MEOとホームページをまとめて頼むとき|セット契約で確かめること

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「ホームページの制作と保守、Googleマップの対策(MEO)を、月額ひとつでまとめてお任せください」。店や小さな会社には、こうしたセットの提案が届くことがあります。窓口が1つになるのは楽ですが、契約の中身を分けて見ておかないと、やめるときにホームページも店舗の情報も手元に残らない、ということが起こります。

この記事では、MEO とホームページの制作・保守を同じ業者にまとめて頼むときに、契約で確かめることを整理します。セット契約のよくある形、月額の内訳の分け方、ドメインと Googleビジネスプロフィール(Google の検索やマップに出る店舗の情報)の名義、片方だけやめられるかといった解約の条件を順に説明し、最後に契約前のチェックリストを付けました。MEO の作業の良し悪しや、マップでの順位の上げ方は扱いません。

セット契約のよくある形

「セット」と一口に言っても、契約の組み方はいくつかあります。形によって、確かめる点が変わります。

形中身とくに確かめること
MEO の月額にホームページの制作が込み制作費0円をうたい、MEO の月額で回収する最低契約期間と、途中でやめたときの制作費の扱い
制作・保守の契約に MEO を付けるホームページの保守の月額に MEO を足すMEO だけ外せるか、外したときの月額
リースでホームページを作り、MEO が付くリース会社との契約と、業者との契約に分かれるリースの中途解約の決まり、契約の相手が誰か
同じ会社と別々の契約を結ぶ制作、保守、MEO をそれぞれ契約するそれぞれの解約の条件。いちばん分けやすい

どの形でも、ホームページと MEO の契約を切り離せるかが最初の確かめどころです。切り離せない形なら、片方に不満が出ても、両方を続けるか両方をやめるかの二択になります。

まとめて頼む利点と気をつけること

観点利点気をつけること
窓口連絡先が1つで、社内の手間が少ない担当者が替わると、両方の事情を知る人がいなくなる
情報の一致営業時間や住所、メニューを、ホームページとマップで同時に直せる直したかどうかを自社で確かめる手段を持っておく
費用セットの割引がつくことがある内訳が見えず、片方ずつ相場と比べにくい
持ち物設定をまとめて任せられるドメインやプロフィールが業者の名義に寄りやすい
やめるとき一度の連絡で済む両方を同時に失うおそれがある

利点の多くは「手間が減る」ことで、気をつけることの多くは「やめにくくなる」ことです。手間を減らしながら、やめられる形で契約する。これがこの記事の考え方です。

月額の内訳を分けてもらう

「MEO 月額〇万円、ホームページ込み」という見積もりは、そのままでは高いか安いかを判断できません。内訳を分けて書いてもらい、それぞれを相場と比べます。

発注先の比較サービスの PRONIアイミツは、MEO 対策の相場を、月額固定で月2万〜8万円程度、初期費用は無料〜5万円程度としています。ホームページの運用や保守管理は、同じサービスの解説で、月1万〜10万円程度かかることが多いとされています。

内訳書いてもらうこと比べる相手
ホームページの制作費総額と、月額に含めて何か月で払う計算か制作の見積もり
保守・更新月額と、月に何回・どこまで直してもらえるか保守の相場(月1万〜10万円程度)
サーバー・ドメイン年額と、誰の名義で契約するか自社で契約した場合の額
MEO の運用月額と、毎月の作業の中身、報告MEO の相場(月2万〜8万円程度)
初期費用何の作業の費用かMEO の初期費用(無料〜5万円程度)

Google のビジネスプロフィールのサードパーティ ポリシーは、管理を請け負う業者に、管理サービスが有料であることと、ビジネスプロフィールそのものは追加の料金がかからないツールであることを顧客に伝えるよう求めています。請け負う前に書面で知らせることと、請求書に管理費用を明記することも挙げられています。セットの料金でも、MEO の分がいくらかを書いてもらうのは無理なお願いではありません。

MEO の料金の形(月額固定と成果報酬)の違いはMEO対策の費用相場で説明しています。

名義で確かめること

まとめて頼むときにいちばん大切なのは、持ち物の名義です。業者の名義のまま運用されていると、やめた日に、ホームページのアドレスもマップの店舗情報の管理も業者の側に残ります。

持ち物望ましい形確かめ方
ドメイン自社の名義で登録する.jp なら JPRS WHOIS で登録者名を見る
サーバー自社の名義で契約するか、データを受け取れる約束をする契約者名と、やめるときの受け渡しを書面で
ホームページのデータ・文章・写真やめた後も自社で使い続けられる契約書の権利の項目
ビジネスプロフィール自社がオーナー、業者は管理者プロフィールの「ユーザー」の一覧
アクセス解析のアカウント自社の名義で作り、業者を招く誰が管理の権限を持っているか

Google のヘルプでは、ビジネスプロフィールのオーナーは、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除までできる立場です。管理者はオーナーとほぼ同じ作業ができる一方、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできないとされています。業者には管理者の権限を渡せば、日々の作業は任せられます。渡し方の手順はGoogleビジネスプロフィールの管理者の追加にまとめています。

ドメインの名義の考え方と、すでに業者の名義になっている場合の対処はドメインとサーバーは誰の名義にすべきかで説明しています。

解約で確かめること

セット契約では、やめるときに揉めることがあります。契約の前に、次の点を書面で確かめます。

片方だけやめられるか:MEO だけやめてホームページの保守は続ける、またはその逆ができるか。できる場合、残る側の月額はいくらになるか。

制作費の残りの扱い:制作費を月額に含めて払う形では、途中でやめると、まだ払っていない制作費を一括で求められることがあります。最低契約期間と、期間内にやめたときに払う額を確かめます。

リースかどうか:リース事業協会の説明では、ファイナンス・リースは、リース期間中の中途解約は原則できず、やめるときは残りのリース料か、それに当たる違約金を一括で払うとされています。業者との契約をやめても、リース会社との契約が残る点にも気をつけます。仕組みはホームページのリース契約とはで説明しています。

やめた後のホームページ:業者のサーバーや独自のシステムで作られている場合、やめるとホームページが表示されなくなることがあります。データを受け取れるか、受け取ったデータをほかのサーバーで動かせるかを確かめます。

ビジネスプロフィールの返し方:Google のサードパーティ ポリシーでは、顧客は常にオーナーか共同オーナーの権限を持っている必要があるとされています。また、管理をやめる通知を受けた業者は、7営業日以内に、顧客が管理の権限を取り戻せるようにする必要があるとされています。

MEO の契約期間や自動更新の見方はMEOの契約期間と解約にまとめています。

やめるときの進め方

  1. 契約書で、解約を伝える期限、最低契約期間、違約金、データの受け渡しの項目を読む
  2. ドメインの登録者と、ビジネスプロフィールのユーザーの一覧を、自分の目で確かめる
  3. ホームページの引っ越し先(自社で契約するサーバーや、次の制作会社)を先に決める
  4. 業者に、解約の希望と、データとドメインの受け渡しを書面で伝える
  5. ドメインとデータを受け取り、新しい場所でホームページが表示されることを確かめる
  6. ビジネスプロフィールのユーザーから業者を外し、外れたことを一覧で確かめる

ホームページの移し替えを先に済ませておくと、表示が止まる期間を作らずに済みます。

契約前のチェックリスト

  • 見積もりで、制作・保守・サーバーとドメイン・MEO の内訳が分かれている
  • MEO とホームページの契約を、片方だけやめられる
  • 最低契約期間と、途中でやめたときに払う額が書いてある
  • リース会社との契約が含まれていない(含まれるなら、その条件を読んだ)
  • ドメインとサーバーが自社の名義になる
  • ホームページのデータと文章・写真を、やめた後も使える
  • ビジネスプロフィールのオーナーは自社で、業者は管理者になる
  • 毎月の作業の中身と報告の形が決まっている

Lapisデザインラボでは、ホームページの保守と MEO を単独でもまとめても承っており、どちらの場合もドメインとビジネスプロフィールはお客様の名義で持っていただき、解約後もそのまま使える形にしています。作業の中身と、まとめたときの月額は運用・集客サポートに載せています。

よくある質問

MEOとホームページは、同じ会社に頼んだほうがよいですか。

窓口が1つになり、営業時間や住所などの店の情報を、ホームページとGoogleマップでそろえやすいという利点があります。一方で、ドメインやビジネスプロフィールが業者の名義になっていると、やめるときに両方を一度に失うおそれがあります。まとめるかどうかより先に、ドメイン・サーバー・ビジネスプロフィールのオーナーを自社にできるかを確かめます。

「MEOの月額にホームページの制作費が込み」の契約は、途中でやめられますか。

契約書の定めによります。制作費を月額に含めて払う形では、途中でやめると、まだ払っていない制作費を一括で求められることがあります。リース契約の場合は、リース事業協会の説明のとおり中途解約は原則できず、残りのリース料に当たる額を払う決まりです。契約の前に、片方だけやめられるか、やめるときに払う額はいくらかを書面で確かめます。

セット契約をやめたら、Googleビジネスプロフィールはどうなりますか。

自社がオーナーであれば、業者を管理者から外すだけで、そのまま使い続けられます。Googleのサードパーティ ポリシーでは、顧客は常にオーナーか共同オーナーの権限を持つこと、管理をやめる通知を受けた業者は7営業日以内に顧客が管理の権限を取り戻せるようにすることが求められています。

参考にした資料

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