店舗の内装とロゴ・看板をそろえる|内装の会社とデザイナーの分担

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店を開く・改装するとき、内装は内装会社や工務店に、ロゴや看板のデザインはデザイナーやデザイン会社に、別々に依頼することがあります。それぞれの専門分野は分かれていますが、発注の順番や情報共有を誤ると、内装は完成しているのにロゴが決まっていない、看板の色が内装と合わないといったズレが起きます。

この記事では、内装会社とデザイナーの役割の違い、発注の順番、情報共有のポイントをまとめます。

内装会社とデザイナーの役割の違い

内装会社・工務店ロゴ・ブランドのデザイナー
主な仕事空間の設計、施工、設備工事ロゴ、コーポレートカラー、看板や販促物のデザイン
扱うもの床・壁・照明・厨房設備など店名、ロゴマーク、色・書体のルール
専門性建築・施工管理ブランドの見た目づくり

どちらも「店の見た目」に関わりますが、扱う範囲が異なるため、1社だけに任せきりにすると、内装の提案力かデザインの提案力のどちらかが弱くなりやすい、という事情があります。

発注の順番

  1. 店名・コンセプト・ロゴの方向性を先に固める:この段階が後回しになると、内装の提案がコンセプトに沿わないまま進んでしまいます
  2. 内装の基本方針を内装会社と相談する:広さ、客席数、動線、設備の配置など
  3. ロゴ・コーポレートカラーを確定する:内装の素材や照明の色味と合わせやすくなります
  4. 看板・外観のデザインを、内装の進行と並行して決める:外観が内装工事の一部として施工される場合は、デザインが遅れると工事全体のスケジュールに影響します
  5. 販促物(メニュー、ショップカードなど)を開店前に用意する

店名やロゴが決まっていない段階で内装を先に進めると、内装のテイスト(色味、素材)がロゴと合わず、あとから看板や販促物の色を内装に合わせて調整する手間が発生しやすくなります。

情報共有のポイント

内装会社とデザイナーは、通常別々の会社であるため、発注者(経営者側)が情報をつなぐ役割を担うことになります。次の情報は、両方に共有しておきます。

  • コーポレートカラーの色の値:内装の塗装や建材の色を合わせる際の基準になります
  • ロゴの使用ルール:看板や外観に使うときの最小サイズ、余白の取り方
  • 素材サンプル:内装会社が使う床材・壁材の見本を、デザイナーにも見せておくと、看板や販促物の質感を合わせやすくなります
  • 照明の種類:看板の発色は照明によって見え方が変わるため、内装の照明計画をデザイナー側にも伝えておきます

看板のデザインと内装の整合

看板は、内装会社(または看板業者)が設置・施工を担当し、デザイン(ロゴの配置、文字の大きさ、色)はデザイナーが担当する、という分担になることがあります。この場合、発注者は次の点を確認しておきます。

  • 看板の設置場所・サイズの制約(建物の構造、照明の電源位置など)を、先にデザイナーへ伝えているか
  • 看板用のロゴデータ(屋外での視認性を考えた太さ・色の調整版)を別途用意する必要があるか
  • 施工後、実際の見え方(遠くから見たとき、夜間の照明時)を確認する機会を設けているか

費用の内訳の整理

内装工事費とデザイン制作費は、見積もりの出し方や項目の切り方が会社によって異なります。比べるときは、次のように範囲を確認してから進めます。

見積もりの種類含まれやすい項目
内装工事費施工、設備工事、看板の設置工事
デザイン制作費ロゴ、コーポレートカラーのルール、看板・外観のデザイン、販促物のデザイン

同じ「看板」という言葉でも、内装会社の見積もりには設置工事費のみが入り、デザイン料は別途デザイナーに発生する、という切り分けになっている場合があります。発注前にどちらの見積もりに何が含まれているかを確認しておくと、二重に頼んでしまう・漏れが出るといった行き違いを防げます。

複数店舗を展開する場合の進め方

2店舗目以降を出す場合は、1店舗目で決めたロゴ・コーポレートカラー・デザインのルールを、内装会社にそのまま引き継げるようにしておくと、店舗ごとに見た目がばらつくことを防げます。1店舗目の打ち合わせの際に、使用したロゴのデータ、色の値、看板の仕様をまとめた資料を作っておくと、2店舗目以降は内装会社に資料を渡すだけで一定の統一感を保てます。

立地や物件の形状によって内装は店舗ごとに変わりますが、ロゴ・配色・看板のデザインルールを固定しておくことで、「同じブランドの店」と分かるようにしつつ、内装は物件に合わせて調整するという分担ができます。

打ち合わせの進め方

内装会社とデザイナーが別会社の場合、発注者が両者の間に入って情報をつなぐ場面が増えます。打ち合わせの進め方として、次の2つの形があります。

進め方特徴
内装会社・デザイナーと個別に打ち合わせる発注者が間に入り、決まったことをもう一方に伝える必要がある
要所で三者(発注者・内装会社・デザイナー)が同席する打ち合わせを設ける色や素材の確認など、どちらにも関わる決定をその場でそろえられる

特に、看板の設置場所や照明計画など、内装とデザインの両方に関わる決定は、三者が同席する打ち合わせを1〜2回設けておくと、後から「内装側は把握していなかった」という行き違いを防ぎやすくなります。

まとめ

  • 内装会社とデザイナーは役割が異なり、1社だけに任せると提案力に偏りが出やすい
  • 店名・コンセプト・ロゴを先に固めてから、内装の設計と並行してデザインを進める
  • コーポレートカラーや素材サンプルは、両社に同じ情報を共有する
  • 内装工事費とデザイン制作費は見積もりの切り方が異なるため、範囲を確認してから比べる

ロゴやコーポレートカラーのルールづくりから相談したい場合は、サービスと料金で内容を確認できます。開業前に用意するデザインの全体像は、開業前の準備リストでも整理しています。

よくある質問

内装会社とロゴのデザイナーは、どちらに先に依頼すればよいですか。

店名・ロゴ・コンセプトを先に固めてから内装の設計に入るほうが、内装側の提案もコンセプトに沿ったものになります。すでに内装の計画が進んでいる場合は、内装の基本方針(広さ、客席数、動線)を伝えたうえでロゴの打ち合わせを並行して進める形でも調整できます。

看板は内装会社とデザイナーのどちらに頼むのですか。

看板の設置や電源・工事面の作業は内装会社や看板業者が担い、看板に載せるデザイン(ロゴの配置、文字の大きさ、色)はロゴ・ブランドのデザイナーが担う分担があります。発注時にどちらが何を担当するかを明確にしておくと、間に落ちる作業を防げます。

内装とデザインの費用は、どう整理して比べればよいですか。

内装工事費(施工・設備)とデザイン制作費(ロゴ・看板デザイン・販促物)は、見積もりの出し方が異なる場合があるため、2本の見積もりとして分けて受け取り、それぞれの範囲を確認してから合計で比べるのが実務的です。

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