スタンプカード・ポイントカードの作り方|載せる項目と紙・加工
スタンプカード(ポイントカード)は、作り方次第でお客様の手元に残るか、使われないまま忘れられるかが変わります。デザインだけでなく、マスの数や特典の内容、紙の選び方まで含めて決めると、実際に使われるカードになります。
この記事では、スタンプカードに載せる項目、マスの数の決め方、紙の種類と加工、押しやすさを左右する工夫をまとめます。
載せる項目
スタンプカードに最低限載せておきたい項目は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名・ロゴ | どの店のカードか一目で分かるようにする |
| マス(スタンプを押す欄) | 来店や購入のたびに押す欄 |
| 特典の内容 | 満タンになったときにもらえるもの(割引・商品・サービスなど) |
| 有効期限 | 期限が無いと特典を使わないまま忘れられやすい |
| 利用の注意 | 1回の来店で押せる数、他の割引との併用可否など |
| 連絡先 | 電話番号・住所・ウェブサイトなど(名刺代わりにもなる) |
マスの近くに「あと○個で特典」といった表示を入れると、残りが視覚的に分かり、達成への動機づけになります。
マスの数の決め方
マスの数は、来店の頻度と特典の価値のバランスで決めます。
| マスの数 | 向いている業態 | 考え方 |
|---|---|---|
| 5〜6マス | 来店の頻度が低い業態(美容室、整体など) | 達成までの期間が長くなりすぎないようにする |
| 10マス前後 | 来店の頻度が高い業態(飲食店、カフェなど) | 特典の価値と見合う回数にする |
| 15〜20マス | 単価の低い商品を扱う業態(パン屋、雑貨店など) | 1回あたりの特典の価値を小さくし、長く使ってもらう設計にする |
マスが多すぎると、達成までの道のりが長く感じられ、カード自体を失くされてしまうことがあります。逆に少なすぎると、特典の原価に対して達成までの来店回数が少なく、採算が合わなくなることがあります。自店の客単価と来店頻度から、特典にかけられる原価を先に決め、そこからマスの数を逆算すると判断しやすくなります。
紙と加工の選び方
スタンプカードは、財布やポケットに入れて持ち歩かれるため、耐久性が重要です。
- 厚み:名刺程度の厚みがあると、折れ曲がりにくく型崩れしにくくなります
- 表面の加工:表面にフィルムを貼る加工(PP加工。光沢のグロスとつや消しのマットがある)を施すと、カードの強度や耐水性が上がり、長期間使われても見た目が保てます
- 紙の色・質感:スタンプのインクがにじみにくい、表面が滑らかすぎない紙を選びます。表面に加工をする場合は、使うスタンプのインクで押せるかを、注文の前に印刷会社に確かめておくと安心です
- 角の処理:角を丸くする加工(角丸)にすると、持ち歩くうちに角が折れたり、擦り切れたりしにくくなります
デザインのデータを作るときは、マスの位置や特典の表示が印刷の端ぎりぎりにならないよう、余白を確保しておきます。データ作成の注意点は印刷の入稿データで失敗しないためにも参考になります。
押しやすさを左右する工夫
- マスの大きさをスタンプに合わせる:使うスタンプの大きさより一回り大きいマスにすると、枠からはみ出さずに押せます
- マスの間隔をあける:マス同士が近すぎると、インクがにじんだときに隣のマスと重なって見えます
- 押す場所を明確にする:マスの中に番号や小さな印を入れておくと、レジの担当者が押す位置に迷いません
- レジでの作業を増やしすぎない:特典の判定が複雑すぎると、レジでの確認に時間がかかります。特典の条件はシンプルにしておきます
紙のカードとアプリ、どちらがよいか
紙のスタンプカードは、作成の手間が少なく、デザインで店の個性を出しやすいのが利点です。一方、紛失されやすい、集計がしづらいという面もあります。アプリやデジタルのポイント機能は、紛失がなく集計もしやすい反面、導入や運用の手間がかかります。どちらか一方に絞らず、紙のカードを基本にしつつ、将来的にデジタルへ移行する前提でロゴや色をコーポレートカラーの決め方に沿って決めておくと、切り替えのときにも見た目を引き継ぎやすくなります。
特典の設計で気をつけること
特典は、原価と達成のしやすさのバランスで決めます。次のような観点で見直すと、採算と満足度の両方を確保しやすくなります。
| 観点 | 考え方 |
|---|---|
| 特典の原価 | 客単価に対してどの程度の割合まで許容できるか、先に上限を決めておく |
| 達成までの来店回数 | 多すぎると途中で離脱され、少なすぎると原価に対して特典の頻度が高くなりすぎる |
| 特典の内容 | 割引・無料商品・次回使えるクーポンなど、業態に合ったものを選ぶ |
| 有効期限の設定 | 期限が無いと使われずに終わる。期限を設けつつ、極端に短くしない |
特典の種類を複数用意し、マスの途中にも小さな特典(5個目で割引、10個目で無料など)を設けると、達成までの道のりの途中でも楽しみを感じてもらいやすくなります。
運用を始めてからの見直し
スタンプカードは、配って終わりではなく、運用しながら見直す販促物です。
- 達成率を見る:満タンになったカードがどのくらい戻ってくるかを把握し、極端に少なければマスの数や特典の見直しを検討する
- 押し忘れへの対応:レジでの確認が漏れたときの対応(次回に繰り越すかなど)をスタッフ間で決めておく
- カードの更新時期:デザインを変える場合、旧カードの扱い(引き続き使えるようにするか、交換の案内をするか)を事前に決めておく
- 紛失時の対応:カードを紛失したお客様への対応方針(最初からやり直してもらうか、確認できる範囲で引き継ぐか)を決めておく
まとめ
- 載せる項目は、店名・ロゴ、マス、特典、有効期限、利用の注意、連絡先
- マスの数は、来店頻度と特典の原価のバランスで決める
- 紙は名刺程度の厚みにし、PP加工などで耐久性を上げる
- マスの大きさと間隔を、使うスタンプに合わせて調整する
Lapisデザインラボでは、ロゴと名刺をプランでお受けしており、スタンプカードなどの印刷物はオプションの「印刷物の追加」で承っています。内容はサービスと料金をご覧ください。
よくある質問
スタンプカードのマスの数は、いくつにすればよいですか。
来店の頻度と特典の内容で変わります。この記事では、来店の頻度が高い業態で10マス前後を目安にしています。マスが多すぎると達成までが長く感じられ、少なすぎると特典の価値に対して埋まるのが早すぎて採算が合わなくなることがあります。
スタンプカードには、どんな項目を載せればよいですか。
店名・ロゴ、マス、特典の内容、有効期限、使い方の注意(1回の来店で押せる数など)が基本です。連絡先や住所を小さく載せておくと、カードが名刺代わりにもなります。
紙はどんなものを選べばよいですか。
スタンプのインクがにじみにくい、ある程度厚みのある紙が向いています。持ち歩くうちに折れ曲がることがあるので、名刺程度の厚みを目安にすると扱いやすくなります。