京都でロゴを作るときの依頼先の選び方と費用の目安
京都で開業する、代替わりを機に印を整える、新しい商品を出す。そうした場面でロゴを作るとき、どこに頼めばよいのか、いくらかかるのかは、最初に迷うところです。京都には、町並みの景観を守るための看板の決まりや、屋号・のれん・家紋のように受け継がれてきた印の文化があり、ロゴの作り方にも京都ならではの考えどころがあります。
この記事では、京都でロゴを頼むときの費用の目安、京都ならではの考えどころ(看板の色の基準、受け継いだ印の生かし方、観光のお客様への見せ方)、依頼先の選び方、商標の無料の相談先をまとめます。京都でホームページを作るときの考え方は京都でホームページを作るときの費用の目安と制作会社の選び方にまとめているので、あわせてご覧ください。
費用の目安
京都だけのロゴの制作費の相場を公表した資料は見当たりません。全国の目安として、比較サイトのPRONIアイミツが公表している数字(2026年7月16日更新)は次のとおりです。
| 依頼先 | 費用の目安 |
|---|---|
| フリーランスのデザイナー | 3万〜15万円程度 |
| 制作会社・デザイン事務所 | 10万〜50万円以上 |
| 大手のブランディング会社・広告代理店 | 50万〜300万円以上 |
同じページでは、ロゴを使う範囲によっても目安が変わるとして、名刺・ホームページ用で3万〜10万円、店舗の看板用で10万〜20万円、商品のパッケージやグッズに広げる場合で15万〜30万円といった幅が示されています。
ロゴの打ち合わせや確認はオンラインで進められる部分が多く、地域による費用の差は、作業の範囲(考え方の整理を含むか、案の数、修正の回数、受け取るデータの版と形式)による差に比べると小さなものです。費用が何で変わるかの詳しい説明はロゴデザインの費用は何で決まるかにあります。
京都ならではの考えどころ
看板の色の基準を、ロゴを作るときに見ておく
京都市は、屋外広告物の条例とガイドラインで、地域ごとに看板の大きさ・高さ・色の基準を定めています。京都市の京の景観ガイドライン(広告物編、令和8年3月改訂)では、色の鮮やかさ(彩度)で「規制対象色」と「禁止色」を区域ごとに決め、規制対象色は表示面の中で使える面積の割合が決まっていて、禁止色は使えないとしています。
ロゴの作り方に関わる点は次のとおりです。
- 色も広告物になる:ガイドラインでは、文字・商標・シンボルマークだけでなく、コーポレートカラーのようにイメージを思い起こさせるものも屋外広告物に含まれるとしています
- よく知られた会社の色でも変える例がある:全国的な企業のコーポレートカラーであっても、京都にふさわしいデザインに変えるよう指導してきたことが書かれています
- 鮮やかな色のロゴは、看板でそのまま使えないことがある:区域によっては、鮮やかな色の面積を抑えるか、地の色を落ち着いた色にする必要があります
そのため、京都でロゴを作るときは、看板用に使える落ち着いた色の組み合わせ(白抜きの版、こげ茶や墨色の地に置く版など)も最初から用意しておくと、看板を作る段階で慌てずに済みます。看板の決まりの全体は京都市で看板を出すときの決まり、会社の色の決め方はコーポレートカラーの決め方にまとめています。
屋号・のれん・家紋など、受け継いだ印を生かす
京都では、長く続く店や会社に、屋号、のれんの染め抜き、家紋をもとにした印など、すでにお客様に覚えられている印があることが少なくありません。ロゴを新しく作るときは、それを捨てるか生かすかを先に決めます。
| 進め方 | 中身 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 今の印を整える | 屋号の文字や紋の形を、線の太さや比率を整えてデータにする | 印がすでに覚えられている |
| 今の印をもとに作り直す | 紋や屋号の要素を残し、今の使い方に合う形にする | 小さく使うとつぶれる、画面で見にくい |
| 新しく作り、今の印と並べる | 新しい事業や商品のロゴを別に作る | 新しい事業や商品を始める |
のれんや手書きの屋号を整えてデータにするときは、筆の味わいをどこまで残すか、小さくしたとき(名刺の隅、スマートフォンのアイコン)に読めるかを確かめます。家紋をもとにする場合は、同じ紋や似た紋を使う家や会社がほかにもあるため、ロゴとして独自性を持たせる工夫と、商標の確認が要ります。
観光のお客様や海外の取引先への見せ方
観光のお客様が多い業種や、海外と取引がある会社では、ロゴの文字の表記も考えどころです。
- 英字の表記を決める:漢字の店名に、ローマ字や英語の表記を添えるか。添えるなら綴りを1つに決め、看板・ホームページ・ショップカードで揃える
- 読み方が伝わるか:難しい読みの屋号には、ふりがなやローマ字を添える版を用意する
- 漢字だけの形も持つ:海外のお客様には、漢字そのものが京都らしさとして伝わることもあるため、漢字だけの版も用意しておく
依頼先の選び方
京都の近くの依頼先か、地域にこだわらない依頼先か
京都の近くのデザイナーや制作会社は、対面で打ち合わせがしやすく、店や工房の雰囲気を実際に見てもらいやすいという利点があります。地域にこだわらなければ、作風や得意な業種で広く選べます。打ち合わせと確認をオンラインで進められるなら、地域にこだわらずに選ぶこともできます。
比べるときの観点
京都の依頼先かどうかにかかわらず、次の点で比べます。
- 過去の仕事:自社に近い業種・雰囲気のロゴを作ったことがあるか。和の印や筆文字を扱ったことがあるか
- 考え方の整理を含むか:屋号や歴史、伝えたい印象を一緒に整理してくれるか
- 看板への展開を見ているか:京都の看板の色の基準を踏まえ、看板用の色の版まで用意できるか
- 受け取るデータ:カラー・白黒・白抜きの版、横組み・縦組み、印刷用のベクター形式と画面用の PNG
- 権利の扱い:著作権がいつ・どこまで自社に移るか
- ロゴの後の制作:名刺・ショップカード・ホームページ・看板まで同じ考えで揃えられるか
商標の確かめ方と、京都の相談先
ロゴや屋号を決めたら、看板や名刺を作る前に、同じような商標が登録されていないかを確かめます。無料の検索サービス「J-PlatPat」で、ロゴの文字や読みから、登録や出願中の商標を調べられます。商標登録が必要かどうか、いつ出願するかの考え方はロゴの商標登録は必要かにまとめています。
判断に迷うときは、工業所有権情報・研修館(INPIT)の知財総合支援窓口に相談できます。京都府の窓口は一般社団法人京都発明協会が運営し、京都リサーチパーク内の京都府産業支援センターにあります。窓口の案内では、支援担当者や知財の専門家への相談は無料で、より専門的な相談は弁理士や弁護士などの知財の専門家と協働して支援するとされています(2026年10月時点)。
依頼の前に決めておくこと
- ロゴに入れる名前と表記(漢字・ひらがな・英字)、読み方
- 屋号やのれん、紋など、受け継いだ印を生かすかどうか
- 伝えたい印象を2〜3個の言葉で
- 使う場面(名刺・ホームページ・看板・のれん・商品のラベル)
- 看板を出す場所の区域と、色の基準を確かめるか
- 受け取りたいデータの版と形式
- J-PlatPat で似た商標が無いか
まとめ
京都でロゴを頼むときの費用は、京都だけの公表された相場は無く、全国の目安ではフリーランスで3万〜15万円程度、制作会社やデザイン事務所で10万〜50万円以上と幅があります(PRONIアイミツ、2026年7月16日更新)。京都ならではの考えどころは、看板の色の基準を踏まえた落ち着いた色の版を用意すること、屋号やのれんなど受け継いだ印を生かすかを決めること、観光のお客様への表記を揃えることです。依頼先は、地域よりも、考え方の整理と看板への展開まで見てくれるかで比べ、ロゴを決めたら商標を確かめてください。
Lapisデザインラボは京都でロゴ・名刺・ホームページの制作をお受けしています。京都での制作については京都のロゴ・ホームページ制作をご覧ください。
よくある質問
京都でロゴを頼むと、費用はどれくらいですか。
京都だけの相場を公表した資料は見当たりません。全国の目安として、比較サイトのPRONIアイミツ(2026年7月16日更新)では、フリーランスのデザイナーで3万〜15万円、制作会社やデザイン事務所で10万〜50万円以上、大手のブランディング会社や広告代理店で50万〜300万円以上とされています。費用は地域よりも、作業の範囲と受け取るデータで変わります。
京都の看板では、ロゴの色をそのまま使えないことがありますか。
あります。京都市の京の景観ガイドライン(広告物編、令和8年3月改訂)では、色の鮮やかさ(彩度)で規制対象色と禁止色を区域ごとに定めていて、コーポレートカラーのようにイメージを思い起こさせるものも屋外広告物に含まれます。全国的な企業のコーポレートカラーであっても、京都にふさわしいデザインに変えるよう指導してきたことも書かれています。ロゴを作るときに、落ち着いた色の版も用意しておくと安心です。
京都で、ロゴの商標について無料で相談できる窓口はありますか。
工業所有権情報・研修館(INPIT)の知財総合支援窓口が都道府県ごとにあり、京都府の窓口は一般社団法人京都発明協会が運営しています。窓口の案内では、支援担当者や知財の専門家への相談は無料で、専門的な相談は弁理士や弁護士などと協働して支援するとされています(2026年10月時点)。