ロゴの種類|シンボルマーク・ロゴタイプ・エンブレムの違い

/ Lapisデザインラボ

ロゴを依頼しようとすると、「シンボルマークは要りますか」「ロゴタイプだけにしますか」と聞かれることがあります。言葉は聞いたことがあっても、違いや、自社にどれが合うかまでは分かりにくいものです。

この記事では、ロゴの種類を5つに分けて、それぞれの特徴と向いている会社・お店を整理します。あわせて、1つのロゴを場面に応じていくつかの形で持つ考え方と、商標として出すときの種類の違いもまとめます。商標の制度については、2026年10月時点で特許庁が公開している案内によります。

ロゴの5つの種類

ロゴは、文字と図形をどう使うかで、大きく次の5つに分けられます。

種類中身特徴
シンボルマーク図形だけの印(文字を含まない)小さくても目に留まる。言葉が通じなくても伝わる
ロゴタイプ会社名・店名の文字をデザインしたもの名前がそのまま覚えてもらえる
組み合わせ型シンボルマークとロゴタイプを並べたものもっとも多い形。場面に応じて分けて使える
エンブレム文字と図形を枠の中にまとめたもの格式や伝統が伝わる。小さくするとつぶれやすい
頭文字のロゴ名前の頭文字や略称を図案化したもの長い名前を短く見せられる

日本では、これらをまとめて「ロゴマーク」や「ロゴ」と呼ぶことが多く、言葉の使い方は人や会社によって少しずつ違います。依頼のときは言葉の定義にこだわるより、「図形の印が要るか」「文字だけでよいか」を具体的に伝えるほうが確実です。

それぞれの特徴と向いている会社

シンボルマーク

図形だけで会社やお店を表す印です。名前が知られていないうちは、シンボルマークだけでは誰の印か分かりません。そのため、多くの会社は最初は名前の文字と組み合わせて使い、知られてきてからシンボルマークだけで使う場面を増やしていきます。

  • 向いている:看板・制服・商品の刻印など、印として繰り返し見せる場面が多い会社。海外の人や子どもなど、文字を読まない相手にも見せたい会社
  • 気をつける点:意味を込めすぎて形が複雑になると、小さくしたときにつぶれる

ロゴタイプ

会社名や店名の文字そのものをデザインしたものです。既にある書体をそのまま使うのではなく、文字の形や間隔を整えたり、一部を作り直したりして仕上げます。

  • 向いている:名前そのものを覚えてもらいたい会社。名前が短く、特徴のある会社。士業の事務所や会計事務所など、落ち着いた印象を優先したい業種
  • 気をつける点:既にある書体をもとにする場合、その書体のライセンスでロゴに使えるかを確かめる。考え方はフォントのライセンスで注意することを参照

組み合わせ型

シンボルマークとロゴタイプを横や縦に並べたもので、中小企業のロゴではもっとも多い形です。並べ方を横組みと縦組みの両方で用意しておくと、横長の看板にも、正方形のアイコンにも合わせられます。

  • 向いている:ほとんどの会社・お店
  • 気をつける点:シンボルマークとロゴタイプの大きさの比率や間隔を決めておかないと、使う人ごとに並べ方がばらばらになる

エンブレム

文字と図形を、円・盾・紋章のような枠の中にまとめた形です。学校の校章やスポーツチームの紋章、クラフトビールや食品のラベルによく見られます。

  • 向いている:伝統や格式を伝えたい会社、創業の年を入れたい老舗、商品のラベルでまとまった印として見せたい場合
  • 気をつける点:細かい文字や線が多いため、名刺の隅やスマートフォンのアイコンなど小さな場面では読めなくなる。小さく使うための簡略版を別に用意しておく

頭文字のロゴ

名前の頭文字(イニシャル)や略称を図案化したものです。長い社名を短く見せられる一方、頭文字だけでは何の会社か伝わらないため、最初は正式な名前と並べて使います。

  • 向いている:社名が長い会社、略称で呼ばれることが多い会社
  • 気をつける点:アルファベット2〜3文字の組み合わせは、ほかの会社と似やすい。商標の確認を丁寧にする

1つのロゴを、場面に応じて形を変えて持つ

実際には、1つの種類を選んで終わりではなく、基本の形と、場面に応じた形をいくつか持つのが一般的です。

形使う場面
基本形(組み合わせ型の横組み)ホームページの上部・名刺・会社案内の表紙
縦組み縦長の看板・のぼり・パンフレットの背
シンボルマークだけSNS のアイコン・ファビコン・制服の胸元・スタンプ
ロゴタイプだけ文書の隅・封筒・横に細長い場所
1色版(白・黒)写真の上・ファクス・刻印・単色の印刷

ロゴを依頼するときは、どの形まで作ってもらえるかを見積もりで確かめておきます。シンボルマークだけの形は、ホームページのアイコンにも使えます。サイトのアイコンの作り方はファビコンの作り方とサイズにまとめています。形ごとのデータの受け取り方はロゴのデータ形式を参照してください。

自社に合う種類の選び方

迷ったときは、次の問いで考えると絞り込みやすくなります。

  1. 名前はもう知られているか:知られていないなら、名前の文字(ロゴタイプ)を必ず入れる
  2. 小さく使う場面は多いか:アイコンや刻印が多いなら、シンプルなシンボルマークを持つ
  3. 名前は長いか:長いなら、頭文字のロゴや、略した形を用意する
  4. 伝えたい印象は何か:格式ならエンブレム、親しみなら丸みのあるシンボルマーク、堅実さならロゴタイプ
  5. 予算はどれくらいか:シンボルマークを一から作るほうが、ロゴタイプだけより手間がかかることが多い

依頼の前に決めておくことの全体はロゴを依頼する前に決めること、費用が何で変わるかはロゴデザインの費用は何で決まるかにまとめています。

商標として出すときの種類

ロゴを商標として出願することを考えている場合は、商標の種類も知っておくと役に立ちます。特許庁の案内では、商標には文字、図形、記号、立体的な形、そしてこれらを組み合わせたものなどのタイプがあるとされています(2015年4月からは、動き・ホログラム・色だけ・音・位置の商標も登録できるようになっています)。

ロゴの種類との関係は、おおむね次のとおりです。

ロゴの種類商標として出すときの考え方
ロゴタイプ文字の商標、または文字のデザインを含めた形で出す
シンボルマーク図形の商標として出す
組み合わせ型・エンブレム文字と図形を組み合わせた形で出す

特許庁の料金一覧(2026年4月6日更新)では、出願の料金は種類に関わらず「3,400円+区分の数×8,600円」です。組み合わせ型を1件として出すこともでき、シンボルマークとロゴタイプを別々に出す場合は、出願ごとに料金がかかります。どの形で出すかによって守られる範囲が変わるため、出願のタイミングとあわせてロゴの商標登録は必要かを参照し、迷う場合は弁理士に相談してください。

まとめ

ロゴは、図形だけのシンボルマーク、文字だけのロゴタイプ、その組み合わせ、枠にまとめたエンブレム、頭文字のロゴの5つに大きく分けられます。中小企業では組み合わせ型を基本にし、シンボルマークだけ・ロゴタイプだけ・1色版などの形をあわせて持つのが使いやすい形です。名前の知られ方、小さく使う場面の多さ、名前の長さ、伝えたい印象から選んでください。

Lapisデザインラボのロゴの制作では、ロゴのデータをカラーと白黒の両方でお渡しし、ロゴの使い方のガイドもお付けしています。内容は料金プランをご覧ください。

よくある質問

シンボルマークとロゴタイプの違いは何ですか。

シンボルマークは、会社やお店を表す図形の印で、文字を含まないものを指します。ロゴタイプは、会社名や店名の文字そのものをデザインしたものです。多くの会社は、シンボルマークとロゴタイプを組み合わせた形を基本にし、場面によってシンボルマークだけ、ロゴタイプだけを使い分けます。

「ロゴマーク」とは何ですか。

日本では、会社やお店の印をまとめて「ロゴマーク」や「ロゴ」と呼ぶことが多く、シンボルマーク・ロゴタイプ・その組み合わせのどれを指す場合もあります。依頼のときは、言葉の違いにこだわるより、図形の印が要るのか、文字だけでよいのかを具体的に伝えるほうが確実です。

エンブレムのロゴは、どんな会社に向いていますか。

エンブレムは、文字と図形を紋章や円・盾などの枠の中にまとめた形です。伝統や格式を伝えたい会社、学校や団体、クラフトビールや食品のラベルなど、まとまった印として見せたい場面に向いています。一方で、細かい要素が多いため、小さく使うとつぶれやすい点に注意が要ります。

参考にした資料

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