SEO会社の選び方|提案書で確かめることと契約期間
SEO を頼む会社を探し始めると、どの会社のサイトにも「実績多数」「上位表示の実績」と書かれていて、違いが分かりません。営業の担当者の話はどれも説得力があり、比べるほど迷ってしまいます。
SEO の会社は、話しぶりではなく、提案書と契約書の中身で選びます。この記事では、Google が業者に聞くようすすめている質問を手がかりに、提案書で確かめること、契約で決めておくこと、候補の比べ方をまとめます。費用の相場はSEO対策を頼むときの費用相場で説明しています。
Google がすすめている質問
Google の検索セントラルの「SEO 業者の利用を検討する」のページでは、業者を選ぶときに、次のようなことを聞くようすすめています。
- 過去の作業の見本と、成功の事例を紹介してもらえるか
- Google 検索の基本事項に沿っているか
- 期待される結果と、その時期、成果をどう測るか
- 同じ業種、同じ国や地域での実績
- 会社の歴史の長さ
- 担当者との連絡の取り方。サイトに加えた変更と、助言の中身とその理由を伝えてくれるか
どれも、面談の場でそのまま聞ける質問です。答えがあいまいな会社、質問を嫌がる会社は、契約の後も同じ態度であることが多いものです。
提案書で確かめること
自社のサイトを見たうえでの提案か
良い提案書には、自社のサイトを実際に調べたうえでの問題点と、それに対する打ち手が書かれています。どの会社にも同じ内容を出していそうな、一般論だけの提案書は、作業の中身も一般論になりがちです。
狙う検索語と、その理由
どんな検索語を狙うのか、なぜその語なのかが書かれているかを見ます。探す人が多くても、自社の仕事につながらない語を狙う提案は、順位が上がっても問い合わせが増えません。自社の側でも、お客様が実際に使う言葉を伝えて、一緒に決めます。
作業を誰がするか
| 作業 | 確かめること |
|---|---|
| サイトの改善 | 会社が直すのか、直し方を伝えるだけで社内が直すのか |
| 記事の作成 | 誰が書くのか。社内のライターか、外部に出すのか |
| 記事の中身の確認 | 専門の内容を、誰が確かめるのか |
| 報告 | 誰が、どんな形で、どのくらいの頻度で行うのか |
「改善の提案」と「改善の作業」は別物です。提案だけなら、社内で手を動かす人が要ります。
順位の約束をしていないか
「必ず1位にします」「上位を保証します」という提案には気をつけてください。Google の同じページには、Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できない、と書かれています。誠実な会社は、順位ではなく、何をするか、どう報告するかを約束します。
契約で決めておくこと
契約期間と解約
- 最低の契約期間は何か月か
- 途中でやめるときの違約金はあるか
- 自動で更新されるか。解約の連絡はいつまでに、どの方法でするか
SEO の月額の契約では、最低の契約期間を6か月や12か月とする会社が多くあります。結果が出るまでに時間がかかる取り組みなので、ある程度の期間は理にかなっていますが、合わなかったときにやめにくいことも意味します。
記事の権利
業者が書いた記事の著作権を、誰が持つかを決めておきます。著作権法では、著作権は原則として著作物を作った人が持ち、契約で譲ることができます。契約書に「納品された記事の著作権は発注者に譲る」と書かれていないと、契約をやめた後に記事を直したり使い続けたりするときに、話がこじれることがあります。
著作権法の61条2項は、著作権を譲る契約で、翻訳や翻案をする権利などを譲ることが特に書かれていないと、それらは譲った人に残ったものと推定する、と定めています。記事を後から書き直す可能性があるなら、これらの権利も含めて譲ることを書いておきます。
やめた後に残るもの
契約をやめたときに、自社の手元に何が残るのかも確かめます。
- 業者が書いた記事と、その画像
- 業者が作った検索語の調査の資料や、改善の計画書
- 業者がサイトに加えた変更(題名、見出し、構造化データなど)の一覧
- 月ごとの報告書
業者の中には、記事を業者の管理するサイトに載せていて、契約をやめると記事も消える、という形のところもあります。記事は自社のサイトに載せ、資料は自社で受け取って保管する形にしておけば、業者を変えても積み上げたものが無駄になりません。
サイトとアカウントの権限
- Search Console やアクセスの解析の道具の権限を、どの範囲で渡すか
- サイトの管理の画面に、業者のアカウントを作るか
- 契約が終わったら、渡した権限を外すこと
Google は、SEO の監査の提案を受けた段階では、Search Console の読み取りの権限だけを渡し、書き込みの権限は渡さないようにと案内しています。作業が始まって必要になったら、範囲を決めて広げます。パスワードを共有するのではなく、業者用のアカウントを作って権限を渡し、終わったら外せるようにしておきます。
報告の中身
月ごとの報告で、何を見せてもらえるかを契約の前に確かめます。報告の見本をもらい、「今月何をしたか」「次の月に何をするか」が書かれているかを見ます。数字の一覧だけで、作業の中身が分からない報告は、費用に見合う仕事がされているかを判断できません。
担当者と窓口
SEO の仕事は、長い期間にわたって続きます。営業の担当者と、実際に作業をする担当者が違うことも多いので、契約の前に、実際の担当者と一度話しておくと安心です。
- 実際の作業をする担当者は誰か。担当が替わるときは知らせてもらえるか
- 質問や相談は、メール、電話、チャットのどれで、どのくらいで返事がもらえるか
- 社内の窓口は誰にするか。窓口が決まっていないと、確認の返事が遅れて作業が止まる
社内の窓口を1人に決め、記事の確認やサイトの修正の承認を誰がするかを、始める前に決めておくと、業者の作業が滞りません。
社内の窓口の人には、SEO の細かな知識は要りませんが、自社の仕事とお客様のことをよく知っている人を選ぶと、業者の質問に的確に答えられます。
候補を比べる表
| 項目 | 候補1 | 候補2 |
|---|---|---|
| 自社のサイトを調べた提案か | ||
| 狙う検索語とその理由 | ||
| 作業を誰がするか | ||
| 報告の中身と頻度 | ||
| 最低の契約期間の合計の支払い | ||
| 途中でやめるときの費用 | ||
| 記事の著作権の扱い | ||
| 権限の渡し方と、終了のときの扱い |
同じ表に書き込むと、額だけで比べていたときには見えなかった違いが見えてきます。
契約の前に小さく試す
いきなり長い契約を結ぶ前に、サイトの診断だけを単発で頼んでみる方法もあります。診断の報告書を読めば、その会社がどれだけ自社のサイトを見てくれるか、説明が分かりやすいかが分かります。診断の結果をもとに、社内で直せるところは社内で直し、手が回らないところだけを頼む、という選び方もできます。
勧誘の電話やメールから始まった話なら、悪質なSEO業者の見分け方もあわせて読んでください。Lapisデザインラボの SEO(検索対策・AI検索への対応)の作業の中身は運用・集客サポートに、契約の条件は月額サービスの条件に載せています。
よくある質問
SEO会社を選ぶとき、何を聞けばよいですか。
Google の「SEO 業者の利用を検討する」のページでは、過去の作業の見本と成功の事例、Google 検索の基本事項に沿っているか、期待される結果と時期と測り方、同じ業種や地域での実績、連絡の取り方と、サイトに加えた変更とその理由を伝えてくれるか、などを聞くようすすめています。
SEOの契約期間は、どのくらいが普通ですか。
月額の契約では、最低の契約期間を6か月や12か月としている会社が多くあります。SEO は結果が出るまでに時間がかかることが多いためです。ただし、長い契約期間は、合わなかったときにやめにくいことも意味します。最低の契約期間の合計の支払いと、途中でやめるときの費用を必ず確かめてください。
SEOの会社に、Search Consoleの権限を渡しても大丈夫ですか。
必要な範囲で渡すのは問題ありません。Google は、SEO の監査の提案を受けた段階では、Search Console の読み取りの権限だけを渡し、書き込みの権限は渡さないようにと案内しています。契約が終わったら、渡した権限を外します。