パンフレットの制作費の相場|ページ数・部数・撮影で変わる所

/ Lapisデザインラボ

パンフレットの制作費を調べると、数万円で収まる例もあれば、100万円を超える例もあります。幅が大きいのは、パンフレットの形とページ数、原稿や写真をどこまで頼むか、何部刷るかの組み合わせで金額が決まるからです。見積もりを受け取ったときに、その金額が妥当かどうかを判断するには、費用の内訳と、何で変わるかを知っておく必要があります。

この記事では、パンフレットの制作費を4つの費用に分け、形ごとの相場、1ページあたりの単価、部数と印刷費の関係、依頼先ごとの違いを説明します。最後に、見積もりを読むときの確認項目をまとめました。

制作費は4つの費用でできている

費用中身決まり方
デザイン費構成、レイアウト、書体と色、入稿データページ数 × 1ページあたりの単価が多い
原稿・取材費文章を書く、話を聞いて原稿にする、既存の文章を直すページ数、取材の回数
撮影費人・場所・ものの撮影撮影の時間(半日・1日)、場所の数
印刷費紙、色数、加工、製本、部数、納期部数と仕様

JPC の記事では、デザイン費を1ページあたり2万〜5万円程度、原稿・取材費を1ページあたり1万5,000〜3万円程度、写真撮影費を半日3万〜5万円程度・1日5万〜10万円程度、印刷費を1,000部で3万〜10万円程度と紹介しています。

この4つのうち、自分で用意すれば減らせるのは原稿と写真です。反対に、デザイン費と印刷費は必ずかかります。

形ごとの相場

パンフレットの形によって、面の数と作業の量が違います。

形面の数相場の目安向いている内容
二つ折り4面5万〜20万円程度要点だけを伝えるサービスの案内
三つ折り6面8万〜20万円程度店の案内、サービスの紹介、手順の説明
中綴じ 8〜16ページ8〜16ページ20万〜50万円程度会社案内、詳しいサービス紹介、採用
中綴じ 20ページ以上20ページ以上40万〜100万円程度総合的な製品紹介、大きな会社の会社案内

JPC の記事は、二つ折り・三つ折りを5万〜20万円程度、中綴じの8〜16ページを20万〜50万円程度、20ページ以上を40万〜100万円程度としています。PRONIアイミツの記事では、二つ折りを5万〜20万円、三つ折りを8万〜20万円、中綴じを20万〜40万円ほどと紹介しています。中綴じは、紙を重ねて折り目を留める製本のため、ページ数は8、12、16と4の倍数で増えていきます。

三つ折りの面の割り振りは三つ折りパンフレットの作り方で、会社案内の冊子のページ構成は会社案内パンフレットの作り方で説明しています。

ページ数で費用が変わる仕組み

デザイン費は、1ページあたりの単価にページ数を掛けて計算されることが多いため、ページ数がそのまま費用に響きます。クラウドソーシングTimes の記事でも、1ページあたり2〜5万円、8ページ分で16〜40万円という計算の例が示されています。

ページ数を決めるときは、次の点を考えます。

  • 本当に載せる内容があるか:ページを埋めるための原稿は、読み手にも伝わります。ページ数から決めず、載せる内容から決めます
  • 原稿と写真の手間も増える:ページが増えれば、デザイン費だけでなく原稿・写真の費用と社内の確認の手間も増えます
  • 変わる情報をどこに置くか:料金や担当者など変わりやすい情報を冊子に入れると、作り直しの時期が早まります

部数と印刷費の関係

印刷費は、部数が増えるほど総額は上がり、1部あたりの単価は下がります。オフセット印刷では、版を作る費用が部数にかかわらずかかるためです。少ない部数なら、版を作らないオンデマンド印刷のほうが安く済むこともあります(ネット印刷と印刷会社の使い分け)。

考えること内容
配り切れる数1年間に何部渡すか。展示会、営業、郵送、店頭の合計
内容が古くなる時期事業や体制が変わる時期までに配り切れるか
保管の場所箱で何箱になるか。保管中の日焼けや湿気
増刷のしやすさデータを手元に持ち、同じ仕様で追加できるか

「単価が安いから多めに刷る」と、内容が古くなって配れない在庫が残ります。最初は少なめに刷り、反応を見て増刷するのも一つの方法です。

撮影と原稿で変わる所

写真と文章は、パンフレットの印象と費用の両方を大きく左右します。

  • 撮影:人物・場所・製品を撮るか。場所が複数あると、移動の時間が加わります。素材写真で足りる部分と、撮らなければ伝わらない部分を分けます(撮影を頼むときの伝え方)
  • 原稿:自分で書いた原稿を整えてもらう(リライト)のか、話を聞いて一から書いてもらう(取材・執筆)のかで費用が違います
  • 校正:誤字や表記の揺れを専門に確かめてもらう作業を頼むかどうか

PRONIアイミツの記事では、原稿や画像を自社で用意できれば、原稿制作費や撮影費を削減できると書かれています。

依頼先ごとの違い

依頼先相場の目安特徴
フリーランスのデザイナー5万〜30万円程度費用を抑えやすい。力量は人による。過去の制作物で確かめる
印刷会社15万〜30万円程度印刷まで一括で頼める。原稿作成や細かなデザインは範囲を確かめる
デザイン会社30万〜80万円程度構成やデザインの提案まで任せられる
広告代理店30万〜70万円程度ほかの広告と合わせて頼める。中間の費用が加わる

PRONIアイミツの記事は、依頼先ごとの相場を上の表のように紹介しています。金額の幅は、依頼先の規模と、原稿・撮影・印刷を含むかどうかで変わります。

紙のほかに、PDF や画面で見せる方法も考える

パンフレットは、紙で刷るだけでなく、PDF にしてメールで送る、ホームページに置く、画面でめくれる形にする、といった使い方もできます。PRONIアイミツの記事では、ウェブ上で見るデジタルのパンフレットは紙代・印刷代・郵送代がかからない点が利点とされています。

使い方向いている場面注意点
紙で刷る面談で渡す、店頭に置く、郵送する部数と保管、内容が古くなる時期
PDF で送る問い合わせへの返信、オンラインの打ち合わせファイルの大きさ。画面で読める文字の大きさ
ホームページに置く資料請求の代わり、採用の応募者向け古い版を置いたままにしない

紙とPDFを両方使うなら、最初の依頼のときに「画面で見る用のデータも欲しい」と伝えておくと、あとから作り直す手間が省けます。印刷用のデータは色の設定や大きさが画面向けではないため、そのままでは重く、色も違って見えることがあるからです。

見積もりを読むときの確認項目

  1. デザイン費・原稿と取材費・撮影費・印刷費が分かれているか
  2. デザイン費の単価と、ページ数。表紙は別の単価か
  3. 提案の案数、修正の回数の上限、超えた分の費用
  4. 撮影の時間と場所の数、写真の使ってよい範囲
  5. 印刷の部数・紙・製本・納期・配送先
  6. 印刷用のデータを受け取れるか。増刷や一部の差し替えをするときの費用
  7. 著作権をどう扱うか(別の印刷会社で刷ってよいか、ホームページに転用してよいか)

とくに6と7は、見積もりの金額には表れませんが、2年目以降の費用に響きます。

費用を抑える順番

  1. 載せる内容を先に決め、ページ数を絞る
  2. 原稿を自分で書き、リライトだけを頼む
  3. 写真は、撮らなければ伝わらないものに絞って撮影する
  4. 部数を配り切れる数にする
  5. 印刷用のデータを受け取り、増刷は自分で発注できるようにする

パンフレットは、ホームページや名刺と同じ見た目で作ると、会社の印象が積み重なります。Lapisデザインラボの制作の範囲と料金はサービスと料金をご覧ください。

よくある質問

パンフレットの制作費の相場はいくらですか。

形とページ数で大きく変わります。制作会社や比較サイトが公開している相場では、二つ折り・三つ折りのような1枚ものが5万〜20万円程度、中綴じの8〜16ページが20万〜50万円程度、20ページ以上は40万〜100万円程度と紹介されています。原稿の作成や撮影を頼むかどうかで、さらに上下します。

パンフレットのデザイン料は1ページいくらが目安ですか。

公開されている相場情報では、1ページあたり2万〜5万円程度とされることが多いです。表紙は本文より手間がかかるため高めに設定されることがあります。原稿の作成や取材を頼む場合は、別に1ページあたり1万5,000〜3万円程度がかかるという情報もあります。

印刷の部数を増やすと費用はどう変わりますか。

部数が増えるほど総額は上がりますが、1部あたりの単価は下がります。オフセット印刷では版を作る費用が部数にかかわらずかかるため、少ない部数では1部あたりが割高になります。少ない部数なら、版を作らないオンデマンド印刷のほうが安いこともあります。

参考にした資料

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