ホームページの写真撮影の費用相場|出張・カット数・使える範囲
ホームページの印象を大きく左右するのが写真です。スマートフォンで撮った写真で足りる場面もありますが、トップページの大きな写真やスタッフの紹介、店内や作業の様子は、プロのカメラマンに頼むと伝わり方が変わります。そこで気になるのが、いくらかかるのかと、撮った写真をどこまで使えるのかです。
この記事では、ホームページ用の写真をカメラマンに頼む費用を、拘束時間、カット数、出張の費用、補正などの追加に分けて、公表されている目安で整理します。料金に含まれるもの・含まれないもの、写真を使える範囲の決め方、見積もりの比べ方、費用を抑える方法までまとめました。
撮影リストの作り方や当日の段取りはプロのカメラマンに撮影を頼むときの準備で扱っています。ここでは、お金と、使える範囲の取り決めに絞ります。
撮影の費用の目安
公表されている目安を並べます。頼む先や地域、撮るものによって幅があり、税込か税抜かも記事によって違うので、相場をつかむための参考として見てください。
| 中身 | 公表されている目安 | 出典 |
|---|---|---|
| ホームページ用の撮影 | 半日〜1日の拘束で4万〜10万円 | クラウドソーシングTimes |
| 半日の撮影 | 3万〜5万円程度 | JPC |
| 1日の撮影 | 5万〜10万円程度 | JPC |
| フリーのカメラマン | 1日3万〜8万円 | クラウドソーシングTimes |
| 企業に所属するカメラマン | 1日10万〜20万円 | クラウドソーシングTimes |
| 商品の撮影 | 1カット1,000〜3,000円、または時間制 | クラウドソーシングTimes |
| 補正(レタッチ) | 1枚数百円〜数千円の追加 | クラウドソーシングTimes |
半日はおおむね3〜4時間、1日は7〜8時間を指すことが多いです。会社のホームページの撮影は、外観・内観・スタッフ・作業の様子をまとめて撮ることが多く、半日から1日で頼む形がよく見られます。
料金の立て方は3つ
カメラマンの料金は、主に次の3つの形で決まります。
| 形 | 計算 | 向いている撮影 |
|---|---|---|
| 時間制 | 拘束時間(半日・1日など)の額 | 人物、店内、作業の様子など、場所を移りながら撮る撮影 |
| カット制 | 1カットの額 × カット数 | 商品の撮影など、同じ条件で数を撮る撮影 |
| 一式 | 撮影の内容をまとめた額 | 撮るものと使い道が決まっている撮影 |
時間制の場合は、撮影の時間に加えて、準備と片付けの時間が拘束時間に入るかを確かめます。機材を組む時間が長い撮影では、実際にシャッターを切れる時間が思ったより短くなります。
料金に含まれるもの・含まれないもの
撮影の見積もりで、含まれていることが多いものと、別になることが多いものをまとめました。カメラマンによって違うので、見積もりの段階で一つずつ確かめます。
| 項目 | 含まれていることが多い | 別になることが多い |
|---|---|---|
| 撮影 | 決めた時間の撮影 | 時間の延長 |
| 写真の選別 | 撮った中から使えるものを選ぶ | 選ぶ枚数を大きく増やす |
| 明るさ・色の調整 | 基本の調整 | 写り込みの消去、肌の補正などの細かい補正 |
| データの納品 | ダウンロードでの受け渡し | 印刷用の大きなデータ、媒体での受け渡し |
| 機材 | 基本の機材 | 大きな照明、背景紙、特殊な機材 |
| 移動 | 近い地域への出張 | 遠方の交通費、宿泊、駐車場 |
| 人 | カメラマン1人 | アシスタント、ヘアメイク、モデル |
| 場所 | 自社の店や事務所 | スタジオの使用料、撮影の許可が要る場所の手配 |
| 日時 | 平日の日中 | 早朝、夜、休日 |
追加の補正は、1枚ごとの料金でかかることが多いので、どの写真に何をしてほしいかを先に決めておくと、費用が読めます。
写真を使える範囲を決める
撮影の費用と同じくらい大事なのが、写真を使える範囲です。写真は、著作権法で著作物の例として挙げられています(第10条)。撮った写真の著作者は、原則として撮影したカメラマンです。頼んだ側が写真を使える形は、主に次の2つに分かれます。
| 形 | 中身 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 利用の許可 | 著作権はカメラマンに残り、決めた範囲で使うことを許してもらう(第63条) | 決めた媒体・期間の外で使うと、取り決めの外になる |
| 著作権の譲渡 | 著作権そのものを譲り受ける(第61条) | 加工や翻案の権利は、契約に書かないと譲った側に残ると推定される(第61条第2項) |
ホームページの撮影では、利用の許可の形が多く見られます。その場合は、次のことを書面で決めておきます。
- 使う媒体:ホームページ、パンフレット、チラシ、広告、採用の資料、SNS
- 使う期間:期限があるか、無期限か
- 加工:切り抜き、色の調整、文字を重ねることをしてよいか
- 受け渡し:ほかの制作会社や印刷会社にデータを渡してよいか
- 撮影者の名前:名前を載せる必要があるか
あわせて、著作者人格権(作った人の名誉や意図を守る権利)は譲ることができません(第59条)。写真の加工や名前の表示について、行使しないことを取り決めておく形がよく取られます。
とくに見落としやすいのが、広告への使用と、ほかの制作会社への受け渡しです。ホームページ用として頼んだ写真を、後から広告やパンフレットに使いたくなることはよくあります。範囲を広げると料金が上がることもありますが、後から別に許可を取るより、最初にまとめて決めるほうが手間も費用も小さく済みます。
写る人の同意は、写真の権利とは別に取ります。スタッフやお客様が写る場合の同意の取り方はスタッフやお客様の写真をサイトに載せるときで説明しています。
見積もりの比べ方
複数のカメラマンや撮影の会社から見積もりを取るときは、次の点をそろえて比べます。
- 拘束時間(準備と片付けを含むか)
- 納品する枚数と、選別を誰がするか
- 補正の範囲(基本の調整だけか、細かい補正までか)
- 出張の交通費、駐車場、機材の費用
- 写真を使える媒体と期間、ほかの会社への受け渡し
- 撮り直しの扱い(天気が悪いとき、写りに問題があったとき)
- キャンセルや日程の変更の扱い
総額だけを見ると、補正や交通費が別の見積もりが安く見えます。条件をそろえてから比べます。
費用を抑える方法
- 撮るものを絞る:撮らなければ伝わらないもの(人、作業、店の空気)を撮影に回し、イメージの写真は素材写真で補う(素材写真の使い方と注意点)
- 1日にまとめる:ホームページ、パンフレット、採用の資料の撮影を同じ日にまとめると、出張の費用と準備の手間が一度で済む
- 場所を減らす:移動が増えるほど時間がかかる。撮る場所を近くにまとめる
- 準備を整えておく:片付けや身支度が終わっていないと、拘束時間が無駄になる
- 日々の写真は自社で撮る:お知らせや季節の写真は、スマートフォンで撮る(ホームページの写真をスマホで撮るコツ)
まとめ
- ホームページ用の撮影は、公表されている目安で半日〜1日の拘束で4万〜10万円
- 料金は時間制・カット制・一式の3つの形。準備の時間、補正、交通費が含まれるかを確かめる
- 写真の著作権は原則カメラマンにある。使う媒体・期間・加工・受け渡しを書面で決める
- 広告やほかの会社への受け渡しは、最初にまとめて取り決める
Lapisデザインラボの制作では、写真はお客様にご用意いただく形を基本にしています。取引の条件はプランと料金にまとめています。
よくある質問
ホームページ用の写真撮影は、いくらくらいかかりますか。
公表されている目安では、ホームページ用の撮影は半日〜1日の拘束で4万〜10万円、拘束時間で見ると半日3万〜5万円程度、1日5万〜10万円程度とされています。出張の交通費、補正(レタッチ)、スタジオや機材の費用が別になることもあるので、見積もりに何が含まれるかを確かめてください。
撮ってもらった写真は、ホームページ以外にも使えますか。
取り決め次第です。写真の著作権は原則として撮影した人にあり、頼んだ側は取り決めた範囲で使える形が一般的です。パンフレット、広告、採用の資料、ほかの制作会社への受け渡しにも使いたいなら、依頼の段階で使う媒体と期間を伝え、書面で決めておきます。
出張撮影の料金には、交通費も入っていますか。
入っている場合と、別の場合があります。近い地域は料金に含め、遠方は交通費や出張の費用を別にする料金の立て方がよく見られます。早朝や休日の撮影で料金が変わることもあるので、日時と場所を伝えて見積もりをもらいます。