リーフレットとパンフレットの違い|チラシ・冊子との使い分け

/ Lapisデザインラボ

販促物を印刷会社やデザイン会社に頼もうとすると、「チラシ」「リーフレット」「パンフレット」「冊子」と、似た言葉がいくつも出てきます。どれも紙の印刷物ですが、何枚の紙でできているか、折るか綴じるか、どう渡すかで呼び方が変わります。

この記事では、日本印刷産業連合会の印刷用語集と、ユネスコの統計上の定義をもとに、4つの言葉の違いを一覧にします。そのうえで、伝えたい情報の量と渡し方から、自社の目的にどれが合うかを選ぶ手順と、注文のときの伝え方をまとめます。

呼び方は会社や業界によって揺れがあるため、言葉の正しさよりも「何を、誰に、どう渡すか」で決めるための記事として読んでください。

4つの違いを一覧で

まず、印刷用語集での説明を土台に、実務での使われ方を並べます。

呼び方紙の形用語集での説明(要約)実務でよくある使い方
チラシ1枚。折らないことが多いリーフレットの使い道の一つとして挙がっている新聞折込・ポスティング・店頭配布など、広く配る告知
リーフレット1枚。そのままか、2〜3回折る1枚物の印刷物で、ペラまたは2〜3回折ったもの店頭や窓口に置く案内、DMに同封する説明
パンフレット少ないページ。表紙や綴じは有る場合と無い場合がある少ページの代表的な商業印刷物。会社概要や製品案内に使う。ブックレットとリーフレットの中間会社案内、商品・サービスの案内
冊子(ブックレット)複数の紙を綴じたもの少ページを針金で綴じた小冊子で、パンフレットより本の形に近い会社案内、カタログ、記念誌

用語集では、パンフレットを「リーフレットとブックレットの中間」と位置づけています。つまり、1枚物のリーフレットから、綴じた小冊子までのあいだに、パンフレットという広い呼び方があるという関係です。

リーフレットとは

リーフレットは、1枚の紙でできた印刷物です。用語集では、ペラ(折らない1枚)のものと、2〜3回折ったものの両方を含めています。

よく使われる形は次のとおりです。

形面の数向いている使い方
ペラ(折らない)片面なら1面、両面なら2面告知を1つに絞った案内
二つ折り4面表紙をつけて、中の見開きで説明する案内
三つ折り6面会社やサービスの紹介を、読む順番に沿って並べる案内
観音折り・Z折り6〜8面広げたときに一枚の絵として見せたい案内

三つ折りは面の順番を決めるのが難しい形です。面ごとの原稿の割り振りは三つ折りパンフレットの作り方で説明しています。

なお、用語集の定義に沿えば三つ折りはリーフレットですが、実際には「三つ折りパンフレット」と呼ばれることもよくあります。どちらの呼び方でも通じるので、気にしすぎる必要はありません。

パンフレットと冊子の違い

パンフレットは呼び方の幅が広く、1枚を折ったものも、何枚かを綴じたものも含みます。そのうち、複数の紙を綴じてページをめくる形にしたものを、一般に冊子と呼びます。

ページ数でどこからが冊子か、どこからが本かを決めた日本の法律や規格はありません。参考になるのが、ユネスコが1964年に採択した出版統計の勧告で、表紙を除いて5〜48ページの印刷物をパンフレット、49ページ以上を本としています。これは各国の出版統計をそろえるための定義なので、販促物の呼び分けにそのまま当てはめる必要はありませんが、「パンフレットは薄い冊子」というおおよその感覚とは合っています。

冊子にする場合は、綴じ方でできることが変わります。

  • 中綴じ:紙を二つ折りにして重ね、折り目を針金で留めます。ページ数は4の倍数になります。8〜16ページ程度の会社案内でよく使われます
  • 無線綴じ:背を糊で固めます。ページ数が多いカタログや記念誌に向いています

中綴じのページ数の決め方と、8ページ・12ページの構成例は会社案内パンフレットの作り方にまとめています。

チラシとリーフレットの違い

チラシとリーフレットは、どちらも1枚の紙で、形だけでは区別がつかないこともあります。用語集でも、リーフレットの説明の中で、チラシやダイレクトメールが使い道として挙げられています。

実務での呼び分けは、渡し方と、手元に残る期間で考えると分かりやすくなります。

比べる点チラシリーフレット
渡し方広く配る(折込・ポスティング・街頭)手渡し・店頭や窓口に置く・DMに同封
読まれ方ひと目で判断される興味を持った人が持ち帰って読む
手元に残る期間短い。キャンペーンの期間だけ長い。内容が変わるまで使う
載せる内容日付・価格・特典など、すぐ動いてもらう情報サービスの内容・流れ・料金の考え方など、変わりにくい情報
紙と加工薄めの紙で部数を多くやや厚めの紙や、折りで見せ方を工夫

配る場面ごとのサイズの選び方はチラシのサイズの選び方を参考にしてください。

目的別の選び方

どれにするか迷ったら、次の3つの質問に順に答えてみてください。

  1. 載せたい情報はどのくらいあるか:見出しと要点だけで足りるならチラシかペラのリーフレット、サービスの説明や流れまで載せたいなら折りのリーフレット、事業がいくつもあり事例や体制まで載せたいなら冊子です
  2. どう渡すか:広く配るなら単価を抑えやすいチラシ、面談や店頭で手渡すならリーフレットか冊子です。封筒に入れて送るなら、封筒の大きさから逆算します
  3. どのくらいの期間使うか:期間限定の告知ならチラシ、1〜2年使う案内なら、内容の変わりにくいリーフレットか冊子にします
目的合う形
セール・イベントの告知チラシ
店頭に置くサービス案内三つ折りのリーフレット
営業で渡す会社案内(事業が一つ)二つ折りか三つ折りのリーフレット、または8ページの冊子
営業で渡す会社案内(事業が複数)12ページ以上の冊子
製品の一覧と仕様冊子(品数が多ければ無線綴じのカタログ)

形が変われば費用も変わります。ページ数と部数で費用がどう動くかはパンフレットの制作費の相場で説明しています。

注文するときの伝え方

呼び方は人によって揺れるため、注文や見積もりの依頼では、呼び名ではなく仕様で伝えると行き違いが起きません。

伝える項目のチェックリスト

  • 仕上がりの大きさ(A4、A5など)と、折りの種類(ペラ・二つ折り・三つ折り)
  • 冊子ならページ数(表紙を含めた総ページ数)と綴じ方(中綴じ・無線綴じ)
  • 片面か両面か、色数(4色・1色など)
  • 紙の種類と厚さの希望(決まっていなければ「相談したい」と書く)
  • 部数と納期、納品先
  • 使う場面(配る・手渡す・郵送する)

使う場面まで伝えておくと、紙の厚さや折りの提案を受けやすくなります。

まとめ

チラシとリーフレットは1枚の紙、パンフレットはリーフレットから小冊子までを含む広い呼び方、冊子は綴じたものです。ページ数の決まった境目はなく、ユネスコの定義では表紙を除いて5〜48ページがパンフレットとされています。選ぶときは、情報の量・渡し方・使う期間の3つで考え、注文では大きさ・折りや綴じ方・ページ数を仕様として伝えましょう。

Lapisデザインラボでは、チラシ・リーフレット・冊子のどれにするかの相談から承っています。ご相談はお問い合わせから、料金はサービスと料金をご覧ください。

よくある質問

三つ折りのものはリーフレットとパンフレットのどちらですか。

印刷の用語集の定義では、1枚の紙を2〜3回折ったものはリーフレットに当たります。ただ、実際には三つ折りのものもパンフレットと呼ぶことが多く、どちらで呼んでも通じます。注文するときは呼び名より「A4・三つ折り・両面4色」のように仕様で伝えると確実です。

パンフレットは何ページから冊子になりますか。

法律や規格で決まった境目はありません。ユネスコの統計上の定義では、表紙を除いて5〜48ページの印刷物をパンフレット、49ページ以上を本としています。実務では、綴じてあるものを冊子と呼ぶことが多く、ページ数より綴じ方で考えるほうが分かりやすいでしょう。

チラシとリーフレットの違いは何ですか。

どちらも1枚の紙の印刷物で、用語集ではチラシもリーフレットの使い道の一つとされています。実務では、広く配って短い期間で役目を終えるものをチラシ、手元に残して読んでもらう案内をリーフレットと呼び分けることが多く、紙の厚さや折りもそれに合わせて選びます。

参考にした資料

あわせて読みたい

Contact

まずは、どのプランが合うか
ご相談ください。

事業の内容と、いまお使いのロゴや印刷物の状況を伺い、合うプランと日程をお返事します。ご相談は無料です。