る |
| 採用 | 中くらい。仕事の中身と働く人の話を聞く | 要ることが多い |
| 事例・実績 | 1件ごとにかかる。お客様の掲載の許可も要る | 担当者に聞く |
| 会社概要 | 小さい。項目を埋めて整える | ほぼ要らない |
| よくある質問 | 小さめ。質問を集めれば書ける | 担当者に聞く |
全ページを頼むと費用がかさむので、手間の大きいページだけを頼み、会社概要のような小さいページは自社で書く分け方もあります。
取材を頼むときの費用
取材をして書いてもらう場合は、書く費用のほかに、次のことで額が変わります。
- 取材の時間と回数:1回で済むか、部署ごとに分けるか
- 取材する人の数:代表だけか、社員にも聞くか
- 場所:電話やオンラインか、会社に来てもらうか。来てもらうなら交通費や出張の費用
- 撮影を同じ日にするか:カメラマンも同じ日に来るなら、段取りをそろえると日程が一度で済む
取材の前には、質問の一覧を先にもらい、答える人が考えを整理しておくと、1回の取材で足りる情報が集まります。
頼む先の選び方
| 頼む先 | 向いている場合 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 制作会社にまとめて頼む | デザインと文章を一緒に考えてほしい | 制作の見積もりに原稿の作成が入っているか、項目を見る |
| ライターに直接頼む | 文章だけを別に頼みたい。社内に進行を管理できる人がいる | ページの構成と文字数を、制作会社と先に決めておく |
| 一部だけ頼む | 予算を抑えたい | 自社で書くページと頼むページで、言葉づかいをそろえる |
ライターに直接頼む場合は、デザインの文字の量と合わないことがあります。先に制作会社からページの構成をもらい、それに合わせて書いてもらうと手戻りが減ります。
頼む前に用意するもの
- 会社案内、営業資料、提案書、パンフレット
- 今のホームページ(作り直しの場合)
- サービスごとの料金表と、よく受ける質問の一覧
- 競合と比べたときの強み(言われてうれしい評価)
- 参考にしたい文章の雰囲気(ほかのサイトを見本として示す場合は、雰囲気の参考にとどめる)
- 確かめる人と、確かめにかけられる日数
見積もりと契約で確かめること
- どのページを、どの形(整える・資料から・取材から)で頼むか
- 修正の回数と、超えたときの料金
- 取材の回数・時間・場所と、交通費の扱い
- 事実の確認の分担(最終の確認は自社がする、と決めておく)
- 文章の著作権の扱い
文章も、著作権法で守られる著作物になり得ます。書いてもらった文章を、ホームページのほかにパンフレットや求人の案内にも使いたいなら、使える範囲や著作権を譲り受けるかどうかを契約で決めておきます。ほかのサイトの文章を参考にするときの線引きはホームページの文章の著作権で説明しています。
依頼文の例
ホームページの作り直しにあたり、トップページ、サービス紹介(3ページ)、代表の挨拶の文章の作成をお願いしたいと考えています。会社概要とよくある質問は自社で書きます。代表への取材は1回、オンラインで1時間ほどを考えています。会社案内と営業資料は先にお渡しします。ページ単位の見積もりと、修正の回数、文章の使える範囲を教えてください。
まとめ
- ホームページの文章の頼み方は、整えてもらう・資料から書いてもらう・取材して書いてもらうの3つ
- 公表されている目安は、コンテンツ費用で1記事2万〜10万円、取材の記事で1本1万5,000〜5万円程度
- 手間の大きいページだけを頼み、小さいページは自社で書くと費用を抑えられる
- 事実の確認は頼んだ側の仕事。文章の使える範囲も契約で決める
よくある質問
ホームページの原稿を書いてもらうと、いくらくらいかかりますか。
頼む形で変わります。公表されている目安では、ホームページの文章などのコンテンツ費用が1記事2万〜10万円、文字単価で3〜10円、取材して書く記事が1本1万5,000〜5万円程度とされています。整えるだけか、資料から書くか、取材から頼むかを先に決めると、見積もりを比べやすくなります。
取材をしてもらう場合、社内では何をすればよいですか。
取材に答える人と時間を決め、会社案内や営業資料など手元の資料を先に渡します。取材の後は、書き上がった原稿の事実(料金、所在地、許認可、事業の中身)が正しいかを、自社で確かめます。事実の確認は、頼んだ側の仕事です。
ホームページの文章とブログの記事の作成は、同じ料金ですか。
決まり方が違うことが多くあります。ブログの記事は文字数で決まりやすい一方、会社やサービスの紹介の文章は、文字数が少なくても考える量が多く、ページごと・取材ごとに見積もられることがよくあります。