SEOの月額で業者は何をするか|作業の一覧と自社に残る作業
SEOを月額の契約で業者に頼もうとすると、「結局、毎月何をしてもらえるのか」がはっきりしないまま契約してしまうことがあります。提案書には「対策」「改善」「最適化」といった言葉が並びますが、具体的な作業の中身は会社によって範囲が違います。
この記事では、SEOの月額契約で一般的に行われる作業を一覧にし、発注した側に残る作業と、契約前の見積もりで確かめておくことをまとめます。
月額のSEO対策で行われる作業の一覧
Googleの検索セントラルは、SEO業者が提供しうる作業の例を次のように説明しています。これは「必ずこの全部をやる」という決まりではなく、業者によって扱う範囲が異なる作業の一覧として読むのが実用的です。
| 作業 | 内容の例 |
|---|---|
| 検索語に関する調査 | お客様が検索に使う言葉を調べ、ページごとに狙う言葉を決める |
| サイトの内容・構成の見直し | 見出しの付け方、ページ内の情報の順番、ページどうしのリンクの張り方を見直す |
| 技術面の助言 | サーバーの設定、転送(リダイレクト)、エラーページ、JavaScriptの使い方など |
| コンテンツの作成 | 新しいページや記事の作成。企画から執筆、公開までを含む場合がある |
| オンラインでの販促活動の管理 | 検索以外の経路も含めた、サイトへの集客の取り組み全体の管理 |
| SEOの研修 | 自社の担当者がSEOの基本を理解するための研修 |
| 特定の市場・地域の専門知識 | 海外展開や特定の地域に強い検索対策の知識 |
| 生成AIに向けた最適化 | AIの検索・要約の機能に、サイトの情報が正しく読み取られるようにする対応 |
月額契約の多くは、この中から数項目を組み合わせた範囲で料金が決まっています。費用の目安はSEO対策を頼むときの費用相場にまとめているので、ここでは金額よりも「何が含まれるか」を中心に見ていきます。
毎月の作業として多いもの
契約の形はさまざまですが、月額契約で実際の作業として多いのは次の3つです。
- 現状の確認:検索での表示回数やクリックの数、順位の動きなどのデータを確認する
- 改善の提案と実施:確認した内容にもとづき、ページの修正や新しい記事の作成を提案し、合意のうえで実施する
- 月次の報告:行った作業の内容と、その月に見られた変化を報告書にまとめる
ここで気をつけたいのは、「確認」と「報告」が中心で、サイトの修正や記事の作成そのものは別料金になっている契約もある点です。月額の中に何が含まれ、何が追加料金になるのかは、提案書や見積もりの項目を一つずつ確かめる必要があります。
自社に残る作業
SEOを月額で外注しても、次の作業は発注した側に残ります。
- サイトの管理権限の付与:サイトの編集画面やサーバーへのアクセス権を、必要な範囲で渡す
- 事業・商品・お客様の情報の提供:記事や改善案を作るための材料は、発注した側しか持っていない
- 最終確認と公開の許可:業者が作った記事案や修正案を確認し、公開してよいか判断する
- 社内の関係部署との調整:商品の仕様変更や価格の変更など、サイトの内容に関わる社内の情報を伝える
これらを「業者に任せれば終わり」と考えていると、実際に稼働が始まってから、確認や情報提供の負担の大きさに気づくことがあります。契約前に、自社側で誰が確認や情報提供を担当するかを決めておくと、スムーズに進みます。
見積もりを比べるときの読み方
複数の業者から見積もりを取ると、金額の高さだけで良し悪しを判断したくなりますが、同じ「月額SEO対策」という名前でも、含まれる作業の範囲が違うと、金額を単純に並べて比べることはできません。見積もりを読むときは、次の順で確かめると、範囲の違いに気づきやすくなります。
- 作業の一覧と照らし合わせる:見積もりの項目を、本記事の「月額のSEO対策で行われる作業の一覧」の表と照らし合わせ、どの項目が含まれ、どの項目が含まれていないかを書き出す
- 記事作成の有無と本数を確かめる:コンテンツの作成が含まれるか、含まれる場合は月に何本・何文字分かを確認する。記事作成が別料金になっている見積もりもある
- 技術面の対応の範囲を確かめる:サイトの修正そのものを業者が行うのか、修正案の提示までで実際の作業は自社側か、を確認する
- 報告の頻度と内容を確かめる:月1回の報告書だけか、定期的な打ち合わせが含まれるかを確認する
この4点を並べて比較すると、金額の差が「同じ作業範囲でのコストの差」なのか、「作業範囲自体が違うことによる差」なのかが見えてきます。範囲が狭い分だけ安い見積もりを選んでしまい、後から別途の作業を追加料金で頼むことになると、合計の費用はむしろ割高になることがあります。
契約期間と担当者の引き継ぎ
月額のSEO契約では、最低契約期間が決められていることが多く、数か月から1年程度が目安になります。SEOの効果が現れるまでには時間がかかるため、短い期間での評価が難しいという事情が背景にあります。契約を結ぶ前に、最低契約期間と、期間内に解約する場合の条件を確認しておきます。
また、契約の途中で業者側の担当者が変わることもあります。担当者が変わっても作業の内容や方針が引き継がれるように、次の点を契約や運用のルールに入れておくと安心です。
- これまでの作業の記録(提案書、報告書、実施したサイトの修正内容)を自社側でも保管できるようにする
- サイトの管理画面やアクセス権限の記録を、自社側でも一覧にしておく
- 担当者が変わる場合は、引き継ぎの期間や方法について事前に確認する
契約前に確かめること
提案書や見積もりを比べるときは、次の点を具体的に確認します。
- 月額の料金に含まれる作業と、追加料金になる作業の線引き
- 記事を作成する場合、本数と文字数の目安
- サイトの修正を行う場合、誰が実際に作業するか(業者側か、自社の担当者への指示だけか)
- 月次の報告の形式と、報告に使われる指標
- 契約の期間と、途中でやめる場合の条件
SEOを頼む会社そのものの選び方は、SEO会社の選び方で詳しく説明しています。作業の範囲が明確な提案書ほど、後から「思っていた内容と違った」という食い違いが起きにくくなります。
まとめ
- SEOの月額契約で行われる作業は、検索語の調査、サイトの内容・構成の見直し、技術面の助言、コンテンツの作成など幅広い
- 同じ「月額SEO対策」でも、会社によって含まれる作業の範囲は大きく違う
- サイトの管理権限の付与、最終確認、情報提供は、外注しても自社に残る作業
- 契約前に、料金に含まれる作業と追加料金になる作業の線引きを確かめる
Lapisデザインラボでは、SEOの月額の支援を含むプランを用意しています。作業の範囲と内容はプランと料金で確認できます。
よくある質問
SEOを月額で頼むと、業者は具体的に何をしてくれますか。
Googleの検索セントラルは、SEO業者が提供する作業として、検索語の調査、サイトの内容や構成の見直し、サイトの技術面の助言、コンテンツの作成、オンラインでの販促活動の管理、SEOの研修、特定の市場や地域の専門知識、生成AI向けの最適化などを挙げています。月額契約では、これらのうち契約で決めた範囲の作業が、毎月か決まった周期で続けられます。
SEO対策の代行で、作業の中身は会社によって違いますか。
違います。同じ「月額SEO対策」という名前でも、検索語の調査と提案だけの会社、記事の作成まで含む会社、サイトの技術面の修正まで行う会社があります。見積もりの金額だけで比べると、含まれる作業の範囲が違うまま比較してしまうので、作業の一覧を先に確かめる必要があります。
SEOを外注しても、自社に残る作業はありますか。
残ります。サイトの管理権限の付与、業者が作った記事案や修正案の最終確認、事業の内容やお客様の情報の提供、社内でしか判断できない公開の許可などは、どれだけ業者に任せても発注した側の仕事です。ここをあらかじめ想定しておくと、実際に稼働が始まったときの負担を見誤りません。