MEO業者を変えるとき|権限の引き継ぎと解約の順番
MEO(Googleマップの店舗情報の運用)を頼んでいる業者に不満がある、もっと条件の良い業者が見つかった、自社で運用することにした。業者を変える理由はさまざまですが、進め方を誤ると、店舗情報(Googleビジネスプロフィール)を誰も触れない時期ができたり、前の業者に権限が残ったままになったりします。
乗り換えのこつは、解約より先に、権限を自社の側に寄せておくことです。この記事では、MEO業者を変えるときに、ビジネスプロフィールの権限と解約をどの順番で進めるかを、Google のヘルプに沿ってまとめます。画面の言葉はヘルプの説明に合わせていますが、画面の作りは変わることがあるので、手元の画面と見比べながら進めてください。
乗り換えの全体の順番
| 順番 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 1 | 今の契約書を読み直す | 解約の期限・方法・違約金を知る |
| 2 | ビジネスプロフィールのオーナーを確かめる | 自社がメインのオーナーであることを確かめる |
| 3 | 引き継ぐものを控える | 写真・投稿の文面・報告の数字を手元に残す |
| 4 | 新しい業者を管理者として招待する | 切り替えの日に作業が途切れないようにする |
| 5 | 7日間待つ | 新しい業者がすべての機能を使えるようになる |
| 6 | 前の業者に解約を伝える | 記録の残る方法で伝える |
| 7 | 解約の日に前の業者を外す | 権限の残りを無くす |
| 8 | ユーザーの一覧と店舗情報を見直す | 変えられた所や、知らない人が残っていないかを確かめる |
自社で運用する場合は、4と5を「社内の担当者を招待する」に置き換えて同じ順番で進めます。
1. 今の契約書を読み直す
最初に、今の業者との契約で次の点を確かめます。
- 最低の契約期間と、いまが何か月目か
- 解約の連絡の期限(「前月末まで」「満了の1か月前まで」など)と、連絡の方法
- 途中でやめるときに払うお金
- 業者が撮った写真や書いた投稿を、解約の後も使ってよいか
- 解約の後、業者のアカウントがビジネスプロフィールから外れると書いてあるか
契約期間の途中なら、満了まで待つか、違約金を払って切り替えるかを、残りの月額と比べて決めます。契約期間と違約金の読み方はMEOの契約期間と解約で説明しています。
2. ビジネスプロフィールのオーナーを確かめる
乗り換えでいちばん大事な手順です。自社の Google アカウントで、ビジネスプロフィールの「ビジネス プロフィールの設定」から「ユーザーとアクセス権」を開き、誰がどの立場になっているかを確かめます。
| いまの状態 | すること |
|---|---|
| 自社がメインのオーナー、業者は管理者 | そのまま次の手順へ |
| 自社はオーナー、業者がメインのオーナー | 業者にメインのオーナーを自社に譲ってもらう |
| 自社は管理者だけ、業者がオーナー | 業者にメインのオーナーを自社に譲ってもらう |
| 自社のアカウントが一覧に無い | 業者に自社のアカウントを招待してもらい、メインのオーナーを譲ってもらう |
Google のヘルプでは、メインのオーナーを譲れるのはメインのオーナーだけで、譲る相手はすでにオーナーか管理者になっている人とされています。業者がメインのオーナーなら、業者の側で操作してもらう必要があります。
Google のサードパーティ ポリシーは、業者に対して、顧客が常に自分のプロフィールのオーナーか共同のオーナーであること、業者は「オーナーではなく管理者として招待するように」顧客に頼むことを求めています。業者に譲ってもらうときは、この方針を示すと話が進みやすくなります。業者が応じない、連絡がつかないときの手続きはGoogleビジネスプロフィールのオーナー権限を取り戻す方法で説明しています。
この確かめは、解約を伝える前に済ませます。解約を伝えたあとでは、業者が協力的でなくなることもあるためです。
3. 引き継ぐものを控える
ビジネスプロフィールに載っている情報そのものは、権限を持っていれば解約の後も残ります。過去の投稿や口コミへの返信も、業者を外しても消えません。ただし、次のものは業者の手元にしか無いことがあるので、解約の前に受け取ります。
- 業者が撮った写真の元のデータ(使ってよい範囲を確かめる)
- 投稿の文面と画像の控え
- 毎月の報告書(表示回数・電話・経路検索などの数字の推移)
- 口コミをお願いするカードやQRコードのデータと、その飛び先
- 業者のツールで管理していた予定の投稿や、返信の下書き
口コミのQRコードや、店舗情報に載せたウェブサイトのURLが、業者の管理するページを経由していないかも確かめます。業者のページを経由している場合、解約するとリンクが切れることがあるので、自社のURLに差し替えておきます。
4〜5. 新しい業者を招待して、7日間待つ
新しい業者は、管理者として招待します。手順は、「ユーザーとアクセス権」から追加のアイコンを選び、業者のメールアドレスを入れ、「アクセス」で「管理者」を選んで招待する流れです。業者の担当者個人ではなく、業者の会社として管理している Google アカウントのアドレスを聞いておくと、担当者が替わっても困りません。権限の渡し方はGoogleビジネスプロフィールの管理者の追加で詳しく説明しています。
Google のヘルプでは、新しいオーナーや管理者がすべての機能を使えるようになるまで、7日間待つ必要があるとされています。この間は、ほかのユーザーの削除などの操作でエラーが出ることがあります。そのため、新しい業者の招待は、前の業者の解約日より1週間以上前に済ませておきます。
6. 前の業者に解約を伝える
解約は、契約書の決まった方法で、記録の残る形で伝えます。電話で伝えた場合も、同じ内容をメールで送っておきます。伝える文面には、次のことを入れておくと行き違いが減ります。
- 解約の日
- 解約の日までに、業者のアカウントをビジネスプロフィールから外してほしいこと
- 受け取りたいもの(写真の元データ、報告書など)と、受け取りの期限
Google のサードパーティ ポリシーは、契約の終わりについて、業者が「最終顧客からの通知を受け取ってから 7 営業日以内に」顧客の Google アカウントとの関係を解き、顧客だけが管理できる状態に戻すことを求めています。
7. 解約の日に前の業者を外す
解約の日になったら、オーナーの Google アカウントで「ユーザーとアクセス権」を開き、前の業者のアカウントを選んで「ユーザーを削除」を選びます。Google のヘルプでは、ほかのオーナーや管理者を削除できるのはオーナーだけとされています。業者が管理者なら、店の側でいつでも外せます。削除されたユーザーにはメールが届き、過去の投稿や口コミへの返信は残ります。
業者の側から自分で外れてもらうこともできます。その場合は、業者が「ユーザーとアクセス権」の自分の項目で「管理をやめる」を選びます。どちらの場合も、最後に一覧を開いて、前の業者が残っていないことを自分の目で確かめます。
8. 切り替えのあとに見直すこと
- 「ユーザーとアクセス権」に、知らない人や前の担当者が残っていないか
- 店名・営業時間・電話番号・ウェブサイトのURLが、自社の意図どおりになっているか
- 前の業者が付けた説明文や商品の情報に、もう提供していないサービスが残っていないか
- 新しい業者と、作業の中身と報告の形を書面で決めたか
店舗が複数ある場合は、店ごとに同じ確かめをします。まとめて任せる場合の名義と権限は複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを任せるときで説明しています。
乗り換えでよくある失敗
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 先に解約を伝えた | 業者がオーナーのまま協力が得られず、取り戻しに時間がかかる | オーナーを自社に寄せてから解約を伝える |
| 新しい業者をオーナーにした | 次に乗り換えるときに同じことが起きる | 新しい業者も管理者で招待する |
| 解約の日に招待した | 7日間の待ちで作業が止まる | 解約の1週間以上前に招待する |
| 前の業者を外し忘れた | 解約後も前の業者が触れる状態が続く | 解約の日に一覧を確かめる |
| 業者経由のURLを放置した | QRコードやリンクが切れる | 解約の前に自社のURLに差し替える |
新しい業者の選び方はMEO業者の選び方で、費用の目安はMEO対策の費用相場で説明しています。Lapisデザインラボの Googleマップ集客(MEO)では、ビジネスプロフィールをお客様の名義のまま、作業に要る権限を付けていただいて運用しています。条件は月額サービスの条件に載せています。
よくある質問
MEO業者を変えるとき、先に解約してもよいですか。
先に解約するのはおすすめしません。まず自社の Google アカウントがビジネスプロフィールのオーナーになっているかを確かめ、新しい業者を管理者として招待してから、前の業者に解約を伝えます。オーナーの権限が業者にある状態で関係が悪くなると、取り戻すのに時間がかかるためです。
前のMEO業者を管理者から外すには、どうすればよいですか。
オーナーの Google アカウントでビジネスプロフィールを開き、「ビジネス プロフィールの設定」の「ユーザーとアクセス権」から、業者のアカウントを選んで「ユーザーを削除」を選びます。管理者は他のユーザーを削除できないので、外すのはオーナーの側です。外したあとも、業者がした過去の投稿や口コミへの返信は残ります。
業者がオーナーになっていて、権限を渡してくれないときはどうすればよいですか。
Google のサードパーティ ポリシーは、業者がオーナーではなく管理者として招待されること、契約が終わったら顧客からの通知を受けて7営業日以内に関係を解くことを求めています。まずこの方針を示して、メインのオーナーを自社に譲ってもらうよう書面で頼みます。応じない場合は、Google にアクセス権をリクエストする手続きがあります。