MEOの成果報酬の契約で気をつけること|何を成果とするか
「順位が上がらなければ、料金はいただきません」。成果報酬の MEO 対策は、お店にとって損のない契約に見えます。実際、成果が出た分だけ払う形は、料金の形としては筋が通っています。
ところが、成果報酬の契約は、「何を成果とするか」の決め方ひとつで、中身がまったく変わります。条件によっては、何もしなくても毎日料金が発生したり、固定の月額よりずっと高くなったりします。この記事では、成果報酬の MEO を契約する前に、契約書で確かめることをまとめます。
成果報酬の仕組みと相場
MEO の成果報酬は、あらかじめ決めた検索語で、Googleマップの検索結果の決めた順位に入った日に、料金が発生する形が一般的です。発注先の比較サービスの PRONIアイミツは、1日あたり500〜1,200円程度を相場とし、条件の順位は3位以内や5位以内などとしています。
月の支払いは、次のように計算します。
| 条件 | 1か月の支払い |
|---|---|
| 1日1,000円、検索語1つ、30日のうち30日が条件を満たす | 3万円 |
| 同じ条件で、30日のうち15日が条件を満たす | 1万5千円 |
| 1日1,000円、検索語3つ、30日すべて条件を満たす | 9万円 |
同じ「1日1,000円」でも、検索語の数によって、上限は何倍にもなります。
1. 成果とする検索語
いちばん大切なのが、どの検索語を成果の条件にするかです。
| 検索語の例 | 成果としての価値 |
|---|---|
| お店の名前(「〇〇整骨院」) | 低い。名前で探す人には、もともと上位に出やすい |
| 地域名と業種(「〇〇駅 整骨院」) | 高い。お店を知らない人が探す語 |
| 地域名と悩み(「〇〇市 腰痛」) | 高い。ただし競合も多い |
お店の名前が成果の条件に入っていると、対策をしなくても毎日条件を満たし、料金だけが発生します。契約書に書かれた検索語を一つずつ読み、「お店を知らない人が探す語か」を確かめてください。
検索語は、お店の側でも候補を出し、業者と話し合って決めます。業者が決めた語をそのまま受け入れないことが大切です。
2. 順位をどこから測るか
Googleマップの順位は、検索する人がいる場所、使う端末、検索した時間などによって変わります。お店の目の前で検索すれば上位に出ても、駅の反対側で検索すると出ないことはよくあります。
そのため、成果報酬の契約では、順位をどこから、何で測るのかが決まっている必要があります。
- どの地点(住所や駅)から検索した順位か
- 業者の使う順位を測る道具で測るのか
- 1日の何時の順位で判定するのか
- 判定の記録を、お店が見られるか
判定の記録が業者の手元にしかなく、お店が確かめられない契約は、避けた方が安全です。
3. 月の上限
成果報酬には、月の支払いの上限を決めておきます。検索語が増えたり、成果の日数が増えたりしても、上限を超えては請求されない形にしておけば、予算を超える心配がありません。
上限が無い契約では、順位が上がるほど支払いが増え続けます。成果が出ていることはうれしいことですが、お店の売上に見合わない額になっては意味がありません。
4. 最低の契約期間と解約
成果報酬でも、最低の契約期間が決まっていることがあります。
- 最低の契約期間は何か月か
- 途中でやめるときの違約金はあるか
- 成果報酬とは別に、初期費用や月の基本料金がかかるか
「成果報酬なので、成果が出なければ無料」と聞いていたのに、実は月の基本料金が別にかかっていた、ということもあります。料金の欄を全部読んでください。
5. 何をしてもらえるのか
成果報酬の契約は、支払いの条件ははっきりしていても、業者が毎月何をするのかがあいまいになりがちです。どんな作業で順位を上げるのかを、書面で説明してもらいます。
Google のサードパーティ ポリシーは、業者に対し、プロフィールへの変更や編集をすべて顧客に知らせることを求めています。何を変えたのかを毎月知らせてもらえる契約にしておくと、お店の知らない変更が入る心配がありません。
よくあるもめごと
成果報酬の MEO の契約でもめやすいのは、次のような場面です。どれも、契約の前に条件を書面で決めておけば防げます。
- 「上位に出ているのに、お客様が増えない」:成果の条件の検索語が、実際にはほとんど探されていない語だった。順位は条件を満たしても、お店の売上にはつながらない
- 「自分で検索すると出てこない」:業者の測る地点とお店の人が検索する地点が違い、順位の見え方が食い違う。どちらが正しいかで話がこじれる
- 「請求の額が思ったより多い」:検索語の数と、1日あたりの額を掛けた上限を、契約のときに計算していなかった
- 「やめたいのにやめられない」:成果報酬なので気軽に始めたが、最低の契約期間が12か月だった
成果が出た後のこと
成果報酬の契約は、順位が上がって安定した後も、条件を満たす日には料金が発生し続けます。上位に出続けるお店ほど、毎月の支払いは上限に近づきます。
そのため、ある程度の順位が続いたら、契約を見直す時期を決めておくのがおすすめです。成果報酬から固定の月額に切り替える、検索語を入れ替えて新しい語を狙う、自分たちで運用を引き取る、といった選び方ができます。見直しの時期と方法を、最初の契約のときに話しておくと、後で切り出しやすくなります。
固定の月額との比べ方
成果報酬と固定の月額のどちらが得かは、条件によって変わります。比べるときは、次の3つの場合で、6か月の合計を計算します。
| 場合 | 成果報酬(1日1,000円、検索語2つ、上限なし) | 固定の月額(月3万円) |
|---|---|---|
| 成果がほとんど出ない | 0〜数千円 × 6か月 | 18万円 |
| 半分くらいの日で成果が出る | 3万円 × 6か月 = 18万円 | 18万円 |
| ほぼ毎日成果が出る | 6万円 × 6か月 = 36万円 | 18万円 |
成果が出ないときは成果報酬が安く、成果が出続けるときは固定の月額が安くなります。上位に出続けることが見込める強い語なら、固定の月額の方が合計は小さくなることもあります。料金の相場全体はMEO対策の費用相場で説明しています。
契約書に書いてもらう項目の一覧
- 成果とする検索語(全部)
- 成果とする順位(何位以内か)
- 順位を測る地点、道具、時刻
- 判定の記録をお店が見られる方法
- 1日あたりの額と、月の上限
- 成果報酬以外にかかる料金(初期費用、基本料金)
- 最低の契約期間、違約金、解約の連絡の期限
- 毎月の作業の中身と、変更の知らせ方
名義と権限は、料金の形に関係なく同じ
成果報酬でも固定の月額でも、ビジネスプロフィールのオーナーはお店が持ち、業者には管理者の権限を渡します。成果報酬の業者の中には、順位を測るためと言って、オーナーの権限を求めるところもあります。順位を測るのに、オーナーの権限は要りません。渡し方はGoogleビジネスプロフィールの管理者の追加で説明しています。
業者の比べ方はMEO業者の選び方に、Lapisデザインラボの Googleマップ集客(MEO)の料金と作業の中身は運用・集客サポートに、成果の扱いと契約の条件は月額サービスの条件に載せています。
よくある質問
MEOの成果報酬の相場はいくらですか。
発注先の比較サービスの PRONIアイミツは、1日あたり500〜1,200円程度を相場としています。多くの場合、決めた検索語で、決めた順位(3位以内や5位以内など)に入った日数に応じて料金が発生します。1日1,000円で30日すべて条件を満たせば、検索語1つで月3万円になります。
MEOの成果報酬で、よくあるもめごとは何ですか。
成果とする検索語に、お店の名前のように、もともと上位に出やすい語が入っていて、何もしなくても毎日料金が発生するケースです。ほかに、順位をどこから測ったかで結果が変わる、月の上限が決まっていない、最低の契約期間が長くて途中でやめられない、といったものがあります。
MEOは、成果報酬と固定の月額のどちらを選べばよいですか。
狙う検索語がはっきりしていて、成果の条件を自分で確かめられるなら、成果報酬も選べます。毎月の作業の中身をはっきりさせ、支払いを読みやすくしたいなら、固定の月額が向きます。どちらでも、6か月や12か月の合計の支払いで比べてください。