SEOコンサルと代行の違い|自社に残る作業と費用の比べ方

/ 更新 / Lapisデザインラボ

SEO(検索エンジンで見つけてもらうための対策)を外に頼もうとすると、「SEO コンサルティング」と「SEO 代行」という2つの売り方に出会います。名前は似ていますが、契約で引き受ける中身が違い、頼んだ後に自社に残る作業の量も大きく変わります。

この記事では、コンサルと代行の違いを契約の形から整理します。誰が手を動かすか、何が届くか、費用の相場と比べ方、民法の請負と準委任の違い、どちらに頼んでも自社に残る作業、コンサルを選ぶときに契約で確かめることを順に説明し、最後に契約前のチェックリストを付けました。会社ごとの比べ方は別の記事にまとめているので、ここでは「どちらの形で頼むか」を決める材料に絞ります。

コンサルと代行は「誰が手を動かすか」で分かれる

項目コンサル代行
業者がすること調査、分析、改善の計画、助言調査に加えて、ページの改善や記事の作成の作業
自社がすること計画に沿って、ページを直し、記事を書く材料を出し、業者の作業を確かめて公開を認める
届くもの調査の資料、改善の指示書、面談の記録直したページ、納品された記事、作業の報告
自社の手間多い。社内に書く人と直す人が要る少なめ。確かめる人は要る
社内に残るもの判断の仕方と作業の経験作業の結果。進め方は業者の側に残りやすい
向いている会社社内にサイトを直せる人や書ける人がいる社内に手を動かす人がいない

実際には、助言を中心にしながら一部の作業も引き受ける「混ぜた形」もあります。名前ではなく、作業の一つひとつを、業者と自社のどちらが行うかで見分けます。

SEO代行は何をするのか

Google の「SEO 業者の利用を検討する」のページは、SEO 業者やコンサルタントが提供するサービスの例として、サイトのコンテンツや構成の見直し、サイトの開発に関する技術的な助言、コンテンツの開発、キーワードの調査、SEO の研修などを挙げています。代行の契約では、これらのうち「助言」で終わらず、実際の作業まで引き受けるのが特徴です。

作業コンサルの場合代行の場合
狙う検索語の調査業者が調べて一覧を渡す業者が調べて計画に入れる
サイトの診断問題点と直し方を書いて渡す問題点を見つけ、そのまま直す
題名・見出し・内部リンクの見直し直し方を伝え、自社が直す業者が直す(公開は自社が認める)
記事の作成構成の案や書き方の助言構成から執筆までを業者が行う
表示の速さなど技術面開発の担当に渡す指示を書く業者が直すか、制作会社と調整する
報告面談で次の手を話し合う作業の記録と次の月の予定を出す

代行を頼むときは、「直す」のか「直し方を伝える」のかを、作業ごとに見積もりに書いてもらうと、あとで食い違いが起きにくくなります。

契約の形の違い(請負と準委任)

コンサルと代行の違いは、契約の性質にも表れます。民法には、仕事の完成に対して報酬を払う請負(632条)と、法律行為でない事務を任せる準委任(656条。委任の規定を準用)があります。

項目請負に近い契約準委任に近い契約
約束の中身決めたものを仕上げて納める決めた事務を、注意を払って行う
SEO での例記事を月〇本納める、決めたページを直す月〇回の助言、調査と計画づくり
報酬の考え方仕上がったものに対して払う行った事務に対して払う。成果に対して払う約束をした場合の決まりもある(648条の2)
業者の義務決めたとおりに仕上げる善良な管理者の注意をもって事務を行う(644条)
途中でやめるとき仕上がる前なら、注文した側は損害を賠償して解除できる(641条)各当事者がいつでも解除できる。相手に不利な時期などは損害の賠償が要る場合がある(651条)

コンサルは準委任に近く、記事の納品を含む代行は請負の要素が入ることがある、というのが大まかな見方です。ただし、どちらに当たるかは契約書の題名ではなく中身で決まります。民法の規定は、契約書に書かれていない点を考えるときの手がかりとして押さえておきます。

SEO の契約期間や違約金の読み方はSEOの契約期間と解約にまとめています。

費用の相場と比べ方

PRONIアイミツは、SEO の費用の相場を、コンサルティングで月10万〜50万円程度、サイトの内部の改善で月10万〜30万円程度、記事の作成で1本2.5万〜5万円程度としています。代行は、内部の改善や記事の作成を組み合わせた月額になることがあり、どこまで含むかで額が大きく変わります。作業の種類ごとの相場はSEO対策を頼むときの費用相場で詳しく説明しています。

コンサルと代行の見積もりは、額をそのまま並べても比べられません。次の手順で、同じ物差しにそろえます。

  1. 見積もりの作業を一つずつ書き出し、業者と自社のどちらが行うかの印を付ける
  2. 自社が行う作業に、月に何時間かかりそうかを書く(ページの直し、記事の執筆、確認)
  3. その時間を社内の人件費に置き換え、見積もりの額に足す
  4. コンサルなら、月の面談の回数と時間、届く資料、メールでの相談の範囲をそろえる
  5. 代行なら、月に直すページの数、記事の本数と文字数、確かめの回数をそろえる

記事の単価の決まり方は記事作成代行の費用相場で説明しています。なお、Google は、Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できないと説明しています。どちらの形でも、順位の保証を料金の根拠にする提案には気をつけます。

どちらに頼んでも自社に残る作業

代行に頼めば何もしなくてよい、というわけではありません。どちらの形でも、次の作業は自社に残ります。

作業自社に残る理由
事業の材料を出すよくある質問、仕事の事例、専門の知識は社内の人がいちばんよく知っている
内容を確かめる事実や表現の誤りは、最後は自社の責任になる
公開を認めるサイトに何を載せるかを決めるのは自社
権限を管理する業者に渡す権限と、やめるときに外す作業
社内の調整制作会社や営業の部署との段取り

Google のページは、不明な点があれば説明を求めること、サイトに手を入れられる業者は加えたすべての変更について進んで説明するべきことを挙げています。業者に渡す権限の範囲と渡し方はSEO会社に渡す権限で説明しています。

コンサルを選ぶときに契約で確かめること

コンサルは、届くものが「助言」なので、何を受け取れるかを契約の前に具体的にしておくことが大切です。

  • 助言の範囲:調査と計画だけか、ページの文章の添削や記事の構成の確認まで含むか
  • 面談の回数と時間:月に何回、何分か。面談以外のメールやチャットでの相談はどこまでできるか
  • 届く資料:調査の結果、改善の一覧、優先の順位を、資料として受け取れるか。やめた後も社内で使えるか
  • 作業を頼むときの料金:助言の途中で「この部分は直してほしい」となったときの料金と頼み方
  • 担当者:提案した人が、実際に面談を担当するか
  • 期間と解約:最低契約期間、解約の予告の期限

会社そのものの比べ方(提案書の見方、Google がすすめている質問)はSEO会社の選び方で説明しています。

契約前のチェックリスト

  • 作業ごとに、業者と自社のどちらが行うかが書いてある
  • 「直す」のか「直し方を伝える」のかが、作業ごとに分かる
  • 自社が行う作業の時間を見積もり、社内で担う人を決めた
  • コンサルなら、面談の回数と時間、届く資料が決まっている
  • 代行なら、直すページの数、記事の本数と文字数が決まっている
  • 届いた資料や記事を、やめた後も使えることが契約書にある
  • 最低契約期間、解約の予告の期限、違約金を読んだ
  • 順位の保証を料金の根拠にしていない

Lapisデザインラボの SEO は、調査からサイトの改善、記事の作成までを毎月引き受ける代行の形です。作業の中身は運用・集客サポートに載せています。

よくある質問

SEOのコンサルと代行は、何が違いますか。

いちばんの違いは、誰が手を動かすかです。コンサルは調査と助言が中心で、ページの書き直しや記事の執筆は自社で行います。代行は、改善の作業や記事の作成まで業者が行います。同じ月額でも、自社にかかる手間がまったく違うので、見積もりは作業の分担と合わせて比べます。

SEOコンサルの費用はどのくらいですか。

発注先の比較サービスの PRONIアイミツは、SEO のコンサルティングの相場を月10万〜50万円程度としています。額だけでなく、月の面談の回数と時間、届く資料、メールでの相談の範囲をそろえて比べます。

コンサルの契約は、途中でやめられますか。

契約書の定めによります。民法では、委任と準委任は各当事者がいつでも解除できるとされていますが、相手に不利な時期の解除などでは損害の賠償が要る場合があります。契約書に最低契約期間や解約の予告の期限が書かれていることがあるので、署名の前に読みます。

参考にした資料

あわせて読みたい

Contact

まずは、どのプランが合うか
ご相談ください。

いまのサイトと、検索・地図・広告からの集客の状況を伺い、合うサービスをお返事します。当社で作っていないサイトでも大丈夫です。ご相談は無料です。