開業前に用意するデザインの一覧|ロゴ・名刺・看板・サイトの順番

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開業の準備では、物件・資金・届出に加えて、ロゴ・名刺・看板・ホームページ・チラシなど、たくさんのデザインを用意することになります。それぞれ別の会社に頼むことも多く、順番を考えずに進めると、「名刺を刷った後でロゴが変わった」「看板の色がホームページと合わない」といった作り直しが起きがちです。

この記事では、開業前に用意するデザインを一覧にし、どの順で作ればよいか、開業日から逆算した進め方、順番を間違えたときに起きる手戻りをまとめます。開業の届出や資金の準備は扱わず、デザインの順番に絞ります。開業に限らない、会社の見た目を整える全体の流れは中小企業のブランディングの進め方にまとめています。

開業前に用意するデザインの一覧

まず、開業前後に必要になる主なデザインを並べます。「開業日に要るもの」と「開業後に足せるもの」を分けて考えると、準備の負担を減らせます。

デザイン開業日に要るか使い道
店名・屋号必ず要るすべての制作物の出発点
ロゴ必ず要る名刺・看板・サイト・印刷物の土台
色と書体の決まり要る制作物の見た目をそろえる
名刺必ず要る取引先・仕入れ先・近所へのあいさつ
ホームページ要る(1ページでも可)検索で見つけた人が確かめる先
看板お店なら必ず要る通る人に場所と存在を知らせる
開業のお知らせのチラシ要る近隣への周知、開業の案内
ショップカードお店なら要る来たお客様に持ち帰ってもらう
封筒・請求書などの書類事務所なら要る取引の書類
メニュー表・料金表飲食・サービス業なら要る店内での案内
SNS のアイコン・ヘッダーあると便利SNS での発信
のぼり・ポスター・パンフレット開業後でもよい集客や営業の強化

作る順番

デザインには「前のものが決まらないと作れない」という順番があります。基本の順番は次のとおりです。

  1. 名前を決め、商標を確かめる
  2. ロゴと、色・書体の決まりを作る
  3. ホームページのアドレス(ドメイン)とメールアドレスを決める
  4. 名刺・封筒・書類を作る
  5. ホームページを作る
  6. 看板を作る(許可の手続きを含む)
  7. チラシ・ショップカード・メニュー表を作る
  8. SNS のアイコンなどを整える

1. 名前と商標

すべての出発点は名前です。名前が変わると、ロゴから先のすべてを作り直すことになります。特許庁の案内では、商標登録を受けないまま名前を使っていても、先に他社が同じような商標を登録していれば、その商標権の侵害にあたる可能性があるとされています。看板や印刷物を作る前に、無料の検索サービス「J-PlatPat」で同じような名前の商標が無いかを確かめておきます。名前の決め方と調べ方は店名・商品名のネーミングを頼むときにまとめています。

2. ロゴと色・書体

ロゴは、名刺・看板・サイト・印刷物すべてに使う土台です。ロゴと一緒に、使う色(コーポレートカラー)と書体も決めておくと、別々の会社に頼む制作物の見た目がそろいます。ロゴの制作は、考え方の整理から始めると1か月前後が目安です。流れはロゴ制作の流れと期間を参照してください。

3. ドメインとメールアドレス

名刺には、ホームページのアドレスとメールアドレスを載せます。名刺を刷った後でアドレスが変わると刷り直しになるため、ホームページができていなくても、ドメイン(ホームページのアドレス)とメールアドレスは先に決めて取っておきます。使いたいドメインが空いているかは、名前を決める段階で確かめておくと安心です。

4. 名刺・封筒・書類

ロゴとアドレスが決まれば、名刺を作れます。開業前のあいさつ回りや、仕入れ先・金融機関とのやりとりで、名刺は開業の前から必要になります。名刺に載せる情報の決め方は名刺デザインで決めることにまとめています。

5. ホームページ

開業を知った人の多くは、名前で検索して確かめます。開業日に間に合わせるなら、最初は1ページでも、場所・営業時間・連絡先・提供するものが分かるページを用意します。ページは開業後に増やしていけます。

6. 看板

看板は、ロゴと色が決まってから作ります。屋外に出す看板は、都道府県や指定都市などが定める屋外広告物条例の対象で、国土交通省の説明では、条例で定めた区域で広告物を出すには許可を受けなければならないとすることができます。自分の店に店名を表示する看板で、基準に収まるものは許可が要らない場合もありますが、基準は自治体ごとに違います。京都市のように景観の決まりが細かい地域では、使える色や大きさの基準もあります。許可の手続きの期間も見込んで、早めに看板の製作会社や役所の窓口に相談します。詳しくは看板デザインを頼むときの流れと費用の目安を参照してください。

7. チラシ・ショップカード・メニュー表

開業を知らせるチラシは、開業日・場所・地図・開業の特典などを載せるため、看板やホームページと同じ時期にまとめて作ります。お店なら、来たお客様に渡すショップカードも開業日に用意します。作り方はショップカードの作り方にまとめています。

開業日から逆算した進め方の例

開業日を起点に、どの時期に何を進めるかの目安です。物件の工事や届出の予定と重ねて調整してください。

時期進めること
3か月前名前を決め、商標とドメインを確かめる。ロゴの依頼先を決める
2か月前ロゴと色・書体を決める。ドメインとメールアドレスを取る。看板の製作会社に相談し、許可の要否を確かめる
1か月半前名刺・封筒を作る。ホームページの制作を始める。看板のデザインを決める
1か月前開業のチラシ・ショップカード・メニュー表を作る。看板の製作と許可の手続き
2週間前印刷物の納品。ホームページの公開の準備。SNS のアイコンを整える
開業日ホームページを公開し、チラシを配り始める

印刷物は、入稿から納品までの日数に余裕を持たせます。開業の直前は、内装の工事や仕入れで手が回らなくなりがちなので、デザインの確認は早めに終わらせておきます。

順番を間違えたときに起きること

起きがちなこと原因防ぎ方
名刺を刷った後にロゴが変わったロゴが決まる前に名刺を急いだ名刺はロゴの最終の形が決まってから
名刺のメールアドレスが使えなくなった仮のアドレスで刷った開業前にドメインとメールアドレスを取る
看板とサイトで色が違う色の決まりを作らず、別々の会社に頼んだロゴと一緒に色の値を決め、各社に渡す
看板を付けた後に名前を変えることになった商標を確かめていなかった名前を決めた時点で J-PlatPat を確かめる
看板の設置が開業に間に合わなかった許可の手続きを見込んでいなかった2か月前には看板の製作会社に相談する

開業前のチェックリスト

  • 名前を決め、J-PlatPat で同じような商標が無いか確かめた
  • ロゴと、色・書体の決まりを決めた
  • ドメインとメールアドレスを取った
  • 名刺を作った(ロゴ・アドレスが最終のもの)
  • ホームページ(1ページでも)を開業日に公開できる
  • 看板の許可の要否を確かめ、手続きを済ませた
  • 開業のチラシとショップカードを用意した
  • ロゴのデータと色の値を、各制作会社に同じものを渡した

まとめ

開業前のデザインは、名前と商標 → ロゴと色・書体 → ドメインとメールアドレス → 名刺 → ホームページ → 看板 → チラシ・ショップカードの順に進めると、作り直しを減らせます。開業日の3か月ほど前に名前とロゴから始め、看板は許可の手続きも見込んで早めに相談してください。すべてを開業日にそろえる必要はなく、開業後に足していくものと分けて考えます。

Lapisデザインラボでは、ロゴ・名刺・販促物・ウェブページ(1ページ)を一式でそろえる「ブランド一式(ウェブページつき)」のプランをご用意しています。内容は料金プランをご覧ください。

よくある質問

開業の準備で、ロゴ・名刺・看板・ホームページはどの順番で作ればよいですか。

名前を決めて商標を確かめる → ロゴと色・書体を決める → ドメインとメールアドレスを決める → 名刺・封筒 → ホームページ → 看板 → チラシ・ショップカード、の順が基本です。ロゴがすべての制作物の土台になり、名刺にはホームページのアドレスとメールアドレスが入るため、この順にすると作り直しが減ります。

開業前に必要な販促物は何ですか。

業種によりますが、多くのお店や事務所で開業前に要るのは、名刺、ホームページ(1ページでも可)、看板、開業を知らせるチラシ、ショップカードです。予約制の業種なら予約の受け付けの仕組み、飲食店ならメニュー表も加わります。すべてを一度にそろえる必要はなく、開業日に要るものと、開業後に足すものを分けて考えます。

開業のどれくらい前から、デザインの準備を始めればよいですか。

ロゴの制作は、考え方の整理から始めると1か月前後かかるのが目安です。そこから名刺やホームページ、看板と進めるため、開業日の3か月ほど前に始めると余裕があります。看板は屋外広告物条例の許可が要る場合があり、許可の手続きの期間も見込んでおきます。

参考にした資料

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