ショップカードの作り方|載せる情報とサイズ
ショップカードは、お店の場所と連絡先を、お客様に持ち帰ってもらうための小さなカードです。初めて来た人が「また来よう」「人に教えよう」と思ったときに、手元に残る数少ない手がかりになります。小さな紙面なので、何を載せて何を載せないかの判断が、そのまま使い勝手に表れます。
この記事では、ショップカードに載せる情報と優先順位、サイズの選び方、名刺との違い、QRコードの入れ方、変わりやすい情報の扱い方、作ったあとの置き場所までをまとめます。名刺そのものの作り方は名刺デザインで決めることで扱っています。
ショップカードと名刺の違い
まず、名刺と何が違うのかを整理しておきます。役割が違うので、載せる情報の優先順位も変わります。
| ショップカード | 名刺 | |
|---|---|---|
| 紹介するもの | お店 | 人 |
| 渡し方 | レジ横などに置き、お客様が持ち帰る。会計時に手渡す | 会った人に直接手渡す |
| 中心になる情報 | 店名・場所・営業時間・予約の方法 | 氏名・肩書き・会社名・連絡先 |
| 受け取る人 | お客様、その知人 | 取引先・仕事の相手 |
| 一度に作る数 | 多め(置いておくと減っていく) | 1人あたり100枚単位が多い |
店主が1人で営むお店では、名刺とショップカードを兼ねることもできます。その場合は、表面をお店の情報、裏面を店主の名前と連絡先、のように面で分けると、どちらの用途にも使えます。
載せる情報と優先順位
ショップカードに載せる情報を、優先度の高い順に並べます。上の3段は必ず載せ、下の段は紙面の余裕と業種で選びます。
| 優先度 | 情報 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 必ず | 店名・ロゴ | いちばん目立つ位置に。ロゴだけで読めない場合は文字の店名も |
| 必ず | 何の店か | 「日本茶とお菓子の店」のように一言で。店名だけでは業種が分からないことが多い |
| 必ず | 住所・最寄り駅からの道順 | 「〇〇駅 徒歩3分」の一言があると探しやすい |
| 高い | 電話番号 | 予約や問い合わせを電話で受けるなら大きめに |
| 高い | 営業時間・定休日 | 変わる見込みがあるなら、確認先の案内に置き換える |
| 高い | 予約の方法 | 電話・ウェブ予約・予約不要のどれかを明記 |
| 中 | ホームページ・SNS | アドレスは短く。長ければQRコードにする |
| 中 | 簡単な地図 | 裏面に。目印になる建物を1〜2つだけ |
| 選ぶ | 一言メッセージ・おすすめ | 余白を残せる範囲で |
| 選ぶ | スタンプ欄・ポイント欄 | 来店を重ねてもらいたい業種なら裏面に |
情報を全部入れようとすると、文字が小さくなって読めなくなります。目安として、表面には「店名・何の店か・場所」までを置き、残りを裏面にまとめると、整理しやすくなります。
サイズの選び方
| 形 | 寸法の例 | 向いているお店 |
|---|---|---|
| 名刺サイズ | 91×55mm | ほとんどのお店。財布やカードケースに入り、捨てられにくい |
| 名刺サイズの二つ折り | 開いて91×110mm(または182×55mm) | 地図やメニュー、スタンプ欄も載せたいお店 |
| 正方形 | 55×55mm など | 雑貨店・アパレルなど、印象を優先したいお店 |
| はがき大(A6) | 105×148mm | 地図やメニューをしっかり見せたい飲食店。持ち帰りにくさはある |
迷ったら名刺サイズにします。日本の名刺は91×55mmが標準で、名刺入れやカードケースの多くがこの大きさを基準に作られています。お客様が持ち帰ったあとに、財布やケースにしまっておける大きさであることが、ショップカードの役割にとっていちばん大事です。
角を丸くする加工(角丸)や、少し厚めの紙を選ぶと、手に取ったときの印象が変わります。紙と加工の種類は紙と加工の選び方にまとめています。
QRコードの入れ方
ホームページ・予約ページ・SNS・地図のアドレスは長いので、QRコードにして載せるのが一般的です。入れるときは次の点を確かめます。
- どこにつながるかを書く:QRコードの横に「ご予約はこちら」「地図はこちら」と一言添える
- 余白を取る:QRコードの周りには、白い余白(4セル分=コードを作る小さな四角4つ分)が必要とされています(デンソーウェーブのよくある質問による)。枠や模様をぎりぎりまで寄せない
- 小さくしすぎない:印刷できる最小の大きさの目安はあっても、読み取りやすさは別です。名刺サイズのカードでも、ある程度の大きさを取り、実際に印刷したものを複数のスマホで読み取って確かめる
- リンク先が変わらないアドレスにする:キャンペーンのページなど、後で消えるページにつながないようにする
- 地の色とのコントラスト:濃い地色の上に置くと読み取りにくくなる。白い地に黒いコードが確実
なお「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
変わりやすい情報の扱い方
ショップカードは一度にまとまった数を刷るので、後から変わる情報を載せると、刷り直しになります。
| 情報 | 変わりやすさ | 扱い方の例 |
|---|---|---|
| 店名・住所・電話番号 | 低い | そのまま載せる |
| 営業時間・定休日 | 中(開業直後は高い) | 変わる見込みがあるなら「営業時間はホームページで」としてQRコードで案内 |
| メニュー・価格 | 高い | 載せない。載せるなら「代表的なもの」に絞る |
| 期間限定の案内 | 高い | ショップカードには入れず、チラシや店頭の掲示で |
| SNSのアカウント | 中 | 続ける見込みのあるものだけ載せる |
印刷物は書き換えられません。変わりやすい情報は、ホームページやGoogleマップなど更新できる場所に置き、カードからはそこへ案内する、という分担にすると、カードを長く使えます。
作る手順と置き場所
- 載せる情報を決める:上の表を使い、表面と裏面に何を置くかを決める
- ロゴや写真のデータをそろえる:ロゴは印刷用のデータを使う
- デザインと校正:店名・住所・電話番号を1文字ずつ確かめる。QRコードは校正の段階で読み取って確かめる
- 入稿と印刷:塗り足し(仕上がりの外側まで背景を伸ばすこと)などの確認は印刷の入稿データで失敗しないために
- 置き場所を決める:レジ横、出入口、会計の受け皿、商品の袋の中など、お客様の手が自然に届く場所に置く
ショップカードは、ロゴ・看板・メニュー表・ホームページと同じ色と書体でそろえると、お店の印象がまとまります。開業前にまとめて決める考え方は、カフェ・飲食店のロゴとメニューデザインや美容室・サロンのブランディングでも触れています。
まとめ
ショップカードは、お店の情報を持ち帰ってもらうためのカードです。店名・何の店か・場所を必ず載せ、名刺サイズ(91×55mm)を基本にし、変わりやすい情報はホームページなどへの案内に置き換えます。QRコードには余白を取り、印刷したもので読み取りを確かめてください。
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よくある質問
ショップカードと名刺は、何が違いますか。
名刺は「人」を紹介する印刷物で、氏名と肩書きが中心です。ショップカードは「お店」を紹介する印刷物で、店名・場所・営業時間・予約の方法が中心です。名刺は会った人に手渡しますが、ショップカードはレジ横などに置いて、お客様が自分で持ち帰ることが多いのも違いです。
ショップカードのサイズは何がよいですか。
名刺と同じ91×55mmが基本です。財布やカードケース、名刺入れに収まり、持ち帰ったあとも捨てられにくい大きさです。地図やメニューを載せたいときは、名刺サイズのまま二つ折りにすると、持ち帰りやすさを保ったまま面を増やせます。
営業時間が変わるかもしれないとき、カードに載せてもよいですか。
開業直後で変わる見込みがあるなら、細かい時間は載せず「営業時間はホームページ・Googleマップでご確認ください」とし、QRコードで案内する方法があります。印刷物は書き換えられないので、変わりやすい情報ほど、更新できる場所に置いて案内するほうが安全です。