MEO業者を変えるとき|権限の引き継ぎと解約の順番

/ Lapisデザインラボ

MEO(Googleマップの店舗情報の運用)を頼んでいる業者に不満がある、もっと条件の良い業者が見つかった、自社で運用することにした。業者を変える理由はさまざまですが、進め方を誤ると、店舗情報(Googleビジネスプロフィール)を誰も触れない時期ができたり、前の業者に権限が残ったままになったりします。

乗り換えのこつは、解約より先に、権限を自社の側に寄せておくことです。この記事では、MEO業者を変えるときに、ビジネスプロフィールの権限と解約をどの順番で進めるかを、Google のヘルプに沿ってまとめます。画面の言葉はヘルプの説明に合わせていますが、画面の作りは変わることがあるので、手元の画面と見比べながら進めてください。

乗り換えの全体の順番

順番やることねらい
1今の契約書を読み直す解約の期限・方法・違約金を知る
2ビジネスプロフィールのオーナーを確かめる自社がメインのオーナーであることを確かめる
3引き継ぐものを控える写真・投稿の文面・報告の数字を手元に残す
4新しい業者を管理者として招待する切り替えの日に作業が途切れないようにする
57日間待つ新しい業者がすべての機能を使えるようになる
6前の業者に解約を伝える記録の残る方法で伝える
7解約の日に前の業者を外す権限の残りを無くす
8ユーザーの一覧と店舗情報を見直す変えられた所や、知らない人が残っていないかを確かめる

自社で運用する場合は、4と5を「社内の担当者を招待する」に置き換えて同じ順番で進めます。

1. 今の契約書を読み直す

最初に、今の業者との契約で次の点を確かめます。

  • 最低の契約期間と、いまが何か月目か
  • 解約の連絡の期限(「前月末まで」「満了の1か月前まで」など)と、連絡の方法
  • 途中でやめるときに払うお金
  • 業者が撮った写真や書いた投稿を、解約の後も使ってよいか
  • 解約の後、業者のアカウントがビジネスプロフィールから外れると書いてあるか

契約期間の途中なら、満了まで待つか、違約金を払って切り替えるかを、残りの月額と比べて決めます。契約期間と違約金の読み方はMEOの契約期間と解約で説明しています。

2. ビジネスプロフィールのオーナーを確かめる

乗り換えでいちばん大事な手順です。自社の Google アカウントで、ビジネスプロフィールの「ビジネス プロフィールの設定」から「ユーザーとアクセス権」を開き、誰がどの立場になっているかを確かめます。

いまの状態すること
自社がメインのオーナー、業者は管理者そのまま次の手順へ
自社はオーナー、業者がメインのオーナー業者にメインのオーナーを自社に譲ってもらう
自社は管理者だけ、業者がオーナー業者にメインのオーナーを自社に譲ってもらう
自社のアカウントが一覧に無い業者に自社のアカウントを招待してもらい、メインのオーナーを譲ってもらう

Google のヘルプでは、メインのオーナーを譲れるのはメインのオーナーだけで、譲る相手はすでにオーナーか管理者になっている人とされています。業者がメインのオーナーなら、業者の側で操作してもらう必要があります。

Google のサードパーティ ポリシーは、業者に対して、顧客が常に自分のプロフィールのオーナーか共同のオーナーであること、業者は「オーナーではなく管理者として招待するように」顧客に頼むことを求めています。業者に譲ってもらうときは、この方針を示すと話が進みやすくなります。業者が応じない、連絡がつかないときの手続きはGoogleビジネスプロフィールのオーナー権限を取り戻す方法で説明しています。

この確かめは、解約を伝える前に済ませます。解約を伝えたあとでは、業者が協力的でなくなることもあるためです。

3. 引き継ぐものを控える

ビジネスプロフィールに載っている情報そのものは、権限を持っていれば解約の後も残ります。過去の投稿や口コミへの返信も、業者を外しても消えません。ただし、次のものは業者の手元にしか無いことがあるので、解約の前に受け取ります。

  • 業者が撮った写真の元のデータ(使ってよい範囲を確かめる)
  • 投稿の文面と画像の控え
  • 毎月の報告書(表示回数・電話・経路検索などの数字の推移)
  • 口コミをお願いするカードやQRコードのデータと、その飛び先
  • 業者のツールで管理していた予定の投稿や、返信の下書き

口コミのQRコードや、店舗情報に載せたウェブサイトのURLが、業者の管理するページを経由していないかも確かめます。業者のページを経由している場合、解約するとリンクが切れることがあるので、自社のURLに差し替えておきます。

4〜5. 新しい業者を招待して、7日間待つ

新しい業者は、管理者として招待します。手順は、「ユーザーとアクセス権」から追加のアイコンを選び、業者のメールアドレスを入れ、「アクセス」で「管理者」を選んで招待する流れです。業者の担当者個人ではなく、業者の会社として管理している Google アカウントのアドレスを聞いておくと、担当者が替わっても困りません。権限の渡し方はGoogleビジネスプロフィールの管理者の追加で詳しく説明しています。

Google のヘルプでは、新しいオーナーや管理者がすべての機能を使えるようになるまで、7日間待つ必要があるとされています。この間は、ほかのユーザーの削除などの操作でエラーが出ることがあります。そのため、新しい業者の招待は、前の業者の解約日より1週間以上前に済ませておきます。

6. 前の業者に解約を伝える

解約は、契約書の決まった方法で、記録の残る形で伝えます。電話で伝えた場合も、同じ内容をメールで送っておきます。伝える文面には、次のことを入れておくと行き違いが減ります。

  • 解約の日
  • 解約の日までに、業者のアカウントをビジネスプロフィールから外してほしいこと
  • 受け取りたいもの(写真の元データ、報告書など)と、受け取りの期限

Google のサードパーティ ポリシーは、契約の終わりについて、業者が「最終顧客からの通知を受け取ってから 7 営業日以内に」顧客の Google アカウントとの関係を解き、顧客だけが管理できる状態に戻すことを求めています。

7. 解約の日に前の業者を外す

解約の日になったら、オーナーの Google アカウントで「ユーザーとアクセス権」を開き、前の業者のアカウントを選んで「ユーザーを削除」を選びます。Google のヘルプでは、ほかのオーナーや管理者を削除できるのはオーナーだけとされています。業者が管理者なら、店の側でいつでも外せます。削除されたユーザーにはメールが届き、過去の投稿や口コミへの返信は残ります。

業者の側から自分で外れてもらうこともできます。その場合は、業者が「ユーザーとアクセス権」の自分の項目で「管理をやめる」を選びます。どちらの場合も、最後に一覧を開いて、前の業者が残っていないことを自分の目で確かめます。

8. 切り替えのあとに見直すこと

  • 「ユーザーとアクセス権」に、知らない人や前の担当者が残っていないか
  • 店名・営業時間・電話番号・ウェブサイトのURLが、自社の意図どおりになっているか
  • 前の業者が付けた説明文や商品の情報に、もう提供していないサービスが残っていないか
  • 新しい業者と、作業の中身と報告の形を書面で決めたか

店舗が複数ある場合は、店ごとに同じ確かめをします。まとめて任せる場合の名義と権限は複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを任せるときで説明しています。

乗り換えでよくある失敗

失敗起きること防ぎ方
先に解約を伝えた業者がオーナーのまま協力が得られず、取り戻しに時間がかかるオーナーを自社に寄せてから解約を伝える
新しい業者をオーナーにした次に乗り換えるときに同じことが起きる新しい業者も管理者で招待する
解約の日に招待した7日間の待ちで作業が止まる解約の1週間以上前に招待する
前の業者を外し忘れた解約後も前の業者が触れる状態が続く解約の日に一覧を確かめる
業者経由のURLを放置したQRコードやリンクが切れる解約の前に自社のURLに差し替える

新しい業者の選び方はMEO業者の選び方で、費用の目安はMEO対策の費用相場で説明しています。Lapisデザインラボの Googleマップ集客(MEO)では、ビジネスプロフィールをお客様の名義のまま、作業に要る権限を付けていただいて運用しています。条件は月額サービスの条件に載せています。

よくある質問

MEO業者を変えるとき、先に解約してもよいですか。

先に解約するのはおすすめしません。まず自社の Google アカウントがビジネスプロフィールのオーナーになっているかを確かめ、新しい業者を管理者として招待してから、前の業者に解約を伝えます。オーナーの権限が業者にある状態で関係が悪くなると、取り戻すのに時間がかかるためです。

前のMEO業者を管理者から外すには、どうすればよいですか。

オーナーの Google アカウントでビジネスプロフィールを開き、「ビジネス プロフィールの設定」の「ユーザーとアクセス権」から、業者のアカウントを選んで「ユーザーを削除」を選びます。管理者は他のユーザーを削除できないので、外すのはオーナーの側です。外したあとも、業者がした過去の投稿や口コミへの返信は残ります。

業者がオーナーになっていて、権限を渡してくれないときはどうすればよいですか。

Google のサードパーティ ポリシーは、業者がオーナーではなく管理者として招待されること、契約が終わったら顧客からの通知を受けて7営業日以内に関係を解くことを求めています。まずこの方針を示して、メインのオーナーを自社に譲ってもらうよう書面で頼みます。応じない場合は、Google にアクセス権をリクエストする手続きがあります。

参考にした資料

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