YouTube広告の費用の目安|動画の制作費と配信費を分けて考える

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YouTube広告の費用を考えるときは、「広告を配信するための費用」と「流す動画そのものを作る費用」を分けて考える必要があります。この2つを分けずに検討すると、配信費だけを見て予算を立て、動画制作費を後から追加する形になり、想定より費用がかさみやすくなります。

この記事では、配信費の課金の仕組みと相場の目安、動画制作費の目安、小さな会社が費用を抑える工夫をまとめます。Lapisデザインラボの月額の広告運用代行で扱うのは、Google・Yahoo! の検索広告と Instagram・Facebook の広告です。ここではYouTube広告の費用の考え方そのものを中心に説明します。

配信費と制作費の違い

配信費動画制作費
支払う相手Googleの広告システム動画の制作会社・フリーランスなど
支払いのタイミング配信した分だけ、都度または月単位制作時に1回(撮影・編集の内容による)
調整のしやすさ予算を日次で設定・停止しやすい作り直すには追加費用がかかる

配信費は予算を小さく始めて調整できますが、動画制作費は一度作ったものを使い続けることが多いため、最初にどんな動画を作るかが費用全体に大きく影響します。

配信費の課金のしかた

YouTube広告のうち、スキップ可能なインストリーム広告は、Google広告ヘルプの案内によると、広告視聴単価制(CPV)で配信する場合、視聴者が30秒間(30秒未満の広告であれば最後まで)視聴するか、30秒経つ前に広告を操作した時点で課金されます。その前にスキップされた場合は課金されません。同じスキップ可能な広告でも、目標インプレッション単価・目標コンバージョン単価・「コンバージョン数の最大化」の入札戦略では、表示回数(インプレッション)に基づいて課金されます。

一方、スキップ不可のインストリーム広告とバンパー広告は目標インプレッション単価制で、表示回数に基づいて課金されます。どちらの方式になるかは、選ぶ広告の形式と入札戦略によって変わります。

配信費の相場の目安

配信費の相場は、業種やターゲティングの条件によって幅があります。sienca(シエンカ)のベンチマークレポートでは、業種別の視聴単価(CPV)の目安として、低い業種で1視聴あたり数円台、高い業種で10円台までの幅が示されています。表示回数で課金されるタイプ(CPM)では、業種によって数十円から数千円まで幅が大きく出ると紹介されています。

これらはあくまで目安であり、ターゲティングの条件や競合状況によって実際の単価は変わります。少額の予算でまず試し、自社の反応を見ながら調整する進め方が実務的です。

動画制作費の目安

動画制作費は、撮影の有無と尺(動画の長さ)によって大きく変わります。アイミツの記事によると、YouTube動画の制作で、編集のみを依頼する場合は1本あたり5,000円〜6万円、企画・撮影を含めて制作全般を依頼する場合は15万〜30万円が目安として紹介されています。15〜30秒程度の短い動画では、編集のみで3,000円〜4万円、撮影と編集で2万〜10万円、企画から撮影・編集までで15万〜30万円が目安とされています。

制作の内容目安になりやすい要素
既存の写真・イラストでスライドショー形式撮影が無いため、比較的費用を抑えやすい
編集のみを依頼(素材は自社で用意)素材の有無により変わる
企画・撮影・編集を一括で依頼打ち合わせ・撮影の規模に応じて変わる

小さな会社が費用を抑える工夫

  • 配信費は少額から始める:1日あたりの予算を小さく設定し、反応を見てから増やす
  • 動画は撮影なしの形式を検討する:既存の写真や商品画像、イラストを組み合わせたスライドショー形式でも、構成次第で十分な動画を作れます
  • 冒頭の数秒に力を入れる:スキップ可能な広告は冒頭で見るかどうかが判断されるため、尺全体よりも最初の数秒の作り方を重視すると、同じ予算でも見てもらえる割合が変わります
  • 配信費と制作費を分けて予算を組む:最初に全体予算を決め、そのうち制作費にいくら、配信費にいくらと分けておくと、配信を始めてからの予算調整がしやすくなります

他の広告媒体と比べる視点

YouTube広告は動画という形式のため、テキストや画像中心の広告と比べると制作費の比重が大きくなりやすい媒体です。検討の際は、配信費だけでなく、動画を1本作って使い続けられる期間(季節商品であれば数か月、定番商品であれば1年以上など)も踏まえ、制作費を配信期間でならして考えると、他の広告手段と比べやすくなります。

既に画像広告やリスティング広告を運用している場合は、まずYouTube広告だけを新たに試すのではなく、既存の広告の予算の一部を動画に振り分けて小規模に試す進め方もあります。全体の広告予算をどう配分するかは、自社の商品・サービスの特性によって変わるため、一度にすべてを動画広告へ切り替えるのではなく、比較しながら進めることをおすすめします。

依頼先を選ぶときの確認点

動画制作と配信の両方を依頼する場合、1社に一括で頼むか、制作会社と配信代行を別々に頼むかで進め方が変わります。依頼前に次の点を確認しておくと、見積もりを比べやすくなります。

  • 見積もりに含まれる範囲:企画・撮影・編集のどこまでが含まれているか、修正は何回まで含まれているか
  • 配信の運用方法:配信開始後、反応を見ながら設定を調整してもらえるか、調整は別料金か
  • 納品データの扱い:動画データは複数の尺(15秒・30秒など)で納品してもらえるか、他の広告媒体にも転用できる形式か

制作と配信を別々の会社に依頼する場合は、動画の仕様(画面の比率、尺の長さ)を配信側の要件に合わせて制作側に伝えておく必要があります。事前に配信先の仕様を確認し、制作会社に共有しておくと、納品後の手直しを減らせます。

まとめ

  • YouTube広告の費用は、配信費(Googleへの支払い)と動画制作費(制作会社への支払い)に分けて考える
  • 配信費は、スキップ可能な広告を広告視聴単価制(CPV)で配信すれば一定の視聴や操作で、インプレッション単価制なら表示回数で課金され、少額からの調整がしやすい
  • 配信費・制作費ともに幅があるため、業種や制作内容に応じて目安を確認し、少額から試す
  • 制作費を抑えたい場合は撮影なしの形式も検討できるが、冒頭の見せ方は工夫が必要

広告運用を含めた月額のサービス内容は、運用・集客サポートで確認できます。

よくある質問

YouTube広告は少額の予算でも出せますか。

出せます。Google 広告では、キャンペーンごとに1日の平均予算を自分で設定します(日によって平均を上回ることがあり、ほとんどのキャンペーンでは1日の費用の上限は平均予算の2倍です)。少額から始めて、反応を見ながら調整する進め方ができます。費用を抑えたい場合は、配信費だけでなく動画の制作費も含めた全体の予算で考えることが大切です。

スキップされた視聴には費用がかかりますか。

スキップ可能なインストリーム広告を広告視聴単価制(CPV)で配信する場合は、視聴者が30秒間(30秒未満の広告は最後まで)視聴するか、30秒経つ前に広告を操作した場合に課金されます。その前にスキップされた場合は課金されません。目標インプレッション単価などの入札戦略では、表示回数に基づいて課金されます。

動画を自作すれば制作費を抑えられますか。

撮影を行わず、写真やイラスト、既存の素材を組み合わせたスライドショー形式であれば、制作費を抑えられる場合があります。ただし、クオリティが低いと最初の数秒で離脱されやすくなるため、構成や冒頭の見せ方には一定の検討が必要です。

参考にした資料

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