DMはがきのデザイン|郵便の決まりと載せる情報

/ Lapisデザインラボ

DMはがきは、来店や購入の経験があるお客様に、新しい案内や季節のお知らせを直接届けられる印刷物です。封筒と違って開封の手間がなく、ポストから取り出した瞬間に内容が目に入るのが強みです。ただし、はがきとして送るには、日本郵便が定めた大きさ・重さ・表示の決まりを守る必要があります。

この記事では、DMはがきの郵便の決まり(大きさ・重さ・「郵便はがき」の表示・宛名面に広告を載せられる範囲)、圧着はがきの扱い、両面に載せる情報の置き方、送る前のチェックリストをまとめます。郵便の決まりの数字は、2026年10月時点の日本郵便の内国郵便約款と公式ページによります。

はがきとして送るための決まり

自分たちで作るはがきは「私製はがき」と呼ばれ、内国郵便約款の第22条に規格と様式が決められています。主なものは次のとおりです。

項目決まり
形と大きさ長方形で、長辺14〜15.4cm、短辺9〜10.7cm
重さ2g以上6g以下
紙の質と厚さ日本郵便が発行するはがきと同等以上
表面(宛名面)の色白色または淡い色
表示表面の上部か左側部(横長に使う場合は右側部)の中央に「郵便はがき」またはこれに相当する文字
料金85円(通常はがき)

「郵便はがき」の表示は、日本郵便のよくある質問で、英語の「POSTCARD」でもよいと案内されています。デザインの雰囲気に合わせて選べます。

この規格を外れたもの(大きすぎる、重すぎる、変わった形にした など)は、はがきではなく第一種郵便物(手紙)の扱いになり、料金が変わります。正方形や型抜きのDMを作りたい場合は、はがきの料金では送れない前提で考えます。

宛名面に広告を載せられる範囲

DMはがきでは、宛名面にも案内や広告を載せたいことが多いはずです。約款の第23条では、はがきの表面(宛名面)の下半分(横長に使う場合は左半分)以内に、通信文などを書けるとされています。宛名や郵便番号とはっきり区別できる書き方なら、この限りではないとも書かれています。

実務では、次のように割り振ると安全です。

宛名面の場所置くもの
上部の左(縦長の場合)切手を貼る位置、または料金別納・料金後納の表示
上部の右郵便番号を書く位置
上半分の中央宛名(ラベルを貼る場合はその大きさを空ける)
上部の中央「郵便はがき」または「POSTCARD」の表示
下半分案内・広告・差出人の情報

宛名面の広告は、宛名と色や囲みで区別し、宛名の読み取りを邪魔しないようにします。宛名をラベルで貼るのか、直接印字するのかで空けておく大きさが変わるので、デザインの前に決めておきます。宛名面の色は白か淡い色にし、濃い色の地は裏面(通信面)に回します。

圧着はがきとは

圧着はがきは、紙を折り重ねて、圧力でのり付けしたはがきです。受け取った人がはがして開くと、内側の面が読めます。はがき1枚より多くの情報を載せられ、内側が外から見えないので、個人ごとの内容(ポイントの残高、契約の案内など)を送るのにも使われます。

種類形向いている使い方
V型(二つ折り)はがき2枚分を二つ折り面を増やしたい案内
Z型(三つ折り)はがき3枚分を三つ折り商品の一覧やクーポンをまとめたい案内
往復型など印刷会社による返信をもらいたい案内

圧着はがきも、仕上がりの大きさと重さが私製はがきの規格(長辺14〜15.4cm・短辺9〜10.7cm・2〜6g)に収まっていれば、はがきとして送れます。紙を重ねるぶん重くなりやすいので、紙の厚さを決めるときに、印刷会社に仕上がりの重さを確かめてください。規格を外れると第一種郵便物の扱いになり、料金が上がります。

裏面(通信面)に載せる情報

裏面は、DMの中身を伝える面です。はがきは小さいので、伝えることを1つに絞ります。

要素内容配置の目安
見出し何の案内か、受け取った人に何の得があるか上部に大きく
写真商品・店内・季節の様子面積の3〜5割
オファー特典・割引・新メニューなど見出しの近く
期限と条件いつまで・誰が・何を持参すればよいかオファーのすぐ下
行動の案内予約の電話番号・QRコード・地図下部
店名・ロゴ差出人がひと目で分かるように下部か宛名面の下半分

DMを受け取った人がまず見るのは、宛名面か裏面のどちらか分かりません。どちらの面を先に見ても、誰から何の案内が来たかが分かるように、店名とロゴは両面に入れておきます。

割引を載せる場合、「通常価格〇円のところ〇円」のように比べる価格を並べるなら、その通常価格で実際に販売していた実績が必要です。価格の表示の考え方はチラシの構成の定石でも触れています。

送る相手のリストについて

DMを送るには、お客様の住所のリストが要ります。個人情報保護法では、個人情報を取り扱うときは利用目的をできる限り特定し、その目的の範囲で使うこととされています。会員登録や予約のときに集めた住所をDMに使うなら、集めるときに示した利用目的に「商品やサービスのご案内の送付」が含まれているかを確かめてください。考え方は、個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)で確認できます。

送る前のチェックリスト

  • 仕上がりの大きさが長辺14〜15.4cm・短辺9〜10.7cmに収まっている
  • 重さが2〜6gに収まっている(圧着はがきは特に確かめる)
  • 宛名面の上部か左側部の中央に「郵便はがき」または「POSTCARD」がある
  • 宛名面の地は白か淡い色で、広告は下半分に収めている
  • 切手の位置(または料金別納・料金後納の表示)と郵便番号の位置を空けている
  • 店名とロゴが両面に入っている
  • 期限・条件・予約方法が書いてある
  • 送る相手のリストの利用目的を確かめた
  • 大量に送るなら、広告郵便物などの割引の条件を郵便局に確かめた

同じ内容のDMをまとめて送る場合は、条件を満たすと日本郵便の「広告郵便物」などの割引が使えることがあります。条件と割引率は通数や差し出し方で変わるので、日本郵便の案内で確かめるか、差し出す郵便局に相談してください。料金別納の表示の置き方は、会社の封筒のデザインでも説明しています。

まとめ

DMはがきは、私製はがきの規格(長辺14〜15.4cm・短辺9〜10.7cm・2〜6g・表面は白か淡い色・「郵便はがき」の表示)を守れば85円で送れます(2026年10月時点)。宛名面は下半分まで案内を載せられ、裏面は伝えることを1つに絞ります。圧着はがきは重さに注意してください。入稿データの確認は印刷の入稿データで失敗しないためににまとめています。

Lapisデザインラボでは、DMはがきなどの印刷物のデザインと印刷の手配をお受けしています。内容は料金プランをご覧ください。

よくある質問

DMはがきの宛名面に、広告や案内を載せてもよいですか。

載せられます。日本郵便の内国郵便約款では、はがきの表面(宛名面)の下半分(横長に使う場合は左半分)以内に、通信文などを書けるとされています。宛名や郵便番号とはっきり区別できるように配置し、上半分は宛名のために空けておきます。

私製はがきに「郵便はがき」と入れなくてもよいですか。

入れる必要があります。約款では、私製はがきの表面の上部か左側部(横長に使う場合は右側部)の中央に、「郵便はがき」またはこれに相当する文字をはっきり表示することとされています。日本郵便のよくある質問では、英語の「POSTCARD」でもよいと案内されています。

圧着はがきは、普通のはがきと同じ料金で送れますか。

はがきの大きさ(長辺14〜15.4cm、短辺9〜10.7cm)と重さ(2〜6g)の範囲に収まっていれば、はがきとして送れます。紙を重ねるぶん重くなりやすく、範囲を外れると第一種郵便物(手紙)の扱いになって料金が上がるので、印刷会社に仕上がりの重さを確かめてください。

参考にした資料

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