記事の監修を頼むとき|専門家への依頼の仕方・費用・名前の出し方
専門的な内容を扱う記事を公開するとき、「この内容で合っているか、専門家に確認してもらいたい」と考える場面があります。これが記事の監修です。けれども、誰に、どんな範囲で、いくらで頼めばよいのかが分からず、依頼に踏み出せないことがあります。
この記事では、記事監修を専門家に依頼するときの頼み方、費用の目安、名前や経歴の載せ方について、実務の進め方を中心にまとめます。
監修と執筆は別の作業
まず整理しておきたいのは、監修は執筆とは別の作業だという点です。
- 執筆:ゼロから文章を組み立てて書く作業
- 監修:すでに書かれた原稿を読み、専門家として事実の誤りや書き方の危うさを確認し、責任を持つ作業
自社や外部のライターが書いた原稿があり、その内容が正しいかを専門家に確かめてもらいたい、という場面で依頼するのが監修です。執筆から全て専門家に頼む場合は、監修ではなく執筆の依頼になるため、見積もりの範囲を混同しないようにします。
監修の費用の目安
専門家への監修の依頼方法を解説する記事では、監修者の種類ごとに次のような目安が紹介されています。
| 監修者 | 1記事あたりの目安 |
|---|---|
| 医師 | 3万〜5万円 |
| 准看護師・正看護師 | 2万〜4万円 |
| その他の専門家 | 5,000円〜3万円 |
継続して多くの記事を監修してもらう中長期の契約では、監修者の時給や給与をもとに算出し、年間80万〜150万円程度になる例もあるとされています。これらはあくまで目安であり、依頼する専門家の知名度や、監修の範囲(構成の確認だけか、図解やコメント付けまで含むか)によって変わります。無償で引き受けてもらえる場合もありますが、著名な専門家ほど相場より高くなる傾向があります。
依頼先と、それぞれの特徴
記事監修の依頼先には、いくつかの選択肢があります。
| 依頼先 | 特徴 |
|---|---|
| 個人の専門家に直接依頼 | 仲介手数料がかからずコストを抑えやすい。直接の交渉と調整が必要で、断られることもある |
| 記事監修のマッチングサービス | 仲介が入るため手数料がかかるが、監修者を探す手間が減る。監修者を自分で選べない場合がある |
| クラウドソーシング | 複数のワーカーを比較して選べる。料金や納期をメッセージで直接交渉できる |
| ライティング代行会社 | 執筆と監修をまとめて依頼できる。費用は比較的高額になりやすく、最低発注本数が決まっている場合もある |
自社の業界に近い専門家を直接知っているなら、個人への直接依頼が費用を抑えやすい方法です。知り合いがいない場合は、マッチングサービスやクラウドソーシングを使うほうが、探す手間を減らせます。
依頼する範囲を決める
監修を依頼するときは、どこまでを監修者に確認してもらうかを先に決めておきます。
- 事実の確認のみ:数値や制度など、間違っていないかだけを確認してもらう
- 構成・図解の確認を含む:記事の組み立てや図の分かりやすさも見てもらう
- コメント・事例の追加を含む:監修者自身のコメントや経験を記事に加えてもらう
範囲が広がるほど費用は上がります。見積もりを比べるときは、金額だけでなく、どこまでの作業が含まれているかを確かめます。
依頼から公開までの流れ
記事監修を依頼するときの、おおまかな流れは次のとおりです。
- 原稿を用意する:自社または外部のライターが、監修してもらう前提で原稿を仕上げる。完全な下書きができていないと、監修者が確認しづらい
- 依頼先を探し、範囲と費用を相談する:個人への直接依頼、マッチングサービス、クラウドソーシングなどから依頼先を探し、確認してもらう範囲(事実確認のみか、構成の確認まで含むかなど)と費用を相談する
- 契約条件を決める:費用、納期、名前や経歴を載せるかどうか、掲載内容の確認方法を契約書や発注メールで明確にする
- 原稿を渡し、監修してもらう:原稿と、監修してほしい観点(特に確認してほしい数値や制度など)を伝えて渡す
- 指摘内容を反映する:監修者からの指摘や修正案を記事に反映する。反映した内容について再確認が必要な場合は、その分の費用や納期も事前に確認しておく
- 掲載内容の最終確認を得る:名前や経歴を載せる場合は、公開前に本人へ掲載内容の最終確認を取る
この流れのうち、特に見落とされやすいのが、1の「原稿を監修できる状態まで仕上げておくこと」です。粗い下書きのまま監修を依頼すると、監修者が本来の仕事である事実確認以外の部分にも時間を使うことになり、費用や納期に影響します。
監修者を探すときに確認する項目
依頼する専門家を選ぶときは、次の項目を確認すると、依頼後の行き違いを減らせます。
- その分野での資格・経歴(医師免許、看護師免許、該当する業界団体の資格など)
- 過去に監修や執筆の経験があるか
- 確認してもらいたい範囲(事実確認のみか、文章表現や構成まで含むか)に対応してもらえるか
- 修正の反映後、再確認が必要になった場合の対応と追加費用の有無
- 連絡の取りやすさ(返信の速さ、対応できる期間)
名前・経歴の載せ方
監修者の名前や経歴を記事に載せるかどうかは、費用と信頼性の両方に関わります。
- 匿名や肩書きのみの確認は、比較的費用を抑えやすい
- 顔写真・名前・所属先まで載せると、費用が高くなる傾向がある
- 名前と経歴を載せることで、読む人への説得力が増す
名前や経歴を載せる場合は、掲載する内容(所属、資格、写真の使用範囲など)について、本人の確認と許可を得る手順を契約の中に入れておきます。退職や異動などで所属が変わった場合の扱いも、あらかじめ決めておくと後のトラブルを避けられます。
実在しない監修者の名前を記事に載せることや、確認を受けていないのに監修者がいるように見せることは避けます。監修を受けた事実と範囲を正確に示すことが、記事の信頼性を保つ前提になります。
まとめ
- 監修は、すでにある原稿を専門家が確認する作業で、執筆とは別物
- 費用の目安は、医師で1記事3万〜5万円、看護師で2万〜4万円、その他の専門家で5,000円〜3万円程度
- 依頼先は、個人への直接依頼、マッチングサービス、クラウドソーシング、代行会社から選べる
- 名前・経歴を載せる場合は、本人の確認と許可の手順を契約に入れる
Lapisデザインラボでは、記事の作成や監修の手配を含むホームページの運用支援も扱っています。内容はプランと料金で確認できます。
よくある質問
記事の監修を専門家に頼むと、費用はいくらくらいですか。
ライティング業務の解説記事では、医師免許を持つ監修者で1記事あたり3万〜5万円、看護師で2万〜4万円、その他の専門家で5,000円〜3万円が目安として紹介されています。中長期の契約では、年間80万〜150万円程度で依頼する例もあるとされています。監修者の知名度や依頼範囲によって、この目安から上下します。
記事監修は、誰に・どうやって依頼すればよいですか。
依頼先には、個人の専門家に直接依頼する方法、記事監修のマッチングサービスを使う方法、クラウドソーシングで探す方法、記事の執筆と監修をまとめて請け負う会社に頼む方法があります。個人への直接依頼は手数料がかからない一方、交渉や調整を自社で行う必要があります。マッチングサービスは手数料がかかりますが、監修者を探す手間が減ります。
監修者の名前や経歴を記事に載せると、費用は変わりますか。
変わる傾向があります。監修者の顔写真・名前・所属先まで載せる場合は、匿名や肩書きのみの確認より費用が高くなりやすいとされています。名前や経歴を載せることで記事の説得力が増す一方、依頼する側は、掲載内容について本人の確認・許可を得る手順を契約に入れておく必要があります。