SEOの見積書の読み方|内部対策・記事・報告の項目と比べ方
SEO 会社に相談すると、数日後に見積書が届きます。ところが、並んでいる項目は「内部対策」「コンテンツ制作」「外部対策」「レポーティング」など、ふだん使わない言葉ばかりです。何社か取っても、項目の名前も分け方も会社ごとに違い、どれが高いのか安いのかが分かりません。
この記事では、SEO の見積書を項目ごとに読む方法を説明します。よく出てくる項目の意味と確かめる点、「一式」や工数の書き方の読み方、見落としやすい前提の条件、複数社の見積もりを同じ物差しにそろえる表までをまとめます。料金の相場そのものはSEO対策を頼むときの費用相場にまとめています。
見積書によく出てくる項目
Google の「SEO が必要かどうか」のページには、SEO の会社が提供する一般的なサービスとして、サイトの中身や構成の見直し、技術的な助言、コンテンツの作成、キーワードの調査などが挙げられています。見積書の項目も、おおむねこの分け方に沿っています。
| 見積書の項目 | 中身 | 確かめる点 |
|---|---|---|
| 初期費用・初期設定 | 最初の調査、計測の設定、目標づくり | 何が終われば完了か。成果物は何か |
| 調査・分析 | 狙う検索語の調査、競合のサイトの分析 | 初月だけか、定期的に見直すか |
| 内部対策 | 題名・説明文・見出しの見直し、ページの構成、内部リンク、表示の速さ | 会社が直すのか、直し方を伝えるだけか |
| コンテンツ制作・記事作成 | 新しい記事、既存のページの書き直し | 本数、文字数、書き手、取材の有無 |
| 外部対策 | ほかのサイトからのリンクを増やす作業 | 何をするのか。リンクを買う中身ではないか |
| レポート・定例会 | 月ごとの報告書、打ち合わせ | 報告の項目、打ち合わせの回数と長さ |
| ツール費 | 順位の計測などのツールの費用 | 月額に含まれるか、別に払うか |
| ディレクション費 | 進行の管理、窓口の担当 | 何の作業に対する費用か |
項目ごとに、読むときのこつ
内部対策は「作業」か「提案」か
内部対策の行は、同じ名前でも、会社がサイトを直接直す場合と、直す場所の一覧を渡すだけの場合があります。一覧を渡すだけなら、直すのは社内か、ホームページの制作会社です。その費用が別にかかることを、見積もりの段階で見込んでおきます。
記事は「1本の中身」まで書いてもらう
記事の行は、「月4本」だけでは足りません。1本の文字数、書き手が誰か、取材をするのか資料をもとに書くのか、画像を付けるのか、事実の確認を誰がするのかで、1本の価値は大きく変わります。記事の単価の決まり方は記事作成代行の費用相場で説明しています。
外部対策は中身を必ず聞く
Google のスパムに関するポリシーは、ランキングを上げるためにリンクを売り買いすることを、リンクスパムの例として挙げています。外部対策の中身が「提携のサイトにリンクを載せる」「リンクを月に何本増やす」であれば、断るほうが安全です。
報告は「何が書かれるか」を見本で見る
レポートの行は、報告書の見本を見せてもらうのがいちばん確かです。数字の表だけでなく、その月にした作業と、次の月にすることが書かれているかを見ます。
書き方の違いを読む
| 書き方 | 意味 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 一式 | 作業をまとめて1つの値段にしている | 中身を回数・本数まで書いた内訳をもらう |
| 月額 | 毎月同じ額を払う | 毎月の作業の量が決まっているか |
| 工数・人日 | 作業にかかる人の時間で値段を決めている | 何の作業に何日かを書いてもらう |
| 本単価・文字単価 | 記事1本、または1文字あたりの値段 | 文字数の上限と、修正の回数 |
| 成果報酬 | 順位などの成果に応じて払う | 何を成果とし、どう測るか |
成果報酬の書き方の確かめ方は、SEOの成果報酬の契約で気をつけることにまとめています。
見落としやすい前提の条件
見積書の下のほうや、別紙の「前提条件」「備考」には、金額に効く条件が書かれていることがあります。
- 原稿や素材の用意:取材の相手、写真、専門の内容の確認は、こちらが用意する前提になっていないか
- サイトの権限:サイトの管理画面や解析のアカウントの権限を渡すことが前提か。渡し方はSEO会社に渡す権限を参照
- 制作会社との調整:サイトの改修が必要なとき、制作会社への依頼の費用は含まれるか
- 契約期間:最低の契約期間と自動の更新。月額は、この期間の分だけ必ず払う額になる
- 税の扱い:税込か税抜か
複数社の見積もりを同じ物差しにそろえる
届いた見積もりは、そのまま並べず、次の表に書き写してから比べます。各社で項目の名前が違っても、中身で行を合わせます。
| 項目 | 1社目 | 2社目 | 3社目 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | |||
| 調査・分析(頻度) | |||
| 内部対策(直すか、伝えるだけか) | |||
| 記事(本数・文字数・書き手) | |||
| 外部対策(中身) | |||
| 報告・打ち合わせ(頻度) | |||
| ツール費(含むか、別か) | |||
| 最低の契約期間 | |||
| 最低の契約期間の合計額 |
いちばん下の「合計額」は、初期費用に、月額 × 最低の契約期間の月数を足した額です。月額が安くても、契約期間が長ければ合計は高くなります。空欄が多い会社には、その行の作業が含まれているかを聞きます。
気をつけたい行
次のような書き方が見積書や提案書にあったら、契約の前に立ち止まります。
- 「上位表示保証」「1位を約束」:Google の同じページには、Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できないと書かれています
- 「被リンク〇本」「提携サイトへの掲載」:リンクの売買に当たるおそれがあります
- 「記事の量産」「月に数十本」:Google のスパムに関するポリシーは、価値を加えずに大量のページを作ることもスパムとして扱っています
- 「Google 公認」「Google と特別な関係」:同じページで、こうした宣伝をする業者に注意するよう書かれています
そろった見積もりを取るために、最初に伝えておくこと
各社の見積もりの項目がばらばらになるのは、頼む側が伝える条件が会社ごとに違うことも一因です。見積もりを頼むときは、どの会社にも同じ内容を書いた紙を渡すと、比べやすい見積もりが返ってきます。
- 目的:問い合わせを増やしたい、採用の応募を増やしたい、など何のための SEO か
- いまのサイト:URL、ページの数、誰がどの仕組みで作ったか、社内で直せるか
- 頼みたい範囲:調査だけか、直す作業までか、記事も頼むか
- 社内でできること:記事の題材の提供、取材への協力、原稿の確認にかけられる時間
- 予算の幅と期間:月にいくらまで、何か月を考えているか
同じ紙を渡しても項目の分け方が大きく違う会社は、こちらの条件をどう読んだのかを聞くと、考え方の違いが分かります。
見積もりの後に聞く質問
- 一式の中身を、月ごとの回数と本数で出してもらえますか
- 内部対策は、そちらで直しますか。直す場所を教えてもらう形ですか
- 外部対策では、具体的に何をしますか
- 報告書の見本を見せてもらえますか
- 最低の契約期間と、途中でやめるときの条件を教えてください
見積もりを取る前の頼み方や、会社選び全体の確かめ方はSEO会社の選び方で説明しています。Lapisデザインラボの SEO の作業の中身は、運用・集客サポートに項目ごとに載せています。
よくある質問
SEOの見積書には、どんな項目が並ぶのがふつうですか。
多いのは、初期費用、調査と分析、サイトの内部の改善、記事の作成、報告と打ち合わせ、ツールの費用です。外部の対策という項目がある場合は、何をするのかを必ず聞きます。項目ごとに、月に何をどれだけするのかが書かれているかを見ます。
「SEO対策一式」とだけ書かれた見積書は、どう扱えばよいですか。
そのままでは、ほかの会社と比べられません。一式に含まれる作業を、月ごとの回数や本数まで書いた内訳を出してもらいます。内訳を出せない、出したがらない場合は、作業の中身が決まっていない可能性があります。
複数社の見積もりは、何で比べればよいですか。
まず同じ表に、各社の作業を項目ごとに書き写し、作業の量をそろえます。そのうえで、最低の契約期間の分を合計した額で比べます。月額が安くても、契約期間が長いと合計は高くなることがあります。