紙袋・ショップ袋にロゴを入れる|小ロットの方法と費用の目安

/ Lapisデザインラボ

お店の紙袋にロゴが入っていると、買ったものを持ち帰るお客様が、そのまま街の中で店の名前を運んでくれます。贈り物を入れる袋としても、無地の袋より店らしさが伝わります。ただ、オリジナルの紙袋というと、何千枚も作らなければいけない、高くつくという印象を持つ方も多いかもしれません。

実際には、無地の袋にスタンプを押す、ロゴのシールを貼る、既製の袋にロゴだけを刷ってもらうなど、少ない枚数から始められる方法がいくつもあります。この記事では、紙袋やショップ袋にロゴを入れる方法を4つに分けて比べ、枚数ごとの選び方、ネット印刷の公開価格をもとにした費用の目安、デザインで決めること、紙マークなどの表示の決まりを順に整理します。

ロゴを入れる4つの方法

紙袋にロゴを入れる方法は、大きく次の4つです。

方法どんな方法か向いている枚数仕上がり手間
スタンプ無地の袋に、ロゴのはんこを店で押す数十枚〜手作りの風合い。かすれやずれが出ることも1枚ずつ押す
シール無地の袋に、ロゴのシールを貼る数十枚〜シールの素材や形で印象を変えられる1枚ずつ貼る
既製の袋に名入れ市販の紙袋にロゴを印刷してもらう100枚程度〜印刷のため均一。袋の形や紙は既製品から選ぶ届いたらそのまま使える
フルオーダー袋の大きさ、紙、持ち手、印刷を一から決めて作る数百枚〜全面にデザインでき、自由度が高い届いたらそのまま使える

スタンプとシールは、袋そのものは市販の無地の袋を使い、ロゴだけを店で付ける方法です。必要なときに必要な枚数だけ作れるため、開業したばかりの店や、季節によって使う枚数が大きく変わる店に向いています。既製の袋に名入れする方法は、袋の形は選べる範囲に限られますが、100枚程度からでも印刷の仕上がりになります。フルオーダーは、袋の全面にデザインを入れたいときや、袋の大きさを商品に合わせたいときの方法です。

枚数と目的で選ぶ

どの方法がよいかは、年間に使う枚数と、袋に求める役割で決まります。

  1. 年間に使う枚数を見積もる:月にどれくらい袋を渡しているかを数え、12倍します。季節の偏りも書き出します
  2. 保管できる量を確かめる:紙袋はかさばります。一度に作る枚数は、店の収納に入る量を上限にします
  3. 袋の役割を決める:日常の持ち帰り用か、贈答用か。贈答用は紙の質感や持ち手の見た目が大切になります
  4. 方法を選ぶ:下の表を目安に選びます
年間の枚数の目安向いている方法
数十枚〜数百枚スタンプ、シール
数百枚〜千枚程度既製の袋に名入れ(スタンプやシールと併用も)
千枚以上、全面にデザインしたいフルオーダー、または既製の袋に名入れ

最初は少ない枚数で名入れやシールを試し、袋の大きさや使う量が分かってから、フルオーダーを検討するという順番でも遅くありません。

費用の目安

2026年10月時点で、各社が公開している価格(税込)をもとに、方法ごとの目安を整理しました。条件によって金額は大きく変わるため、あくまで比べるための目安として見てください。

方法公開されている価格の例(税込)条件
スタンプオリジナルスタンプ 1個 480円〜(グラフィック、シヤチハタ製)このほかに無地の袋の代金がかかる
シール強光沢紙のシール 100枚 2,471円〜(ラクスル)いちばん小さいサイズなどでの起点の価格。このほかに袋の代金
既製の袋に名入れ100枚で約2.6万〜4.3万円、500枚で約9.2万〜16.1万円(シモジマ、スムースバッグにフルカラー片面印刷)袋の大きさと色で変わる。版代はかからないとの案内
既製の袋に名入れ1枚 190円〜、100枚から(てさげ.net、セミオーダー名入れ紙袋)袋の種類、印刷方法、デザインの有無で変わる
フルオーダー1部あたり 94.3円〜117.4円(グラフィック、手提げ紙袋。500部から注文可)2,000部、片面カラー、紙ひも、25日納期の場合

この表から分かるのは、1枚あたりの単価は枚数が増えるほど下がるが、少ない枚数ではスタンプやシールのほうが合計は小さくなるということです。たとえば100枚だけなら、名入れでは数万円かかるのに対し、スタンプやシールは袋の代金に数千円を足す程度で始められます。一方、年に数千枚使う店なら、フルオーダーの1枚あたりの単価が下がり、手作業の手間もなくなります。

見積もりを比べるときは、次の点も確かめます。

  • 表示の価格が税込か税抜か
  • 送料が含まれるか(地域によって無料の範囲が違うことがある)
  • デザインやデータの作成費が別にかかるか
  • 版代(印刷の型の代金)がかかるか
  • 納期(校了から出荷まで何営業日か)

ネット印刷と地域の印刷会社の使い分けは、ネット印刷と印刷会社の使い分けにまとめています。

既製の袋に名入れするときの印刷方法

既製の袋に名入れする場合、印刷方法によって、表現できることが変わります。

印刷方法特徴向いているロゴ
フルカラーの印刷(オンデマンド印刷)版を作らずに刷る。色数を気にせず使える色の多いロゴ、写真やイラストを含むデザイン
シルク印刷網目の版でインクを刷り込む。色を番号で指定できる1〜2色のはっきりしたロゴ
箔押し金や銀の箔を熱で押し付ける高級感を出したい贈答用の袋

シルク印刷では、グラデーション、細かい点の濃淡、極端に細い線は刷れないと案内している会社があります。濃い色の袋に刷る場合は白いインクが向き、ほかの色では袋の色が透けることもあります。ロゴのグラデーションや細い線が刷れない場合に備えて、1色で表せるロゴのデータを用意しておくと選べる方法が増えます。

また、既製の袋に名入れする場合、袋の底面に袋のメーカーの表記が入っていることがあります。気になる場合は、注文前に確かめておきます。

デザインで決めること

紙袋のデザインでは、ロゴを大きく入れればよいわけではありません。持ったときにどう見えるかを考えて、次のことを決めます。

  • ロゴの位置:袋の正面の中央か、上寄りか。持ち手を持ったとき、手やほかの荷物で隠れない位置にします
  • ロゴの大きさ:袋の幅に対してどのくらいにするか。小さめに入れると落ち着いた印象、大きく入れると遠くからも目立つ印象になります
  • 使うロゴの形:袋の形が縦長なら、ロゴの縦組みや、シンボルマークだけの形が収まりやすくなります
  • 袋の色とインクの色:茶色のクラフト紙なら濃い色のインク、白い袋なら店のロゴの色がそのまま出ます。紙の色がインクに重なり、色の見え方が変わることがあります
  • 片面か両面か:片面だけなら費用を抑えられます。持ち方によっては反対の面が外を向くこともあります

ロゴの余白や色違いの決まりがある場合は、袋でも同じ決まりに合わせます。ノベルティとして配る品にロゴを入れるときの注意はノベルティ・販促品のデザイン、飲食店やカフェで包装をまとめて考える場合はカフェ・飲食店のロゴとメニューデザインも参考になります。

良い例と悪い例

  • 良い例:クラフト紙の袋に、ロゴを1色で正面の中央やや上に入れる。持ち手を持っても隠れず、店のほかの包装と色が揃っている
  • 悪い例:袋の下のほうにロゴを小さく入れ、持つと手や太ももで隠れる。細い線のロゴをスタンプで押し、かすれて読めない

表示の決まりも確かめる

紙袋にロゴを入れるときは、表示の決まりも確かめておきます。

紙マーク(識別表示):商品を入れて渡す紙袋は、容器包装として、分別のための紙マークの表示が求められる場合があります。経済産業省の Q&A では、無地の容器包装(印刷やシール、ラベルが施されていないもの)には表示の義務はなく、市販の無地の袋をそのまま使うだけなら表示は不要とされています。一方で、スタンプは印刷に当たり、スタンプを押した袋は無地の容器包装とはみなされないとされています。社名入りのシールを貼った場合も、表示が必要になる場合があります。小規模の事業者にも表示の義務があるとされているため、ロゴを入れた袋を商品の持ち帰りに使うなら、Q&A で自分の店の場合を確かめ、名入れを頼む会社にも紙マークを入れられるかを相談します。

レジ袋の有料化:2020年7月に始まった有料化の対象は、持ち手のあるプラスチック製の買物袋です。紙袋、布の袋、持ち手のない袋は対象外とされています。

制度の細かな扱いは変わることがあるため、作る前に経済産業省の案内で確かめてください。商品そのものの包装の表示については、商品パッケージのデザインを頼むときでも触れています。

注文前のチェックリスト

  • 年間に使う枚数と、店で保管できる量を見積もった
  • 日常の持ち帰り用か、贈答用かを決めた
  • 方法(スタンプ・シール・名入れ・フルオーダー)を選んだ
  • 袋の大きさが、よく売れる商品に合っている
  • ロゴの位置と大きさを、持ったときの見え方で確かめた
  • 1色で表せるロゴのデータがある
  • 印刷方法で表現できない部分(グラデーション、細い線)がないか確かめた
  • 見積もりの税・送料・デザイン費・版代・納期を確かめた
  • 紙マークの表示が必要かを確かめた

まとめ

紙袋にロゴを入れる方法は、スタンプ、シール、既製の袋への名入れ、フルオーダーの4つがあり、枚数が少ないうちはスタンプやシール、100枚程度からは名入れ、まとまった枚数ならフルオーダーが目安です。費用は、少ない枚数なら合計が小さい方法を、多い枚数なら1枚あたりの単価が下がる方法を選びます。持ったときに隠れない位置と、袋の形に合うロゴの形を選び、紙マークなど表示の決まりも作る前に確かめておきましょう。

Lapisデザインラボのロゴの制作では、ロゴのデータ(AI・SVG・PNG)をカラーと白黒でお渡ししているので、紙袋や包装の印刷の入稿にも使えます。内容は料金プランをご覧ください。

よくある質問

ロゴ入りの紙袋は何枚から作れますか。

既製の紙袋にロゴを刷る「名入れ」なら、100枚程度から受け付けているところが多くあります。袋の形や紙から決めるフルオーダーは、数百枚以上からが一般的です。もっと少ない枚数なら、無地の袋にロゴのスタンプを押す、ロゴのシールを貼るといった方法が向いています。

ロゴのスタンプを押した紙袋に、紙マークは必要ですか。

経済産業省の容器包装の識別表示 Q&A では、スタンプは印刷に当たり、スタンプを押した袋は無地の容器包装とはみなされないとされています。商品を入れて渡す袋にロゴを押したり刷ったりするなら、紙マークの表示が必要になる場合があるため、Q&A で確かめておきます。

紙袋もレジ袋のように有料にしないといけませんか。

2020年7月に始まったレジ袋の有料化の対象は、持ち手のあるプラスチック製の買物袋です。紙袋や布の袋は対象外とされているため、紙袋を無料で渡すか有料にするかは、店で決めることができます。

参考にした資料

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