周年記念ロゴの作り方と使う期間

/ Lapisデザインラボ

創業10年、30年、50年といった節目には、記念の行事や記念品とあわせて、「周年記念ロゴ」を作る会社があります。お客様や取引先に節目を知らせ、社員にとっても歩みを振り返るきっかけになります。一方で、いつまで使うのか、今のロゴとどう並べるのか、終わったあとにどうするのかを決めずに作ると、名刺や看板に記念ロゴが残り続けることがあります。

この記事では、周年記念ロゴの作り方を、今のロゴとの関係・形の種類・使う場面・使う期間・終わったあとの扱いに分けて整理します。使う期間の決め方の参考に、自治体の周年記念ロゴの使用要領で定められている期間の例も紹介します(要領の内容は、各自治体が公開している文書の記載によります)。

周年記念ロゴとは

周年記念ロゴは、創業や設立から一定の年数を迎えたことを知らせるために、期間を区切って使うロゴです。会社の印として長く使う「今のロゴ」とは役割が違います。

今のロゴ周年記念ロゴ
役割会社の印として、ずっと使う節目を知らせるために、期間を区切って使う
使う期間期限なし始める日と終える日を決める
形変えない今のロゴに記念の要素を添えることが多い
使う場面すべての制作物ホームページ・名刺・記念品など、選んだ場面

周年記念ロゴは「今のロゴを置き換えるもの」ではなく、「今のロゴに、期間限定で添えるもの」と考えると、作り方も使い方も整理しやすくなります。

形の種類

周年記念ロゴの作り方は、大きく3つに分けられます。

形中身向いている場面
今のロゴ+記念の文字今のロゴの横や下に「30th ANNIVERSARY」「創業50周年」などを添える多くの会社。今のロゴの印象を保ちたい
数字を主役にした記念マーク「30」「50」などの数字をデザインし、今のロゴと並べて使う記念の行事や記念品で、節目を目立たせたい
記念のエンブレム数字・創業年・会社名を円や盾などの枠にまとめる老舗で、格式や歴史を伝えたい

どの形でも、今のロゴそのものには手を加えないのが基本です。今のロゴを変形させたり、色を変えたりすると、ロゴの使い方の決まりと食い違い、期間が終わったあとに元のロゴへ戻すときに、どれが正しいロゴか分からなくなります。ロゴの使い方の決まりについてはロゴの使用規定の作り方にまとめています。

作るときに決めること

周年記念ロゴを頼む前に、次のことを決めておきます。

  • 何周年か、表記をどうするか:「30周年」「30th」「創業30年」のどれにするか、創業年を入れるか(例:SINCE 1996)
  • 伝えたいこと:感謝、これからの決意、歩みの長さなど、記念に込める考えを一言で
  • 今のロゴとの並べ方:横に並べるか、下に置くか、別のマークとして離して使うか
  • 使う場面:ホームページ、名刺、封筒、記念品、記念行事の案内状など
  • 使う期間:始める日と終える日
  • 受け取るデータ:カラー・白黒・白抜きの版、横組みと縦組み、印刷用と画面用

色は、今のロゴの色(コーポレートカラー)に合わせるのが一般的です。記念らしさを出したいときは、金色や銀色を補助に使うこともありますが、金や銀は印刷では特色や箔押しになり、画面では再現が難しいため、印刷用と画面用で色の版を分けておきます。ロゴを頼むときの要望のまとめ方はロゴを依頼する前に決めることも参考になります。

使う期間の決め方

自治体の周年記念ロゴの例

周年記念ロゴの使う期間には決まりはありませんが、自治体が公開している使用要領では、期間をはっきり定めている例が多く見られます。

例定められている期間
愛知県小牧市 市制70周年記念ロゴマーク要綱は令和6年9月18日に施行。使用期間は、使用許可を受けた日から令和7年12月31日まで。要綱そのものも令和7年12月31日限りで効力を失う
千葉県佐倉市 市制施行70周年記念ロゴマーク等使用許諾の期間は、許諾した日から令和7年3月31日までが限度
京都市南区 南区制70周年記念ロゴマーク等要領は令和7年4月1日に施行。申請の際に使用期間を書かせ、デザインや色の変更を認めない

どの例も、記念の年に入る前から使い始め、記念の年や年度の終わりで使い終える形になっています。また、デザインや色の変更を認めないこと、決められた規格どおりに使うことも、要領の中で定められています。

会社で決めるときの目安

会社の場合も、次のように区切ると段取りが立てやすくなります。

時期すること
記念の日の1年〜半年前周年記念ロゴを作る。使う場面と期間を決める
記念の日の数か月前ホームページ・メールの署名・名刺に使い始める
記念の日記念行事・記念品・案内状で使う
記念の年(または年度)の終わり使い終える。ホームページや署名を元に戻す

期間を短くしすぎると、作る費用に対して使う場面が少なくなります。長くしすぎると、「何年も前の周年」が残っている印象になります。記念の年を中心に1年前後が使いやすい長さです。

使う場面と、期間が終わったあとの扱い

使う場面は、差し替えやすいものから選ぶのがコツです。

使う場面差し替えやすさ考え方
ホームページ・SNS・メールの署名とても差し替えやすい最初に使う。期間が終わったらすぐ戻す
名刺・封筒刷る量で調整できる期間中に使い切れる量だけ刷る
会社案内・パンフレット刷る量で調整できる記念版として作るなら、期間後は配らない
記念品・ノベルティ配ったら残る記念品は残ってよいもの。むしろ記念として残る
看板・車両・制服差し替えに費用がかかる使うなら、外す時期と費用を先に決める

記念品に周年記念ロゴを入れるときの注意はノベルティ・販促品のデザインにまとめています。

期間が終わったら、ホームページや署名、名刺の版を元に戻し、周年記念ロゴのデータは「使用終了」として保管しておきます。次の節目(10年後の周年など)に、前回のロゴを見返すことができます。

周年記念ロゴを作るときのチェックリスト

  • 何周年か、表記(30周年・30th・SINCE〇〇年)を決めた
  • 今のロゴには手を加えず、記念の要素を添える形にした
  • 使う場面を、差し替えやすいものから選んだ
  • 始める日と終える日を決め、社内に伝えた
  • カラー・白黒・白抜きの版と、印刷用・画面用のデータを受け取った
  • 期間が終わったあとに戻すもの(ホームページ・署名・名刺)の一覧を作った

周年を機に、ロゴそのものを新しくするかを考える会社もあります。周年記念ロゴは期間限定で添えるもの、ロゴの刷新はずっと使う印を替えるもので、決め方が違います。ロゴを変えるかどうかの判断はロゴを変えるべきタイミングを参照してください。

まとめ

周年記念ロゴは、今のロゴを置き換えるものではなく、期間を区切って添えるものです。今のロゴには手を加えず、記念の文字や数字を添える形にし、何周年か・使う場面・始める日と終える日を先に決めておきます。自治体の使用要領でも、記念の年に入る前から使い始め、記念の年や年度の終わりで使い終える期間の定め方が多く見られます。使う場面は差し替えやすいものから選び、期間が終わったあとに元に戻すものの一覧を作っておくと、記念ロゴが残り続けることを防げます。

Lapisデザインラボでは、ロゴやロゴを使った販促物の制作をお受けしています。内容は料金プランをご覧ください。

よくある質問

周年記念ロゴは、いつからいつまで使うものですか。

決まりはありませんが、記念の日の数か月前から、記念の年や年度の終わりまで使うのが一般的です。たとえば愛知県小牧市の市制70周年記念ロゴマークの要綱は、令和6年9月18日に施行し、使用期間を令和7年12月31日までとしています。会社でも、始める日と終える日を先に決めておくと、差し替えの段取りを立てやすくなります。

周年記念ロゴは、今の会社のロゴを変えて作ってよいですか。

今のロゴの形を崩さずに、数字や「〇〇th ANNIVERSARY」の文字を組み合わせる作り方が多く使われます。今のロゴそのものを変形させると、ロゴの使い方の決まりと食い違ったり、記念の期間が終わったあとに元に戻すときに混乱したりします。今のロゴは手を加えずに使い、記念の要素は隣に添えるのが基本です。

周年記念ロゴは、どこに使えばよいですか。

ホームページ、名刺、封筒、メールの署名、会社案内、記念品、記念行事の案内状などが主な使い道です。看板や車両のように差し替えに費用がかかるものには、期間が終わったあとの扱いを考えてから使います。

参考にした資料

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